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若者を惹き付ける「オバマ旋風」―米大統領選
ハッカビー氏は「信仰」で勝利
【ワシントン4日早川俊行】米大統領選の流れを大きく左右するアイオワ州党員集会。民主党はバラク・オバマ上院議員、共和党はマイク・ハッカビー前アーカンソー州知事にそれぞれ軍配が上がった。両氏の勝因を解き明かすキーワードは、オバマ氏が「若者」、ハッカビー氏は「信仰」だ。
「変化の時が来た。私は米国のために大統領になる」――。3日夜、同州の選対本部でオバマ氏が勝利宣言すると、会場のムードは最高潮に。詰め掛けた支持者からは、熱烈なオバマコールが巻き起こった。
オバマ氏がヒラリー・クリントン上院議員らを破り、勝利を収めた最大の要因は、若年層から圧倒的な支持を集めたことだ。米メディアの出口調査によると、党員集会に参加した30歳以下の半数以上が同氏を支持した。
「変革」を熱く訴えるオバマ氏が若い世代の間で人気が高いことは以前から知られていたが、寒さが厳しい季節に行われる党員集会に若年層がどの程度参加するのか、懐疑的な見方が多かった。
ところが、ふたを開けてみると、民主党の党員集会では参加者の約2割を30歳以下が占めた。この割合は、序盤に行われる通常の予備選・党員集会に比べ、約2倍の数字だという。しかも、民主党の党員集会には、前回の2倍近い約22万人が出席し、その半数以上が初参加者だった。
オバマ氏の人気には、若年層やこれまで政治に関心が薄かった層に集会所まで足を運ばせるほどの「勢い」があることを証明したといえる。この流れに乗って八日に予備選が行われるニューハンプシャー州でも勝利すれば、指名獲得の可能性が一段と広がるとみられる。
一方、共和党の党員集会では、参加者の約六割がキリスト教福音派か新たに信仰に目覚めた「ボーン・アゲイン・クリスチャン」で、その半数以上がハッカビー氏を支持した。
福音派を中心とする宗教保守派はこれまで、有力候補の中に価値観が合致する人物が見当たらず、候補者を絞れないでいたが、昨年11月ごろからハカビー支持でまとまり始めた。キリスト教バプテスト派の牧師出身で、妊娠中絶などに明確な反対姿勢を示す同氏は、宗教保守派から「信頼できる候補者」と映ったからだ。
アイオワ州に多額の資金を投入したミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事に競り勝ったのも「信仰」の要素が大きい。
ロムニー氏は宗教保守派が異端視するモルモン教徒。ハッカビー氏は自らを「キリスト教徒のリーダー」と強調するコマーシャルを流すなど、自身の信仰を前面に出すことでロムニー氏との違いをアピールした。
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/080105-000740.html