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国際治安支援部隊
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国際治安支援部隊(こくさいちあんしえんぶたい 英: International Security Assistance Force)は、国際平和活動のひとつ。アフガニスタンの治安維持を通じアフガニスタン政府を支援する目的で、2001年12月5日のボン合意[1]に基づく2001年12月20日の国連安保理決議1386号[2]により設立された。当初は有志国の集まりからなる多国籍軍により構成されていたが、現在は北大西洋条約機構(NATO)が統括する。略称はISAF。アイザフ。
ISAFの作戦本部はアフガニスタンのカブールにあり、司令本部はオランダのNATOブロンソン連合統合軍司令部に置かれる。いずれも、欧州連合軍最高司令官(Supreme Allied Commander Europe: SACEUR)の指揮下にある。
目次 [非表示]
1 設立根拠
2 任務
3 任期
4 活動内容
5 組織構成
6 指揮系統
7 参加国
7.1 NATO加盟国
7.2 非NATO加盟国(EAPC)
7.3 非NATO加盟国(非EAPC)
8 歴代指揮官
9 脚注・参照
10 関連項目
11 外部リンク
[編集] 設立根拠
国際治安支援部隊(ISAF)は、NATOによる活動を国連がオーソライズ(authorize:承認)したもので、2007年9月19日の安保理決議1776号[3]及び延長前の1707号(2006年9月12日採択)[4] において、ISAF司令部に対し、「事務総長を通し安全保障理事会に対しその活動委任内容の履行状況について四半期ごとあるいは定期的な報告を行うことを要請する」という主旨の決定事項が決議本文に記載されているものの、いわゆる憲章6.5章に基づく正規の国連PKOではない。ISAFは、「国連安保理に派遣を承認された有志国連合軍」である。[5]
ISAFの設立は、2001年12月20日の安保理決議1386号により、国連憲章第7章の発動の下で行われる軍事的強制措置[6]、すなわち集団安全保障の実行措置として、憲章第43条の規定に従って行われた。軍事的強制措置は、「安全保障理事会と加盟国の間の特別協定に従って提供される兵力・援助・便益」によって行われる。ISAFはこの措置に従い、2001年12月31日にアフガン暫定政府と軍事技術協定(Military Technical Agreement)[7]を結んでおり、この協定はアフガン正統政府の発足後、2003年12月9日に再び調印されている。
[編集] 任務
国際治安支援部隊(ISAF)は、アフガニスタン政府、国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)、国際機関(IGO)および非政府組織(NGO)と連絡及び協力することにより各機関と連携してその任務を果たす。[8]設立当初、ISAFはMTA(Military Technical Agreement:軍事技術協定)に基づきアフガニスタンのカブール及び近郊のバグラム空軍基地を含むAOR(Area of Responsibility:責務範囲)の治安維持を支援することを目的として、各国軍から構成される多国籍軍が半年の活動期間を与えられていた。その後、2002年5月23日の安保理決議1413[9]により期間を半年延長され、さらに国連およびアフガニスタン政府の要請により、2003年8月11日を以ってNATO指揮下となる。これに伴い、2003年10月13日の安保理決議1510号[10]によりAORをカブール周辺からアフガニスタン全土に拡大することが承認された。
[編集] 任期
これまで、ISAFの任務は数度に渡って延長されており、最新の決議1776号により、現在の任務は2008年10月13日までとなっている [11]
[編集] 活動内容
国際治安支援部隊の活動は6つの柱から構成されている。[12]
アフガン国家治安部門(AFNSF)と連携した治安維持支援
ANSFおよびアフガン国家警察(ANP)の開発及び育成の支援
復興ニーズの調査支援
非合法武装集団の解体(DIAG)支援
麻薬対策支援
人道支援サポート
[編集] 組織構成
国際治安支援部隊(ISAF)は陸・空の2つの側面から活動を展開する。それぞれが本部や方面軍を持ち、その作戦運用面での全てを統括するのがカブールの司令部で、カブールの司令部はNATO欧州連合軍最高司令部(SHAPE:Supreme Headquarters Allied Powers Europe)にその司令部を置く連合統合軍司令部(ACO:Allied Command Operations:)の指令を受ける。ISAFの場合は、オランダのブロンソン連合統合軍司令部(JFBCS:Allied Joint Force Command Brunssum)がその指揮を執る。
ISAFの組織構成は次のとおり。
欧州連合軍最高司令部(SHAPE)
ブロンソン連合統合軍司令部(JFBCS)
カブール司令部(HQ ISAF)
航空任務部隊(ATF:Air Task Force)
方面軍(RC:Regional Comand)
前進兵站基地(FSB:Forward Support Base)
地方復興支援チーム(PRT:Provincial Reconstruction Team)
[編集] 指揮系統
当初は、指揮国が半年交代であり、イギリス、トルコ、ドイツの順に指揮を取った。しかし、指揮国の負担が大きかったため、2003年8月9日より、NATOが指揮を取ることとなった。[13]これは、NATOとしての初の北米・欧州以外への域外派遣となる。
