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http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=391
「身内の釈放を望む家族から警官が金銭を要求しているのを目撃しました。他 にも、通勤や登校途中の若者も、職務質問をされるだけでなく、金目のものを盗ら れているのです」。 ―― 10月13日に逮捕される直前の著名な活動家ミイミイの証言。
アムネスティは本日、ビルマでの夜間の家宅捜索や恣意的な逮捕、劣悪な拘禁状況に関する最新のビデオや録音、さらに先週末に逮捕される直前に録音された著名な活動家たちの証言を発表した。
先週末、1988年世代学生グループの著名な活動家たちとして知られるテイチョウやミイミイ、アウントゥをはじめとする6人が逮捕・拘禁された後、 ビルマ国内で録音された証言やここ数日のうちにタイに避難したビルマ人たちの証言が発表された。
「当局は、ビルマは平静を取り戻したと主張しているが、夜間の家宅捜索や人質にとられる家族、過密で非衛生的な拘禁施設に詰め込まれた人びとに関するこうした録画や録音が現実を明らかにしている。先週末に続いた逮捕もまた、拘禁された人はいないという当局の主張と食い違いをみせている」とアムネスティのアジア太平洋部長キャサリン・バーバーは語った。
アムネスティの調査員がタイ・ビルマ国境地域で録画したり電話で収集したいくつもの最新の証言の中には、先月の抗議活動の最中にデモ参加者や見物人たちを無差別に殴打していたと言う目撃証言があり、子どもや僧侶さえも殴打されたと言われている。
「負傷者の出血量はおびただしいもので、どこが傷口なのか判らないほどでした。人びとが怪我をした僧侶を助けようとしているのを見ました。負傷者はほとんどが頭をやられていました。機動隊は頭を集中的に狙っていたのです」とシュエダゴンでデモ隊と警察の暴力的衝突を目撃した31歳の僧侶は語った。
タイ側の国境の町メソドで撮ったビデオには、ビルマの治安部隊に拷問を受けた元被拘禁者から直接証言を得たものもあった。その拷問では、殴打されたり、手から全身を吊るされたり、電気ショックを与えられたりしたという。
「彼らは私の頭に頭巾を被せ、ひざまずく姿勢を強要しました。私が倒れると5人いる看守の誰かひとりが私を蹴るのです。彼らは集団で私を尋問しました。一緒に私の背中と胸を蹴り、頭を殴ったのです。電線を使って鞭打ったりもしました」。15年間の拘禁と拷問の末、ビルマから逃れたナイティンミンさんはこう語った。
弾圧が始まって以来、ビルマ各地にある過密で非衛生的な拘禁施設では、拘禁中の死亡・殴打・虐待、食料や水・医療の不足に関する報告が増加している。
「ビルマの拘禁施設で何が起きているのかを世界中の人びとが知る必要がある。もし当局が隠すものは何もないと言うのなら、なぜすべての被拘禁者への自由な面会を赤十字国際委員会にさえ許さないのか?」とバーバー部長は語った。
政府関係団体の職員が同行するという面会条件を、2006年1月に赤十字国際委員会(ICRC)が拒否して以来、ICRCの面会は許されないままとなっている。
「恣意的逮捕や秘密裏の拘禁、また虐待や拷問の続く現状は、先週、全政治囚の早期釈放を国連安全保障理事会が要求したのを受けビルマ軍政が国連への協力を約束したことをあざ笑うものだ。平和的に抗議行動をしている人びとを逮捕するのを直ちに止め、独立した監視団が拘禁施設を訪問することを許し、良心の囚人をすべて釈放するよう軍政当局に圧力をかけるため、国際社会はより緊急に行動しなければならない」とバーバー部長は訴えた。
「ビルマの人びとのため、私たちは国際社会と世界の人びとの共感を必要としています。ビルマの自由と正義の実現を求めてこの地でできる限りの努力を私たちはまだ続けています。ですからビルマでの残虐行為を止めるため、国際社会が最大限の支援をしてくれるよう求めています」と10月13日に逮捕される直前にテイチョウさんは訴えた。
*編集者への注意: 全ての面会は10月12日と13日にタイのメソドで行われた。
*証言の原稿、音声CD、ビデオ・テープのコピーの電話問合せ先:+44 207 413 5566
*さらなる詳細の問い合わせ、インタビューの予約などの電話連絡先:
ロージー・オリエール +44 (0) 7904 398 285
プレス担当 +44 (0) 7778 472 126
AI Index: ASA 16/031/2007
2007年10月17日