★阿修羅♪ > 憲法2 > 256.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10090987622.html から転載。 2008-04-24 21:25:52 <発言 憲法を生かす>9条実践 日本の役割 イラク支援ボランティア 高遠菜穂子さん【しんぶん赤旗】 各地の「九条の会」に呼ばれることも多いのですが、私が話すのは「九条」そのものより、イラクの現実です。現代の戦争で日本が一番深くかかわっているのがイラク戦争です。そして自衛隊のイラク派兵は九条を突破したもので、九条改定論議の大きな原因です。 再建の手助け 私はイラクに派兵された自衛隊の撤退要求の人質にされました。私は犯人の武装勢力に対し、アメリカのイラク攻撃にも日本の戦争協力にも反対で、緊急支援のボランティアに来たことを必死で訴えました。それが最終的に理解されて解放されました。 いわば私は「九条を逸脱した政府の行為」で捕らえられ、「九条の精神を実践していたことが認められて」殺されずに済んだのです。九条は私にとって本当に切羽詰まった問題であったことが、最近になってはっきり分かるようになりました。いまも続けるイラク支援が九条の実践であり、それが「テロ」からの防衛にもつながっています。 九条を実践するとは、一言で言えば「腹を割って話す」ことです。たとえば、イラク人とは「報復する権利」についてかなりハードな言い合いになります。武力報復する「権利」を主張するイラク人に、私は「それでは解決にならない」と主張して、再建プロジェクトで雇用を創出するという別の方法を提起します。 プロジェクトの実践をめぐって朝から晩まで何日も話し合うこともあります。 しかし、学校や病院の再建のために一つひとつレンガを積み上げる中で、実際にイラク人の報復感情が鎮まっていくのを見てきました。 はっきり主張 「イラク攻撃は9・11の報復だ」という、アメリカ人には、「イラク人はテロリストではない」と説明し、イラクの現実を見せる。報復感情から、ものすごい罵声(ばせい)を浴びせる人、混乱して泣き崩れる人もいました。 しかし先月、私のスピーチを聞いたアメリカ人に数年ぶりに再会したら、「あなたのイラク報告会が忘れられない」と言ってピースウォークに参加していました。 別のアメリカ人には「なぜ日本人がイラク人の話をしに来るのか?」と言われたことがあります。かえって私は「これこそ日本人の役割だ」と強く実感しました。紛争当事者双方に和平のテーブルを用意するだけでなく、日本人としての見解をイラク人にもアメリカ人にもはっきりと主張する。そこでは腹を割った、ときには本当に激しいディスカッション(討論)が必要になります。 戦争反対や再建支援について、まず一人の人間としてのぞむというのが私の原点です。同時にいま、一人の日本人として、九条という土台の上で日本の役割を見つけていきたい。五月四日からの「9条世界会議」では、そこをみんなで考えたいと思っています。 聞き手 中祖 寅一 ----------------------------- たかとお なおこさん 北海道生まれ。イラク支援ボランティア。2004年、イラクで武装勢力による日本人人質事件に巻き込まれる。帰国後、イラクでの学校、消防署の再建・修繕などのほか水や学用品の緊急支援を継続。日本全国及び海外でイラク戦争の現実についての報告活動。
gataro-cloneの投稿
<憲法を生かす>9条実践 日本の役割 イラク支援ボランティア 高遠菜穂子さん【しんぶん赤旗】
テーマ:憲法
以下は「しんぶん赤旗」4月24日付・紙面版(1面)から直接貼り付け。
イラク情勢と支援活動の報告会は、この四年間で三百五十回ぐらい。ほとんど全都道府県をまわりました。
写 真 佐藤 光信