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さて、先の研究者たちも、火山噴火の原理が未だに解らないと言いながらも、排水殻に豊富な鉱物資源が存在していることを示唆している。彼等によると、
「マグマ溜まりのマグマは、地球内部のモホロビチッチ面とコンラッド面との間の層を占めている排水殻より持たらされる。この排水殻の層厚は、陸地では五〜一〇キロメートル、山岳地域では一五キロないしそれ以上と言われる。海洋地殻にはコンラッド面は存在せず花層岩層もないが、海洋地殻も大陸地殻と同様に、二つの層、即ち堆積岩層、第一玄武岩層、第二玄武岩層から構成されている。モホロビチッチ面のすぐ上に横たわっている第一玄武岩層の厚さが一番安定していて、この層の厚さが排水殻の主要な厚さと考えられている。即ち排水殻の厚さは海洋では平均して三キロメートルである。
排水殻は実に豊富な蒸気、ガス及び溶液で満たされているが、その中には花崗岩層や透水殻巨体の岩石から溶脱した多量のヘリウムや、各種の溶解した鉱物資源が大量に含まれている。排水殻ができて以来、その溶液中にメンデレーエフの周期表にある全ての元素を含む化合物が蓄積されて来た。この規模の大きさや全地点で入手できる点で、排水殻に比肩し得る程の鉱液源はこの地球には存在しない。海水中に多量に含まれて核融合炉で利用できる重水や、大洋底に賦存する四〇〇〇億トンもの鉄マンガン団塊や、地表面に噴出している各種鉱物資源の鉱床を形成した溶液供給源は排水殻以外に考えられない。
熱水鉱床の形成は多くの要因に規制されるが、鉱物を濃集する主な条件は、鉱石成分を含む水溶液の存在である。鉱床の大部分は深部断裂に伴われるが、このことは鉱石が排水殻の溶液から生じたことを証明しているという。断裂に沿って上昇した溶液は反応に適した条件に出会って、溶解していた化合物が非溶解質に変わり、沈殿して鉱床を形成する。また排水殻の溶液中に含まれる諸物質は溶解度や化学的性質が異なる為、上昇の初期には溶液は周囲の母岩の鉱物と最も活発に反応して、難溶性の化合物を形成するものが晶出する。鉱床を作る化合物を失った残液は、周囲の岩石から抽出された物質に富む様になる。溶液はなお動き続け、別の条件をもった他の層では、別の活性に乏しい成分から成る鉱床を形成する。
排水殻がいろいろな物質から成る溶液によって満ち、鉱床の形成に大きな役割を果たして来たと考えると、近い将来には必要な鉱物原料は坑道からではなく、排水殻の溶液から直接採取されるだろうと期待できる。排水殻から地表面に溶液を取り出し、その溶液から全物質が、新しい方法によって抽出し得ることだろう。その様な新しい方法としては、イオン交換樹脂による吸着法、クロマトグラフ法、電気化学法等があげられる。
排水殻中の溶液(マグマ)からの鉱物析出は、鉱物毎に極めて規則正しく系列化されている。即ち、地殻中の元素存在度が〇・一%以下の金属は、銅、鉛、亜鉛、ニッケル、モリブデン、金、銀、プラチナ、クロム、錫、タングステン、水銀であるが、この様な地殻中における希有金属の存在している有様は、地殻に多量に存在する金属とは全く異なっている。地殻に多量に存在する金属は鉱物中の主要構成元素として存在するが、希有金属は、硫化物、酸化物、珪酸塩などの結晶中の、主要元素の一部を置換した形で存在している。
また希有金属の鉱床の多くは局所的でしかも小さい為に、鉱床探査は極めて難しい状況である。一方、火成岩の中でマントル上部の組成を持つものに、プラチナ、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、オスミウム等の白金属元素が含まれることが多い。それに対して金は地殻の組成を持つ火成岩に含まれていることが多く、砂金鉱床として存在することもある。クロム、タングステン、タンタル、バナジウム、ニオブ、ウランなどは酸化物の形で産出する。
このクロム鉄鉱は塩基性質の末期マグマ鉱床のカンラン岩中に見られ、タングステンは鉄マンガン重石や灰重石の熱水鉱床や接触交代鉱床、砂鉱床として産出する。またチタンを含む主要鉱物にはチタン鉄鉱とルチル(金紅石)があるが、チタン鉄鉱はマグマの結晶分化作用に伴って析出することが解っている。しかし、現在の多くの鉱床は、地表面に極めて近い部分に限られていて、地下深部に対しては殆ど採取していないのが実状である。」
ところで、先に当方が示唆したように、火山爆発の際の膨大なエネルギーがウランなどの放射性物質による原子核分裂反応であり、マグマ溜まりが天然の原子炉だとすると、火山爆発の反応前におけるマグマ溜まりは、火山爆発のエネルギー源としてのウラン等の放射性物質を濃集している場所と推察される。そして、火山灰中に含まれる種々の金属元素、そして排水殻に含まれる豊富な鉱物資源も存在している可能性が高いと思われる。即ち、先の研究者らが指摘した火山灰の特性から観察すると、マグマ溜まり内部からは、ウランなどの放射性物質のみならず、鉄、マンガン、リン、イオウ、チタン、マグネシウム、マンガン、ニッケル、バナジウム、タリウム、銅、クロム、ストロンチウム、ジルコニウムなどの希少金属の抽出も不可能ではないように思われる。
