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http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20080129-02-0202.html
2008政界再編相関図 浮上・小沢「用済み」論
2008年1月29日 読売ウイークリー
国会はガソリン税をめぐって自民、民主の攻防がヒートアップしている。しかし、衆院選後の政界再編は必至。その再編を予兆する動きも出はじめている。
再編劇はどんな形で展開されるのか。
まず自民党。積極的な動きを見せているのが、中川昭一・元政調会長である。
中川氏は昨年12月、派閥横断の勉強会「真・保守政策研究会」を結成、会長には中川氏、最高顧問に平沼赳夫・元経済産業相(無所属)が就任した。定期会合には約30人の衆参国会議員が集まる。安倍晋三・前首相が掲げた「戦後レジームからの脱却」路線を引き継ぎ、「保守勢力の再結集」を目指すという。勉強会の狙いについて中川氏は、「(福田政権になって)安倍さんがやろうとした『真の保守』という観点からの大きな政策議論を全部消し去っていくことは決していいことではない。危機感から、ですよ」と、本誌の取材に答えている。
党内で、中川氏らは安倍(A)、中川(N)両氏に麻生太郎・前幹事長を加えて「ANA」、あるいは無所属の平沼氏(H)を入れて「HANA」グループと呼ばれる。右の立場からの再編を志向している。
これに対し、党内のリベラル系集団でも動きが始まった。旧宮沢派の流れをくむ古賀、谷垣両派の再結集(「中宏池会」)である。1月16日、両派の領袖である古賀誠選対委員長と谷垣禎一政調会長が会談、5月合流を決めた。この再結集で計61人となり、第2派閥の津島派(68人)に肩を並べる勢力となる。
同じリベラル系の一角、山崎派に昨年12月、石原伸晃・前政調会長が入会したのも、「山崎さんが、政界再編をにらんで選挙の顔、党の看板になる石原氏を取り込んだ。石原さんも政界再編に備え、派閥に入っていたほうが動きやすいと計算したんだろう」(山崎派関係者)と、再編絡みで語られている。
再編劇では、この「ANA」と「中宏池会」を中心とするリベラル系集団が核となりそうだ。
民主党はどうか。同党は常々「寄り合い所帯」体質を指摘され、「偽メール問題」「大連立」など、問題が起こるたびに大混乱する。衆院選を前に、そうした動きはとりあえず沈静化しているが、ここにきて小沢一郎代表への不満がマグマのようにたまり出してきた。
旧さきがけ系の党幹部が言う。
「大連立騒ぎに続き、新テロ対策特別措置法が再可決された衆院本会議の採決に小沢さんが棄権したことで、その独断専行ぶりへの不信が広まっています。再編となったらそんな小沢さんには誰もついていかないと思う」
民主党は、よくも悪くも強い個性の持ち主である小沢氏に対する「好き、嫌い度」でまず、割れる可能性がある。
世代や憲法・安全保障観の違いなども党分裂を誘う呼び水となりそうだ。前出の党幹部が続ける。
「再編があるとすれば、(自衛隊派遣の)恒久法や国際貢献のあり方をめぐる路線対立がきっかけでしょう。その場合、湾岸戦争の前と後のどちらかで初当選したかがポイントです。93年衆院初当選以降の中堅・若手は、小沢、鳩山由紀夫、菅直人の3人にいつまでも任せていいわけではないと思っている」
具体的には、小沢氏に近い旧自由党グループとベテラン議員、それに小沢氏と距離を置く旧さきがけ・日本新党系の中堅・若手などが塊となって再編に進みそうだ。キーマンは小沢氏のほか、前原誠司・前代表、枝野幸男・元政調会長、岡田克也・元代表あたりだ。