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http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=386
アムネスティ・インターナショナルは本日、ダルフール北部が現在スーダンの複数の武装組織の攻撃の的にされており、今後も破壊的な攻撃が差し迫っていることを警告した。
アムネスティ・インターナショナルは、スーダン軍(SAF)が大規模に集結しているという複数の情報を得ている。集結は、ダルフール北部のティネ、コルノイ、ウム・バル、カトゥムなど少なくとも6つの町に及んでいる。
地元の人びとは、10月27日に始まるトリポリでの和平会談前に、政府軍あるいは反政府武装勢力による軍事攻撃がまた行なわれるのではないかと恐れている。
「北ダルフールの北部地域は反政府武装勢力の支配下にあり、スーダン軍は今月末リビアで開かれる和平会談の前にこの地域を攻撃したがっているようである。民間人を保護できるような部隊はおらず、彼らは再び殺りくに会い、避難を余儀なくされるのではないかと懸念している」。アムネスティ・ インターナショナルのアフリカ部タワンダ・ホンドラ副部長はそのように述べた。
昨日、スーダン軍とジャンジャウィド民兵組織の攻撃により、ハスカニタの西約130キロにある町ムハジェリヤで40人以上の民間人が殺害され、多数が負傷した。 攻撃は国連を示す色である白に塗られたスーダン軍所有のアントノフ輸送機が支援していた。情報によると、襲撃に先行してアントノフ輸送機からの爆撃が行なわれたという。このアントノフ輸送機はロシアからスーダン軍に供給されているもので、最近では2006年9月に引き渡しがあった。
ムハジェリヤの町に基地を置くアフリカ連合スーダン派遣団(AMIS)を狙った銃撃や榴(りゅう)散弾から逃れようとした住民に多くの死傷者が出た。また、町の西部では略奪が行なわれたという。
ダルフール上空の攻撃飛行は2005年以来禁止されている。航空機を国連の色である白に塗装していることについては、たびたび非難されている。
「北部での武装組織の集結、先週のハスカニタの焼き討ち、そして昨日のムハジェリヤへの攻撃は、アフリカ連合(AU)と国連の混合部隊(UNAMID)ができる限り迅速に配備され、民間人を保護するに必要な装備を確保することが非常に重要であることを示している。」ホンドラ副部長はそのように述べた。
「先延ばししている時間はない。北部地域の住民が深刻な危機に直面していることは明らかである。平和維持部隊の指揮下に置かれたヘリコプターの追加配備と増員が緊急に行なわれなければならない。」
AMISは、ダルフール市民を保護するには人的にも物的にも不足している。約7000人の隊員がいるとされているが、実際のところ、6000人を下回る隊員が、フランス国土と同程度の面積の地域に危険な状況でまばらに配置されている。
スーダン政府は、状況が安全でないという理由で何度もAMISの活動を阻止している。AMISは、ヘリコプターをチャーターすることしかできず、しばしば危険とされる地域への飛行をパイロットに拒否されている。
「国連軍を配備するためのありとあらゆる努力の甲斐なく、国際社会が国連軍にAU軍と同じ欠陥を与えてしまえば、――つまり十分な装備を持たせるという国際社会の意思が欠けていることでスーダン政府の妨害を後押しすることになれば、それはダルフールの人びとに対する裏切りである」とホンドラ副部長は述べた。
背景:
9月29日のハスカニタ駐留AMIS平和維持部隊に対する攻撃を認める者はまだ現れていないが、反政府武装勢力によるものと思われている。この町は9月29日の攻撃後まもなくスーダン軍に再び占領された。10月5、6日には750世帯の町が完全に焼き尽くされている。モスクと学校だけが残っているが、水を汲み上げるためのパイプや水槽までもが銃撃により破壊されたと伝えられている。
AFR 54/061/2007
2007年10月9日