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核弾頭搭載のまま米縦断 B52爆撃機安全管理に深刻ミス 米メディア報道
【東京新聞】2007年9月6日 朝刊
【ワシントン=共同】米CNNテレビなどは五日、国防総省当局者らの話として、米空軍のB52戦略爆撃機が八月末、誤って核弾頭付きの巡航ミサイル六基を搭載したことに気付かないまま、米本土上空を飛行していたと伝えた。
国防総省は、この飛行が核兵器を安全に管理する上での深刻なミスで、米軍の内部規定に違反している疑いもあるとし、事実関係の調査に乗り出した。ブッシュ米大統領にも報告されたという。
AP通信によると、巡航ミサイル四百基を退役させる計画を国防総省が決定。その計画に基づきB52がミサイルを運んでいたが、事情を知る複数の米軍将校は、B52の飛行前にすべての核弾頭を外さなければならないのに、何らかの理由で行われなかったと話している。米軍専門紙「アーミー・タイムズ」によると、万一墜落しても、プルトニウムの流出の恐れはあったが、安全装置があるため核爆発の危険はなかったという。
CNNによると、このB52は八月三十日、ノースダコタ州のマイノット空軍基地を出発、三時間半飛行してルイジアナ州にあるバークスデール空軍基地に着陸した。核弾頭が付いた巡航ミサイルを誤って搭載していたことは着陸するまで気付かなかったという。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007090602046755.html
米空軍、高官を解任 核弾頭装着飛行問題 議会『許されぬ過ち』【東京新聞】
2007年9月6日 夕刊
【ワシントン=立尾良二】米空軍のB52戦略爆撃機が、核弾頭を装着した巡航ミサイル六基を誤って搭載し、米本土上空を飛行していた問題で、空軍は五日までに高官一人を解任、関係者の核兵器の取り扱い許可を取り消した。議会からは「許されない過ち」と非難の声が上がっている。
米下院軍事委員会のスケルトン委員長は「非常に心配だ。核兵器の取り扱いほど重要な問題はない」とする声明を出し、国防総省に事故の詳細を説明するよう要求。下院国土安全保障委員会のマーキー委員は「断じて許せない」と述べた。
複数の軍高官によると、B52は八月三十日、六基の巡航ミサイルを退役させるため、ノースダコタ州の空軍基地からルイジアナ州の同基地へ輸送。その際、乗組員らはミサイルから核弾頭を外してあると思い込んでいたが、実際には装着したままだったという。
ある軍高官は、爆撃機が墜落しても、核弾頭には安全装置があるため、爆発はしなかっただろうと指摘。また、ミサイルを誤射する可能性についても、複数の承認手順が必要なため、あり得ないとしている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007090602046873.html