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【RPE】アメリカ、ホルムズ海峡事件のウソを認める(2008年問題3)
http://www.mag2.com/m/0000012950.htm
★アメリカ、ホルムズ海峡事件のウソを認める(2008年問題3)
全世界のRPE読者の皆さまこんにちは!
いつもありがとうございます。
北野です。
後から後から重要情報が入ってくるので、なかなかロシア問題に進め
ません。
まあ毎回そうですが、今回は特に重要ですので、茶でも飲みながらじ
っくりお読みください。
ホルムズ海峡事件で、ウソをついていたことをアメリカ自身が認めて
しまったという話。
そこから何がわかるのでしょうか???
ああそういえば、読者さんからのおたよりで知ったのですが、民主党
の藤田幸久議員が、国会で「9.11はウソだったんちゃうか?」という論
を展開していますね。
You Tubeの以下のページで見れますから、速攻見てください。
http://www.youtube.com/watch?v=P5LHUInaZ9M
見れない人は、ユーチューブのページに入り、藤田幸久で検索してみ
てください。
こういうのはいつまで見れるかわかりませんから、急ぎましょう。
では本題。
▼事件の経緯を振り返る
ホルムズ海峡事件を簡単に振り返ってみましょう。
↓
<ホルムズ海峡でイラン高速艇が米軍艦船を威嚇=米国防総省
1月8日7時28分配信 ロイター
[ワシントン 7日 ロイター] 米国防総省は7日、ペルシャ湾のホル
ムズ海峡で現地時間5日夜から6日未明にかけイラン革命防衛隊
の艦船5隻が、米海軍艦船3隻に至近距離まで接近し、威嚇行為を
行ったことを明らかにした。>
米国防省が、「ホルムズ海峡でイランの艦船5隻が、米軍艦船3隻に
接近し、威嚇した」と発表した。
で、アメリカ側は証拠映像を公開したのですね。
↓
<米、爆破警告事件でイラン側との交信記録公開
1月9日21時17分配信 産経新聞
(中略)
米国防総省は同日、米艦船とイラン艇の間で交わされた通信内容
を含む映像を公開した。>
<公開映像は約30分間にわたって続いた今回の事件のうちの約4
分間分。
スピードを上げた複数のイラン艇が、3隻の米艦船のうち1隻に急
接近する様子を別の艦船の乗員が撮影したもので、イラン側は米
側の再三の警告を無視、「そっちに向かうぞ」「おまえたちは数分
後に爆発するだろう」などと挑発している。
ブッシュ大統領は「危険な状況にあり、彼らはそうした行動をとるべ
きではなかった」とイラン側に再発防止を求めた。
米艦船とイラン艇の主なやりとりは次の通り。
◇
米艦船「こちらは有志連合軍の駆逐艦。国際法に従って通過中
だ」(繰り返す)
イラン側「…」
米艦船「当方に危害を加える意図はない。そちらの正体と目的
を明らかにせよ」
(警笛を鳴らす)
(場面が変わる)
イラン側「おまえたちの方に向かっている」
米艦船「こちらに向かっている小さな船、貴船は公海上の有志
連合軍の艦船に接近している。正体も、意図も不明だ。当方の防
衛的な行動を受けるかもしれない。通信を開始せよ。あるいは航
路を直ちに変更し、当方の航路から離れよ」
イラン側「おまえたちは数分後に爆発するだろう」
米艦船「おまえたちは数分後に爆発するだろう(って言ってるぞ)>
↑
これだけ見ると明らかに挑発しています。
これに対してイラン側はどういう反応を示したか?
