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映画「靖国を上映中止に追い込んだ右翼のガキは映画を見ずに罵倒攻撃をかけていた
異例の上映中止にまで発展した、ドキュメンタリー映画「靖国」。
一連の騒動の背後で、一体、何が起きていたのでしょうか。
VOICE取材班は、上映中止に追い込んだ右翼団体の青年を特定し、直撃しました。
この1ヵ月の間に起きた様々な出来事、そして、監督のインタビューも交え、上映中止の真相に迫ります。
(略)
政治問題にされた後、劇場に右翼が押しかけたことが引き金になった。
その騒ぎを起こした本人を探し当て、直撃した。
<街宣活動をした右翼団体の青年>「(上映)中止になったからっといって、右翼の勝利でも何でもない。
真実味の無い映画が上映されるのは悪だし…」
活動歴4年の青年。
普段は建設業の仕事をしている。
議員試写会の前後の報道をインターネットなどで見て、行動を起こした。
<街宣活動をした右翼団体の青年>「前々から反日だと言われている映画でしたから」
<記者>「言われているっていうのは、誰に言われてる?」
<街宣活動をした右翼団体の青年>「週刊誌なり、何なりに出ている」
<記者>「映画『靖国』は見た?」
<街宣活動をした右翼団体の青年>「いや、まだ見てないです」
3月22日、午前10時ごろ。
まだ映画を見ていない彼は、自分の団体の街宣車に乗って、1人で「靖国」を上映予定していた映画館にやって来た。
その後のやりとり…
<(映画館の証言に基づく)街宣車>「反国家プロパガンダ映画『靖国』の上映を中止しなさーい!」
そこに、地元の警察官が駆けつける。
だが、「この程度なら取り締まれない」と、従業員に話すにとどまった。
(略)
週刊誌の見出しに触発された右翼青年が起こした、街宣。
10年がかりの映画が、30分の抗議で、スクリーンから消えた…
映画館は、「近隣に迷惑が及ぶ恐れがあるため」と説明。
当の右翼団体の青年は、今…
<記者>「(言論を)街宣で封じ込めたという思いはある?」
<街宣活動をした右翼団体の青年>「まぁ、ある…」
<記者>「それは反省する?」
<街宣活動をした右翼団体の青年>「内容を見ないで街宣をかけたというのは、自分の反省だし…」
ソース:MBS毎日放送
http://www.mbs.jp/voice/special/200804/08_12728.shtml
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●下記は、上記のMBS放送「VOICE」記事の全文(画像は省略)
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http://www.mbs.jp/voice/special/200804/08_12728.shtml
■「映画「靖国」めぐる… 直撃!!上映中止と“右翼青年”」 2008/04/08 放送
日本のタブーに挑む映画「靖国」が、公開を前に、次々と上映中止に追い込まれている。
映画館を狙った、右翼の圧力。
上映中止に追い込んだ街宣活動をした青年を、初めて直撃―。
<街宣活動をした右翼団体の青年>
「あんなのドキュメンタリーでも何でもないじゃないすか」
上映中止の真相を、追った。
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異例の上映中止にまで発展した、ドキュメンタリー映画「靖国」。
一連の騒動の背後で、一体、何が起きていたのでしょうか。
VOICE取材班は、上映中止に追い込んだ右翼団体の青年を特定し、直撃しました。
この1ヵ月の間に起きた様々な出来事、そして、監督のインタビューも交え、上映中止の真相に迫ります。
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ドキュメンタリー映画「靖国」。
その境内で、何が起きているのか?
