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http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=395
国連が創立62周年を迎えた日、ビルマ(ミャンマー)の国民民主連盟(NLD)の指導者アウンサンスーチー氏の自宅軟禁は12年目を迎えた。
アムネスティ・インターナショナルは、平和的な抗議行動に参加したために最近拘禁された何千人もの人びとの即時釈放を要求するとともに、スーチー氏やジャーナリストのウィンティン氏、軍事政権に反対する少数民族の活動の指導者クントゥンウー氏といった長年拘禁されたままになっている良心の囚人たちを一刻も早く自由にするよう求める。 「スーチー氏はビルマの政治的抵抗のシンボルといえる。彼女の無条件釈放は、前向きな意義ある一歩となるだろう」。アムネスティ・インターナショナルのアイリーン・カーン事務総長はこのように述べた。
「国際社会は、ビルマ軍政が良心の囚人をすべて釈放するなどの具体的な行動、目に見える結果を出すように、今後も注視し、圧力をかけ続けなければならない。政治囚の釈放は、ビルマ軍政が国連と協力する気があるのかどうかを見極める大事なポイントである」
ビルマ軍政当局が現在行なっている秘密拘禁、広範な虐待や拷問、刑務所内の不公正な秘密裁判での有罪宣告などの行為は、国連に協力するという約束を反故にするものだ。国連安全保障理事会は、ビルマ国内のすべての政治囚を早期に釈放することを要求している。「ビルマの人権状況の改善は、政治的プロセスの結果を待たずになされなければならない。軍政は直ちにすべての良心の囚人を釈放し、独立した監視員が拘禁施設を訪問できるようにし、平和的な抗議行動に参加しただけで人びとを有罪にすることを止めるべきである」。カーン事務総長はこのように述べた。
背景情報ビルマでは人権が広範かつ組織的に侵害されている。今回の危機以前にも、ビルマでは長年にわたって甚大な人権侵害が続いており、デモはこうした状況を背景として発生したものだった。1150人以上の政治囚は劣悪な環境の刑務所に長期間拘禁されており、軍事政権に反対する活動家の拘禁も続いている。超法規的処刑、拷問の広範な使用といった問題もある。また、ビルマ国内でよく見られる表現の自由に対する抑圧は、全国的に広がっている。強制労働や子ども兵士の使用も依然として行われている。カレン(カイン)州東部で行われている軍事行動に、民間人に対し国際人道法および国際人権法違反の行為があるという証拠がある。これは人道に対する罪にあたるものである。依然として同国の多くの地域で、独立した監視団や国際的な人権団体の立ち入りが拒否されている。
更に詳しい情報は
Rosie Ollier: +44 7904 398 285
AI Index:ASA 16/033/2007
2007年10月24日