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http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200711030402.html
中国、日本の報復感情警戒 元ソ連大使に米補佐官説明 '07/11/3
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【ワシントン3日共同】ソ連のドブルイニン駐米大使(当時)が一九七一年七月の機密公電で、中国が日本について「(第二次大戦の敗北に対する)報復感情」を強く抱いているとして、核武装の可能性を警戒していると報告していたことが二日、明らかになった。ロシア外務省が機密解除した公電を米シンクタンク「国家安全保障公文書館」が入手、同日公表した。
公電は七月十九日付で、当時のキッシンジャー米大統領補佐官との会談メモ。キッシンジャー氏は同月九―十一日、国交のなかった中国を極秘に訪れて周恩来首相と会談しており、ドブルイニン氏はその内容を聞き出した。ソ連は米中接触直後に秘密会談の情報を得ていたことになる。
中国は当時、ソ連との対立を背景に米国に接近したが、公電は「キッシンジャー氏は周首相との会談を通じ、中国がソ連よりはるかに日本を恐れているとの強い印象を持った」と指摘。中国が当時の日本の急速な経済成長に「神経をとがらせている」と記した。
さらに中国指導部は日本人の心の中に「強い報復感情」が潜んでいると確信し、日本の核武装を恐れていると報告。中国は「米国が日本を一定の枠内に抑え、限界線を踏み越えることを許すことのないよう望んでいる」と記述している。
これまでに機密解除された米公文書によると、キッシンジャー氏は七一年十月二十二日の周首相との会談で「自主防衛する日本は周辺地域にとって危険な存在」と表明。在日米軍撤退は日本の核保有を招くとして日米安保条約の有用性を説いている。