ありのまま伝えたかったという監督の考えで、2時間の作品中、ナレーションが入らない。
映画は、境内で感情をむき出しにする人々を映し出す。
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【映画「靖国 YASUKUNI」から】
小泉首相(当時)の公式参拝に、青年が抗議―。
<日本人男性>
「(青年に対し)中国人は帰れ!中国に帰れ!中国に帰れよ!この野郎!とんでもない野郎だ!」
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日本に住んで19年になる、中国生まれの李纓(リ・イン)監督。
三島由紀夫の本で日本語を学んだという監督は、靖国の膨大な史料と向き合いながら、10年をかけて映画を作った。
<映画「靖国」・李纓監督>
「ドキュメンタリーを撮るのに大切なのは、距離感だと思うんですね。一方的に色々主張する撮り方もあるんですが、私は最初からそういうものを作りたくなかったんですね」
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【映画「靖国 YASUKUNI」から】
<青年>
「小泉首相は靖国参拝をやめるべきです」
<警官>
「そんなことはどうでもいいんだ、治療だけしろ」
<青年>
「僕を逮捕するんですか!そんな権利はないでしょう!離してください!やめてください!やめろー」
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だが「冷静に見つめようとする」監督のスタンスとは対照的に、一部の週刊誌や宗教系の新聞は、民族意識を駆り立てるような批判をした。
すると、この記事を読んだ自民党の議員が、映画が文化庁の外郭団体から助成金を得ていたことを、政治問題にした。
<記者>
「検証は、映画が一般公開されてからでもできるのでは?」
<稲田朋美衆院議員(自民党)>
「できますよね。別に、事前に公開を止めるのはいけませんけど、そういう意図は全くないですから」
だが、映画会社は「検閲だ」と感じ、1度は貸し出しを拒否。
<稲田朋美衆院議員(自民党)>
「見せたくないって。悪名高いかな、と思いましたけど(笑)」
結局、映画会社は文化庁の求めに折れ、「全政党に見てもらえるなら」と、やむなく国会議員への試写会を開いた。
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【映画「靖国 YASUKUNI」から】
<日本人男性>
「天皇陛下、バンザーイ!」
<台湾原住民のデモ>
「私たち台湾原住民の祖霊を返せ!」
激しい場面とは別に、映画は90歳の刀鍛冶が「靖国刀」の鋳造を再現する様子を記録している。
実は、靖国神社のご神体は「刀」。
境内で戦前、8,100振の日本刀が造られていたことに映画は言及する。
その“刀”が、日本人の心に何をもたらしたのか?
映画は、静かに問いかける…
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試写会後、国会議員の感想は…。
<「靖国に参拝する議員の会」会長・島村宜伸衆院議員(自民党)>
「そんなに自虐的なストーリーに、無理やり引っ張り込まれたとは思わない」
<横光克彦衆院議員(民主党)>
「戦争の悲惨さを感じました」
稲田議員は?
<稲田朋美衆院議員(自民党)>
「靖国神社が、侵略戦争に国民を駆り立てて、天皇陛下のために死ぬ国民を作る一種の装置だった、というメッセージを映画から感じました」
議員の受けとめ方は、それぞれだった。
だが、稲田議員は翌日も、自民党の会合で映画に助成金が出ていることを問題視。
更に、渡海文部科学大臣は、映画会社が出した議員試写会のチラシの文言にまでクレームをつけた。
<渡海紀三朗文科相>
「『文化庁が協力をしてこの映画を推薦をしている』という誤解を与えかねない表現であるから、注意してやってほしい」
まだ公開前の映画に、政治家たちが連日、口を挟んだ。
その直後から、東京・大阪の映画館が上映中止を決定。
政治問題にされた後、劇場に右翼が押しかけたことが引き金になった。
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その騒ぎを起こした本人を探し当て、直撃した。
<街宣活動をした右翼団体の青年>
「(上映)中止になったからっといって、右翼の勝利でも何でもない。真実味の無い映画が上映されるのは悪だし…」
活動歴4年の青年。
普段は建設業の仕事をしている。
議員試写会の前後の報道をインターネットなどで見て、行動を起こした。
<街宣活動をした右翼団体の青年>
「前々から反日だと言われている映画でしたから」
<記者>
「言われているっていうのは、誰に言われてる?」
<街宣活動をした右翼団体の青年>
「週刊誌なり、何なりに出ている」
<記者>
「映画『靖国』は見た?」
<街宣活動をした右翼団体の青年>
「いや、まだ見てないです」
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3月22日、午前10時ごろ。
