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http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20080206-01-0702.html
安倍残党が集結するって!? 政策集団「せんたく」の行末
2008年2月6日 週刊文春
「ガソリン」とか「つなぎ」とか、何をもめているのか分からない国会議員たちに政治を任せておけない――。宮崎県・東国原英夫や神奈川県・松沢成文ら「改革派」知事たちが先月二十日、新政策集団「せんたく」を立ち上げ、賛同する国会議員に「超党派連合」の結成を呼びかけた。呼応する自民、民主両党の議員約二十人が近く名乗りを上げる予定で、「さては総選挙や政界再編をにらんだ東国原新党か」と憶測を呼んでいる。
仕掛け人は、前三重県知事の北川正恭早大教授。二〇〇三年衆院選からマニフェスト(政策選択)選挙の旗を振る一人だが、定着するかと思いきや最近は「美しい国」(安倍晋三前首相)「生活第一」(小沢一郎民主党代表)などあいまいな標語だらけ。「政策の優先順位や実行期限、財源といった明快な数値目標を掲げるマニフェスト本来の趣旨が忘れられている」とテコ入れに乗り出し、看板として東国原知事を担ぎ出した。
名称の「せんたく」とは、「日本を今一度せんたくいたし申候」という坂本龍馬の手紙の一節に引っ掛けた「地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合」の略称だという。
肝心なのは賛同する議員の顔ぶれだが、「漏れてくる名前はパッとしません。何しろ自民党の窓口役が中川昭一元政調会長側近の河村建夫元文科相。民主党の若手は、神奈川の松沢知事から議員の地盤を譲られた笠浩史副幹事長ら。いずれも安倍前首相のシンパで、保守再生が信条。不完全燃焼に終わった残党グループが集団で流れ込んでいる感じです」(全国紙政治部デスク)。人脈的に平沼赳夫元経産相に近い議員が多く、「平沼新党に乗っ取られるのでは」との観測まである。
当初は次期衆院選に無所属での出馬を表明している橋本大二郎前高知県知事、橋本龍太郎元首相秘書官だった無所属の江田憲司衆院議員も参加が噂されたが、この顔ぶれを知って「我らはリベラル志向」と早くも距離を置く始末だ。
中央政界が混迷すると、地方の人材に期待して「知事連合」の発想が出てくる。一九七〇年代には「革新自治体」の首長たち、十五年前の政治改革でも細川護熙元首相(元熊本県知事)や武村正義元蔵相(元滋賀県知事)が登場した。だが、今回の「知事連合」は自分が立たず、所詮議員任せという点に、初めから限界がありそうだ。