イラン側は、「映像はインチキだ」と反発した。
↓
<米国防総省は8日、米艦船とイラン高速艇で交わされたとされる
通信内容を含む映像を公開したが、イラン国営テレビは革命防衛
隊の海軍幹部の話として
「ビデオは資料映像で、交信内容はでっち上げだ」と反発した。>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(毎日新聞1月10日)
さらに、イラン側も対抗して証拠映像を公開したのです。
↓
<ビデオ映像は約5分間で、革命防衛隊員とみられる高速艇の男性
が無線で米艦船に「こちらイラン巡視艇」と呼び掛け、識別番号の確
認を求めた。
相手は英語で「こちら多国籍軍艦船73。公海上を航行中」と返答し
ている。
映像には、交信相手である識別番号73の米海軍巡洋艦ポート・ロ
イヤルの他、駆逐艦ホッパーとフリゲート艦イングラムも映っている。
イラン側は「針路と速度を申告せよ」とも求めた。>
(毎日新聞1月11日)
イラン側にまったく威嚇している様子はないのであります。
▼RPEの推測は?
このように両国の主張がまったく正反対である。
つまり、アメリカかイランどちらかがウソをついている。
RPEは前号で、以下のように書きました。
↓
<要するに、アメリカかイラン、どっちかがウソをついているんですね。
まあ、政府自身がウソをついているので、確定的なことはいえませんが。
これはイランに分がありそうです。
だって考えてみてください。
↓
<<イラン核>米が機密報告の一部公表 「脅威」を下方修正
07年12月4日11時34分配信 毎日新聞
【ワシントン笠原敏彦】マコネル米国家情報長官は3日、イラン核開
発に関する最新の 機密報告書「国家情報評価」(NIE)の一部を公
表し、イランが03年秋に核兵器開発計画を停止させた
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
との分析結果を明らかにした。>
これで国際世論は、「ブッシュは大ウソつきだ!」「イランは不当な理由で
いじめられてかわいそう!」「ここ数年間の『軍事的選択肢』云々はなん
だったんだ!」等々、イランに同情的になっているのですよ。
そんなときにイランがアメリカを挑発し、国際世論を再び敵にまわして何
のメリットがあるというのですか?
逆にアメリカ側は、イランの脅威をあおるメリットがあります。>
(引用ここまで)
↑
これはつまり、「どっちがお得か?」「どっちの国の国益か?」という観点
から推測したのです。
もちろん確証なんてありません。
ところが。。。
なんとアメリカ自身が、「すいませ〜ん、大ウソをついてました!」
~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~
と認めてしまった。
マジですよ。
↓本文後半へ
=================================================================
★日本は自立するのか?
それとも中共幕府の天領になり、
「小日本省」と呼ばれるのか?
今選択のとき。
自立するためには、どうすればいいのか?
北野幸伯がきっちり解説します。
CKOPO
=================================================================
▼アメリカ、ウソを認める
1月14日付毎日新聞にこんな記事があります。
↓
<<イラン>米艦船威嚇は第三者の妨害無線か? 米紙報じる
1月14日19時48分配信 毎日新聞
【テヘラン春日孝之】ペルシャ湾のホルムズ海峡で米艦船がイランの高
速艇に威嚇されたとして米国がイランを非難している問題で、米紙ネー
ビー・タイムズは「(威嚇は第三者の)妨害無線だったかもしれない」と
報じた。
これを念頭に、イランのホセイニ外務報道官は13日の会見で「米国の
失態で新たな年が明けた」と皮肉り、謝罪を要求した。>
つまり、威嚇したのはイランじゃなくて、誰か他の連中だったと。
<米国防総省によると、ホルムズ海峡の公海上で6日、イラン革命防
衛隊の高速艇5隻が米艦船3隻に接近、無線で「数分で爆破する」など
と警告した。中東を管轄する米第5艦隊の中将は「威嚇は組織的で、
不必要に挑発的だった」と述べ、交戦寸前の事態になったと証言した。>
(同上)
アメリカ国防総省第5艦隊の中将は、
1、イラン革命防衛隊の
2、威嚇は組織的で
3、挑発的で
4、交戦一歩手前
といっている。
これに対し反論している人々は誰なんでしょう?
