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つなぎ法案、一転撤回 ガソリン税暫定税率、事実上延長
2008年01月30日21時48分
http://www.asahi.com/politics/update/0130/TKY200801300356.html
ガソリン税の暫定税率などの期限を延長する「つなぎ法案」をめぐる与野党攻防が30日午後、急転直下、決着した。河野洋平、江田五月衆参両院議長が同日、期限延長を含む予算関連法案の年度内の成立を事実上、担保する代わりに、つなぎ法案は取り下げるという内容のあっせん案を与野党に提示し、各党が受け入れた。与党はつなぎ法案を取り下げる方針。与野党の全面対決はひとまず回避された。
これにより、民主党がめざした期限切れによるガソリン代値下げは実現しない見通しになった。小沢代表ら執行部は値下げを突破口に4月にも衆院解散に追い込む戦略だったが、見直しを迫られることになる。今後は一般財源化など道路特定財源のあり方が幅広く国会論議の争点になる。
与党は29日、暫定税率の3月末での期限切れを防ぐため、期限を2カ月延長するつなぎ法案を議員立法で提出した。野党側の反発を押し切り、30日昼に衆院財務金融、総務両委員会で与党の賛成多数で可決。午後の衆院本会議で可決して参院送付し、「60日ルール」で年度内に再議決して成立させる方針だった。
一方、29日から仲裁に動いていた河野議長は、30日も与野党に歩み寄るよう指示。最終的に江田議長とともに(1)予算案、暫定税率延長を含む歳入法案については徹底した審議を行ったうえで年度内に一定の結論を得る(2)国会審議を通し、税法について各党間で合意が得られたものは立法府で修正する(3)つなぎ法案は取り下げる――というあっせん案を示し、期限明示に難色を示していた民主党も含め各党が受け入れた。両院議長によるあっせんは戦後3例目。委員会で可決された法案が、本会議で採決されずに撤回されるのは初めて。
政府・与党はこの合意で、つなぎ法案を使わずに暫定税率期限切れを防いだと評価、4月政局も回避できたとみている。民主党はつなぎ法案衆院通過で攻め手を失うのを避けることを優先し、審議を通じて法案修正を求める路線に切り替えた。
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