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長崎県佐世保市で在日米海軍が思いやり予算での建設を計画していた米軍将校住宅を、
国土交通省が道路特定財源から約二十八億円をかけて建設し、提供していたことが本紙の
調べで分かりました。高速道路建設にともなう米軍住宅の移設を名目に、米軍の以前からの
要望を実現したかたちで、道路特定財源での支出が適切だったのかが問われます。(本田祐典)
問題の住宅は二〇〇七年に完成したフィドラーズグリーン米軍住宅(佐世保市金比良町)。
市道に面した斜面の国有地を十四億円かけて造成。城のような擁壁はもっとも高い場所で
十四メートルに及びます。約一万二千平方メートルの敷地に八棟十一戸の住宅が建設されており、
一戸当たりの費用は約二億五千万円になります。
(写真)高台の上に建つ米軍住宅=長崎県佐世保市
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-02-02/2008020201_01_0b.jpg
国交省長崎河川国道事務所は、西九州自動車道の用地取得にともなって取り壊す米軍住宅の
代替として道路特定財源で建設したとしています。住宅の基本計画は〇四年五月に日米合同委員会で合意。
その後、長崎河川国道事務所が米海軍側と細かい調整を繰り返しながら建設しました。
しんぶん赤旗
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-02-02/2008020201_01_0.html