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【バンコク藤田悟】ミャンマー軍事政権による抗議デモ弾圧で流血の事態を招いた旧首都ヤンゴンで、軍政を批判する張り紙が市内各所に張られるケースが多発している。治安部隊の出動でデモなどの街頭行動が封じ込まれているため、厳重な監視の目をぬって張り紙を街頭に張ることで、抗議の意思を示す市民らの窮余の策だ。
張り紙は7日ごろから市内各所で目立ち始めた。「軍は僧侶や国民を殺害した」「(民主化運動指導者)アウンサンスーチーさんら政治犯を解放しろ」など、軍事政権を批判する文面が記されている。治安当局は張り紙を見つけ次第はがしているが、未明のうちに暗闇に紛れて張られているらしく、取り締まりきれていない。
ヤンゴンでは9月末にデモが武力弾圧された後も、夜間外出禁止令が続き、市内の要所で治安警察が厳しい警戒態勢を敷いている。軍政への不満を高めながら表立った抗議行動を封じられている市民らが、張り紙という新たな抗議手法を考え出したようだ。
一方、ミャンマー軍事政権がスーチーさんとの対話を調整する担当大臣を任命したことに関し、スーチーさんが書記長を務める最大野党「国民民主連盟」は9日、「対話の成功は誠実が基本にあるべきだ。(対話開始に)前提条件をつけるべきではない」と無条件での対話開始を求める声明を出した。
毎日新聞 2007年10月10日 20時25分