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http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2279730/2106013
【9月9日 AFP】ロシアの首都モスクワ(Moscow)を拠点に活動する映画会社「Central Partnership」制作の映画が、宇宙飛行士ユーリ・ガガーリン(Yuri Gagarin)氏の名前を不正に使用し、同氏の人生について誤った情報を伝えているとして提訴された件で7日、同地の裁判所が審理を行った。同社が明らかにした。提訴したのは、ガガーリン氏の2人の娘で、問題となっているのは『Gagarin’s Grandson』(「ガガーリンの孫息子」の意)と題する作品。同作品の内容は、ガガーリン氏とはほとんど関係のないものとなっている。1961年に当時のソ連が打ち上げたボストーク1号(Vostok I)に搭乗して人類初の宇宙飛行を行ったガガーリン氏は、ロシアでは聖人のような扱いを受けている。同氏は、1968年に死去している。(c)AFP
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ガガーリン氏は、宇宙からの帰還後、ソビエト共産党から国民の英雄として称賛され、事あるごとにソビエト共産党の行事に動員され、世界中で講演行なったそうです。そうしたことが続く中で、ガガーリン氏自身は葛藤を深めていきます。自分がソビエト共産党の広告塔として利用されているのだけではないのか。そのことでガガーリン氏は長い間、精神的に不安定な状態に陥ったそうです。これは、数年前にテレビ放送されたドキュメンタリーからの情報です。
今回の提訴がそのことに関連したことであるのかも知れません。いずれにしても、当時のソビエト共産党が、個人を本人の意思と無関係に共産党の広告塔として使うことの非情さに気付かされました。