<これに対し、ネービー・タイムズ紙(電子版)は複数の艦隊幹部らの
証言を基に、威嚇発言が地元で「フィリピンの猿」として知られる無線妨
害者か、その模倣者の可能性が高いと報じた。>(同上)
イラン革命防衛隊ではなく、
「フィリピンの猿」 (^○^)(^○^)(^○^)(^○^)(^○^)(^○^)(^○^)
だったと。
で、当のアメリカ軍はどう言い訳したのでしょうか?
<米第5艦隊報道官は13日、会見で
「『威嚇無線』の出所は明確でないが、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
イラン高速艇の行動と関連があると信じている」と釈明した。>(同上)
~~~~~~~~~~~
出所は明確ではないが、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
信じている(^▽^)そうです。
~~~~~~~~~~
これは、アメリカ軍のイランへの非難には、
「(信念以外)なんの根拠もない」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
と認めたことになります。
イラン側は、アメリカのマヌケさを笑います。
↓
<イランのホセイニ報道官は「米国は面目を失った」と指摘し、「(イラン
包囲網を訴える)ブッシュ(米大統領)の中東歴訪に沿って、『イラン嫌
い』を高めようと、国際世論を誤った方向に導いた」とブッシュ政権を
非難した。
イラン側は「米艦船との無線交信は通常の確認作業だった」と述べ、交
信記録を含むビデオ映像を公開して反論していた。>(同上)
まあ、アメリカ政府が公式に認めるはずはありませんが、情報戦にお
いては「勝負あったな」でしょう。
もちろんイラン側の圧勝です。
でも、疑問は残りますよね。
なんで、アメリカサイドからこんな不都合な情報が出てくるのか?
▼深刻なアメリカの内部分裂
最近のアメリカを見ると、ブッシュが「イランは脅威だ!」とあおると、そ
れと正反対の情報(つまり「イランは脅威ではない情報!」)が出てくる。
今回の出来事も、中東訪問中に起きて、ブッシュさんはメチャクチャ恥
ずかしかったでしょう。
ここからわかること。
アメリカには、
1、イランを攻撃したい勢力
2、イランを攻撃したくない勢力が
いて
3、対立している
で、イランを攻撃したい勢力はいつも書いていますが、ブッシュの支
持基盤
1、石油業界(中東が不安定になると、石油が高騰して大もうけ)
2、軍産複合体(アフガン・イラク戦争で大もうけ、イランでもう一儲け
したい)
3、イスラエル(宿敵イラクがぶちのめされたので、今度はイランをつぶ
して欲しい)
4、キリスト教右派(異教徒イスラムが殺されて満足)
これに反対している人たちは誰なのか?
<<イラン核>米が機密報告の一部公表 「脅威」を下方修正
07年12月4日11時34分配信 毎日新聞
【ワシントン笠原敏彦】マコネル米国家情報長官は3日、イラン核開
発に関する最新の 機密報告書「国家情報評価」(NIE)の一部を公
表し、イランが03年秋に核兵器開発計画を停止させた
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
との分析結果を明らかにした。>
この情報を出したのは?
↓
<国家情報評価は、中央情報局(CIA)など16の米情報機関のコンセ
ンサスと呼べるもので、
最も権威のある米情報報告書。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
イランの核開発能力の評価が変わったため一部公表に踏み切ったと
いう。>(同上)
ここからCIAと16の情報機関がブッシュとその支持基盤に反逆している
ことがわかります。
ブッシュは、イラク戦争の根拠が全部ウソだったことがばれたとき、CIA
のせい(スケープゴート)にしました。
今回も同じ目にあっちゃ、たまらないと思うでしょう。
それに今回の事件。
<これに対し、ネービー・タイムズ紙(電子版)は
複数の艦隊幹部らの証言を基に、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
威嚇発言が地元で「フィリピンの猿」として知られる無線妨害者か、そ
の模倣者の可能性が高いと報じた。>(毎日新聞1月14日)
つまり、米軍と国防総省内に反逆者がいる。
そりゃあそうですよね。
アフガン・イラク・イランで同時戦争をする?
