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http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2294860/2220726
【10月8日 AFP】貧困国ミャンマーは、ルビーやサファイアをはじめとする宝石の産出国。政情不安をよそに、同国の宝石取引は活況を呈している。
■ダイヤモンドよりも高価なルビー
ミャンマー北東部Mogok地方のいわゆる「Valley of Rubies(ルビーの丘)」は「ピジョンブラッド」の名で知られる世界最高のルビーやサファイアなどの宝石を、700年にわたって産出している。
一級品のルビーはダイヤモンドよりも高価で、パリの宝飾シーンで客の大半を占めるアジアやロシア、中東からの裕福な新興エリートにとっての必需品となっている。
2006年には8.62カラットのビルマルビーがクリスティーズ(Christie's)のオークションで370万ドル(約4億3340万円)、1カラット当たり42万5000ドル(約4980万円)の値をつけた。
ほかにもミャンマー産のインペリアルジェイド(エメラルドグリーンの宝石)は中国人の間で珍重されている。
■二分されたミャンマーの宝石市場
パリ宝飾業界の大物Emmanuel Piat氏によると、ミャンマーの宝石市場は公式なものと非公式なものに二分されるという。公式な市場は軍政が半分管理しており、主要な財源となっている。一方、非公式な市場は、最終的にはほとんどがタイへ密輸されている。
またミャンマーにおけるルビー採掘では、多くの命が犠牲となっている。労働者は外部との接触が禁じられ、恐ろしい労働条件のもとで働いている。
ミャンマー人の亡命者団体は宝石の採掘が軍政による強制労働に依存していると指摘し、軍政による宝石オークションのボイコットを呼びかけている。
(c)AFP/Francoise Medgyesi