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http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200901030097.html
ねじれで改憲議論進まず 憲法調査会設置10年目 '09/1/3
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衆参両院に憲法調査会が設置され、改憲論議がスタートして一月で十年目を迎えた。二〇〇七年には憲法改正手続きを定めた国民投票法が成立。改憲へ一歩踏み出したが、国会のねじれ状況で、論議は停滞。憲法改正原案を審議するため両院に設置された憲法審査会も約一年五カ月、休眠状態だ。
与野党対決をにらんで民主党は、護憲を掲げる共産、社民両党との連携を重視。「何が何でも至急、憲法を改正しなくてはならないという緊急性があるか」(小沢一郎民主党代表)と、当面は審査会の始動に慎重で、「動きだすのは次期衆院選後」(自民党ベテラン議員)との見方が強まっている。
憲法調査会は二〇〇〇年一月、設置され、憲法の制定過程や、安全保障、知る権利などをテーマに専門家が議論。〇五年四月、憲法改正の必要性を打ち出した最終報告書を自民、民主、公明三党の賛成多数で議決した。
調査会の議論と並行して憲法の見直し作業を進めていた自民党は九条改正を盛り込んだ新憲法草案、民主党も憲法提言をそれぞれ発表。任期中の改憲を目標としていた安倍晋三元首相が〇七年五月、国民投票法を成立させた。
ただ与党が、野党の反対を押し切り採決を強行したことで、動きがストップ。同法に基づき〇七年八月に憲法審査会が設置されたが、委員数などを定める「規程」制定を与党が呼び掛けても民主党は「衆参両院の同時スタートが望ましい」と慎重姿勢のまま。
こうした状況に自民党内からは改憲派を中心に「これから(憲法改正の)中身を議論する段階で、政党間協議がうまくいかないのは非常に残念」(船田元・憲法審議会長代理)との声が上がるが、先行きは不透明だ。