それに、火山噴火が不発に終了した場合などは、そのマグマの中には濃縮ウランが存在している可能性も高いと思われる。事実、聖心先生も、火山の爆発時に、火口内部より吹き上がるマグマにはウランがあるが、爆発後に流出する溶岩(マグマ)にはウランが無いと言われ、日本にはウランなどの鉱物資源、エネルギー資源が豊富に存在していると指摘されておられた。地下深部の沸騰しているマグマ溜まりにまで探査しなくても、マグマが上昇してきた際に、噴火爆発にまで行かずに、そのまま急冷して固化してしまったマグマも多いはずだ。このマグマはウランなどを豊富に含有しているものの、極めて地表に近いところに存在しているものと思われる。このウランは、現在の探査技術では、実に岩石の表面に露出しているものしか検知できないのが現実だ。即ち、岩石内部に包合されているウランに関しては何も解らないと言うことだ。岩石をハンマーなどで割って、露出させて初めて検知できるというものだ。
ところで、このマグマ溜まりから、あるいは火口直下から豊富なウラン等の放射性物質を始め種々の金属資源を採り出すことは、より地下深部の排水殻から様々な鉱物溶液を採り出すのに比較して、掘削や搬出がはるかに容易であり、採り出した後の特定鉱物の抽出や分離の作業も少なくて済むことであろうと思われる。既に、最近は外国の研究者からも、火山の地下深部に、様々な金属資源が存在することが指摘されており、そこから各種金属資源の抽出を示唆する見解も出ているようだ。排水殻に豊富な金属資源が存在することは、既に指摘されていることから、そこから運ばれてきたマグマ溜まりや火口直下には、金属資源が豊富に存在することが明らかになるのは、時間の問題でもあったと言えよう。
目下、ウラン鉱床の九〇%は先カンブリア紀の楯状地ないしその地層の古生代層に見出されるというが、ウラン探査は地表付近に限られ、地殻深部には技術的困難性から探査していないのが実状である。このウランを始め、種々の金属元素を、地下数キロメートルのマグマ溜まりより採り出す為には、マグマ溜まりの所在位置を正確に探査できる技術、地下の高温・高圧下のマグマ溜まりに到達する為の掘削技術、マグマ溜まりからウラン等の組成や性状を変化させないで地表にまで搬出させる技術等が必要となるだろう。また、掘削する際には、掘削器の先端刃(ビット)は岩石との摩擦の為に多量の熱が発生して損傷し易いことから、このビットには耐熱性や強度を要求されるものだ。現在のところ格別に優れたものは極めて少ないが、掘削中や掘削後の挿入パイプ(導管)には、耐火性や強度性や耐磨耗性に富む火山灰利用新素材の銑テラが極めて有効に活用できるだろう。
更にマグマ溜まりの位置は、石油の油井や、地雷原や不発弾の探査と同様に仲々発見困難なものであり、必ずしも火山噴火孔の直下にあるとは限らないものだ。多くの場合、噴火地点よりずれて存在しているものと思われ、それに噴火の正確な時期や噴火力(マグマの成長や大きさ)などは現在の科学技術では明確に解明されてはいない。それ故に、目下の探査技術では、たとえ最先端の種々の物理探査法を活用しようが、正確なマグマ溜まりの位置などについて、多くの試掘を行なう必要があるものと思う。それに、このマグマ溜まりの存在場所、ウランの存在、核爆発の可能性などについては、かなりの技術的困難さや危険性が横たわっているのも確かだ。
ところが、先の桜島火山の写真撮影をされて偉大な仏知恵を会得された仏身顛化の聖心先生は、各種エネルギーや地下資源の探査においても、偉大な真法により、即座に発見することが可能であられたようだ。即ち、このマグマ溜まりの正確な存在場所、深さ、大きさ、ウランの存在可能性、核爆発を起こす時期や威力などについては、そして地表に近いところに賦存するウランや、あるいは石油などの存在場所などについても、かなり正確に把握することができたようだ。但し、聖心先生は、国家的事業に供するという趣旨や目的に沿った場合にのみ、他の様々な地下資源と同様に探査に協力できるであろうと言われた。単なる個人的な利益追求の野心の下では、偉大な真法を行使して協力はできないものと言及されておられた。しかしながら、政府当局からは、何らの返答もなく、全く無視されてきたものだ。
http://www4.ocn.ne.jp/~mukzke98/kazanbainokosatu.html
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