まだ映画を見ていない彼は、自分の団体の街宣車に乗って、1人で「靖国」を上映予定していた映画館にやって来た。
その後のやりとり…
<(映画館の証言に基づく)街宣車>
「反国家プロパガンダ映画『靖国』の上映を中止しなさーい!」
そこに、地元の警察官が駆けつける。
だが、「この程度なら取り締まれない」と、従業員に話すにとどまった。
しかし、映画館の認識では、こんな言葉もあったという。
<(映画館の証言に基づく)右翼の男>
「前『南京』という映画の時、みんなが劇場に乗り込んで、(劇場の)スクリーン切ったんだよ。中止しないと、そういうことが起きるよ…」
<記者>
「法に触れるような発言を、劇場との話し合いの中でしたのでは?」
<街宣活動をした右翼団体の青年>
「したかもしれない…」
<記者>
「したかもしれない?」
<街宣活動をした右翼団体の青年>
「でも、昔そういうことがあったというのがあるじゃないですか」
<記者>
「映画『南京』のときにスクリーンが切られた?」
<街宣活動をした右翼団体の青年>
「そういうことがありましたよ、とは言ったかも…」
<記者>
「それは、今考えてどうですか?」
<街宣活動をした右翼団体の青年>
「別に脅かしているわけじゃないですから。俺がやるぞとは言ってないですから」
上映を潰そうとした訳は、監督が議論を起こす意味も込めて、映画に使ったある写真だった。
<街宣活動をした右翼団体の青年>
「真実かどうかもわからない南京大虐殺の写真が出てくるっていうのは、ドキュメンタリーでも何でもない、と。言論の自由があったって、そういう、本当かどうかわかっていないことを伝えるのは、自由でも何でもないだろうと」
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上映中止が決まる1ヵ月前。
そのころから、監督は圧力を感じていた。
<李纓監督>
「(スタッフの)親族にも、靖国の英霊となった人がいる。そういう人たちにとっては、こういう映画を作ること自体は決して『反日』ではないと思う。カメラマンから見ると、『反戦映画』と。それがなぜ、上映されない方が良いのか」
<記者>
「これは、“反日”映画ではない?」
<李纓監督>
「ふーっ(ため息)。反日映画は、まずこういう言葉は、ナショナリズムをあおる言葉です。民族対立を作りたいから、そういう言葉を作る。極めて危険な言葉だと思います」
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<記者>
「改めて、見てみたいという気持ちはありませんか?」
<街宣活動をした右翼団体の青年>
「まあ言われてみれば、ありますね。(映画を)ちゃんと見てみようか、と」
<記者>
「見られなくしたのはあなただが?」
<街宣活動をした右翼団体の青年>
「まあ…、そうですね…」
<記者>
「見られなくした責任をどう取るのか?」
<街宣活動をした右翼団体の青年>
「………」
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映画「靖国」は、2月にドイツのベルリン映画祭に招待され、喝采を受けた。
更に、3月の香港映画祭では、ドキュメンタリー部門でグランプリを獲った。
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上映中止になる前、大阪で試写会があり、監督とのティーチインになった。
<試写会に参加した女性>
「ちょっとびっくりして、言葉がどういう風にいったらよいか、見つからない状態…」
<試写会に参加した男性>
「答は出ていないわけですね。そこから“あなた”が考えるという…」
<試写会に参加した別の男性>
「愛国者だと思っている人たちのメッセージの方が長いでしょ。それが“反日映画”に見えるとしたら、改めて、自分たちのメッセージがあんなにたくさん出ているのに“反日映画”になることを考えてくれたら、さらにうれしいなと。そういう意味で、説得力のある映画」
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<記者>
「監督は日本が好きですか?」
<李纓監督>
「もちろん。日本は第二のふるさと。東京で生活して19年になります。それは、私が中国で生活したどの町よりも長い。戦死者を追悼する気持ち…、それは理解できます」
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週刊誌の見出しに触発された右翼青年が起こした、街宣。
10年がかりの映画が、30分の抗議で、スクリーンから消えた…
映画館は、「近隣に迷惑が及ぶ恐れがあるため」と説明。
当の右翼団体の青年は、今…
<記者>
「(言論を)街宣で封じ込めたという思いはある?」
<街宣活動をした右翼団体の青年>
「まぁ、ある…」
<記者>
「それは反省する?」
<街宣活動をした右翼団体の青年>
「内容を見ないで街宣をかけたというのは、自分の反省だし…」
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