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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070922i515.htm
【バンコク=田原徳容】ミャンマーの最大都市ヤンゴンで22日、反政府デモを展開する僧侶約1000人が、軍事政権下で軟禁状態にある民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん(62)と対面した。
軍政が対面を黙認した形で、極めて異例。今後、国民に影響力のある僧侶と、スー・チーさんが書記長を務める国民民主連盟(NLD)など民主化勢力が手を結ぶ可能性が出てきた。一方、若手僧侶グループ「全ビルマ仏教僧連盟」は同日、軍事政権の打倒を呼びかける声明を発表、同国情勢は一層緊迫化してきた。
消息筋によると、同日午後、スー・チーさん宅に近づいた僧侶らに対し、治安部隊が道路封鎖を解除。僧侶らは自宅前に約10分間とどまり、祈りをささげた。治安部隊が静観する中、女性2人と外に出てきたスー・チーさんは涙を流し、僧侶らに敬意を示した。僧侶らは、スー・チーさんに「すぐに解放されます」「体に気をつけて」などと声をかけた。
民主活動家の1人は「軍政は柔軟に対応したのではなく、何もできなかっただけ。僧侶と国民が一丸となり軍政に立ち向かうきっかけとなる」と述べたという。また、北部マンダレーでは、先月中旬のデモ開始以降最多の約1万人が参加するなど、この日も各地でデモが相次いだ。
デモを主導しているとされる「全ビルマ仏教僧連盟」は22日、「国民が勇気を持ってデモに参加し、僧侶と行動を共にする時がきた」と軍事政権打倒を訴える声明を出し、国民にデモへの加勢を強く求めた。外交筋は、「国民は僧侶の行動を歓迎している。僧侶とスー・チーさんとの面会実現で、デモの激化に拍車がかかることも考えられる」との見方を示した。
(2007年9月23日1時39分 読売新聞)