米軍にとって悪夢以外の何物でもありません。
それと、以前にも紹介しましたが、アメリカでイスラエルロビーに対する
批判が出てきています。
●シカゴ大学教授のミアシャイアーさん
●ハーバード大学教授のウォルトさん
「イスラエルロビーとアメリカの外交政策1」
ミアシャイマー、ウォルト 講談社 (→ http://tinyurl.com/3bk8ob )
「イスラエルロビーとアメリカの外交政策2」
ミアシャイマー、ウォルト 講談社 (→ http://tinyurl.com/3a9gdq )
を是非ご一読ください。
思想的な違いを見れば
●ブッシュと支持基盤の思想
・ドル基軸通貨体制維持(そのためには戦争もあり)
・中東の石油を支配する
・イスラエルを守る
・覇権維持・一極支配維持
となるでしょう。
●反ブッシュの思想
・ドル安容認、複数の基軸通貨の存在を認める
・中東を支配しない、石油は普通に輸入する
・イスラエル問題には深入りしない、イランとは戦争しない
・覇権放棄・孤立主義・多極化容認
となるでしょう。
要するにアメリカは「普通の国」になりましょうってことですね。
これを私は常々、「アメリカ幕府の大政奉還」と呼んでいます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ブッシュと支持基盤が勝てば、また戦争。
(そういえば、共和党で現在トップ、超反ロシアで知られるマケインさんは、
イラクへの「増派」を約束しています。もちろんイラン問題でも、ブッシュの
政策を引き継ぐつもりでしょう。)
反ブッシュが勝てば、国際社会は一体化し、世界恐慌が起こらないくらい
のスピードで、ゆっくりドルを下げていくでしょう。
世界経済の中心は、中国・インドに移る。
アメリカは中東・アジアへの関与を弱めるでしょうから、日本は憲法を改
正し、自立する必要が出てきます。
(中国は、アメリカがいない場所では往々にして凶暴パンダである。)
そして、ソフトランディングするアメリカは、ドル安によるインフレで5年ほ
ど厳しいでしょうが、その後は復活するでしょう。
もし次号までに何もなければ、ロシア問題を。。。
(つづく)
PS
今回の話、濃すぎてよくわからなかった人。
下の情報をゲットしてください。
全部わかるようになります。
↓
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●え”〜中ロ同盟が米幕府を滅ぼす???
仮想敵同士だった中国とロシア。
アメリカの執拗ないじめとカラー革命に激怒したプーチンは、ついに東の
ジャイアントパンダ(中共)と提携することを決意します。
日本人が知らないうちに(悪の?)薩長同盟は成立し、米幕府体制は崩
壊にむかいます。
素人目にもアメリカの覇権後退が明らかになってきました。
その真因を、中学生でもわかるように解説する(豊富な資料つき)
★ロシア政治経済ジャーナル 北野幸伯の新刊!
★★オンライン書店ビーケーワン社会・政治・時事部門1位!
★★★朝日新聞07年11月18日付は
「北野幸伯著『中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日』は、タイトルほどの極
端さはさておき、アメリカの一極支配に対抗しようとしているプーチン政治を、わ
かりやすく見通す。
アメリカが影響力を及ぼしたとされる周辺国の政変に対策をとり、外貨準備か
らドルの割合を減らし、石油をルーブルやユーロで売る──ロシアの揺さぶり策
から、アメリカの世界戦略に改めて気づくことができる本だ」と絶賛。
「中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日-一極主義vs多極主義」(草思社)
(詳細は→ http://tinyurl.com/yro8r7 )
PS2 「あとがき」からお読みください。
【RPE】アメリカ、ホルムズ海峡事件のウソを認める(2008年問題3)
http://www.mag2.com/m/0000012950.htm