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ブッシュ中東政策『C』 “師匠”イスラエル元閣僚が辛口評価【中日新聞】
2007年9月2日 07時36分
【カイロ=萩文明】ブッシュ米大統領の「中東民主化構想」に強い影響を与えたイスラエルの元閣僚、ナタン・シャランスキー氏が、構想実現に向けたブッシュ政権の施策について、厳しい「C評価」を下した。先月31日付のエルサレム・ポスト紙が伝えた。
同氏は、民主主義を拡大させて圧政やテロの根絶を目指すとする構想自体は「A評価」と称賛。だが、イラク戦争などが中東情勢をより複雑化させたため、米国がエジプトやサウジアラビアの「独裁政権」を「腐敗にもかかわらず」支持し続けているとして批判した。
こうした“二重基準”の結果、「民主勢力が弱体化し、イスラム原理主義が強まった」と主張。パレスチナ分裂の伏線となった議会選挙について「大統領に直接、『早期選挙(だけで)は民主的プロセスに置き換えられない』と話した」と述べ、民主主義が未成熟とされる段階での選挙実施に固執したブッシュ政権の姿勢を問題視した。
同氏は、旧ソ連で政治犯として収容された経験を持つ移民。著書「民主主義論」にブッシュ大統領が心酔し、ホワイトハウスに招くなど、中東民主化の“師匠”として厚遇してきた。大統領が2005年1月の2期目の就任演説で直接、引用したことでも知られる。
(東京新聞)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007090290073636.html