[編集] 参加国
国際治安支援部隊(ISAF)には、欧州連合(EU)を中心に計37カ国から35,460名が参加している。[14]2002年1月10日以降、ISAF参加国は相互にMOU (Joint Memorandum of Understanding:共同覚書)を締結することにより、ISAFへの参加を公式なものとしている。[15]英米安全保障情報委員会(BASIC)による2007年2月7日現在でのISAFの参加国構成は次のとおり。[16]
[編集] NATO加盟国
現在、ISAFにはNATO加盟国から以下の25カ国が参加している。
ベルギー - 300名
ブルガリア - 100名
カナダ - 2,500名
チェコ - 150名
デンマーク - 400名
エストニア - 90名
ドイツ - 3,000名
ギリシャ - 170名
ハンガリー - 180名
アイスランド - 5名
イタリア - 1,950名
ラトビア - 35名
リトアニア - 130名
ルクセンブルグ - 10名
オランダ - 2,200名
ノルウェー - 350名
ポーランド - 160名
ポルトガル - 150名
ルーマニア - 750名
スロバキア - 60名
スロベニア - 50名
スペイン - 550名
トルコ - 800名
英国 - 5,200名
米国 - 14,000名
[編集] 非NATO加盟国(EAPC)
現在、ISAFには非NATO加盟国でEAPC加盟国から以下の9カ国が参加している。
アルバニア - 30名
オーストリア - 5名
アゼルバイジャン - 20名
クロアチア - 130名
フィンランド - 70名
マケドニア - 120名
アイルランド - 10名
スウェーデン - 180名
スイス - 5名
[編集] 非NATO加盟国(非EAPC)
現在、ISAFには非NATO加盟国で非EAPC加盟国から以下の3カ国が参加している。
フランス - 1,000名[17]
オーストラリア - 500名
ニュージーランド - 100名
[編集] 歴代指揮官
ジョン・マッコール(2002年1月10日 - 2002年6月20日) - イギリス
ヒルミ・アキン・ゾルル(2002年6月20日 - 2003年2月10日) - トルコ
ノルベルト・ファン・ハイスト(2003年2月10日 - 2003年8月11日) - オランダ(独蘭連合軍団)
ゲッツ・グリーメロート(2003年8月11日 - 2004年2月9日) - ドイツ
リック・ヒラー中将(2004年2月9日 - 2004年8月9日) - カナダ
ジャン=ルイ・ピ中将(2004年8月9日 - 2005年2月) - フランス
エテム・エルダー中将(Ethem Erdagi、2005年2月 - 2005年8月) - トルコ
マウロ・デル・ヴェッキオ中将(Mauro Del Vecchio、2005年8月 - 2006年2月) - イタリア
デービッド・リチャーズ中将(David Richards、2006年8月 - 2007年2月) - イギリス
デン・マクニル大将(2007年2月 - ) - アメリカ
[編集] 脚注・参照
参考:ISAF公式サイトの各説明ページ(英語)
^ Agreement on Provisional Arrangements in Afghanistan Pending the Re-establishment of Permanent Government Institutions(英語)
^ 国連安保理決議1386号 - ISAFの設置を承認
^ 国連安保理決議1776号 - 原文:"Requests the leadership of ISAF to keep the Security Council regularly informed, through the Secretary-General, on the implementation of its mandate, including through the provision of quarterly reports;"
^ 国連安保理決議1707号 - 原文:Requests the leadership of ISAF to provide quarterly reports on implementation of its mandate to the Security Council through the Secretary-General;"
^ ISAF公式サイト『Mandate』の説明 - 原文:"It is a coaliton of the willing deployed under the authority of the UN Security Council."
^ 国連安保理決議1386号 - 原文:"Acting for these reasons under Chapter VII of the Charter of the United Nations, "。
^ Military Techinical Agreement(英語) - アフガニスタン政府が調印した軍事技術協定
^ ISAF公式リーフレット『The Structure of ISAF』
^ 国連安保理決議1413号(英語) - ISAFの半年間の任務延長を承認
^ 国連安保理決議1510号(英語) - ISAFの任務拡大を承認
^ 国連安保理決議1776号 - 原文:"Decides to extend the authorization of the International Security Assistance Force, as defined in resolutions 1386 (2001) and 1510 (2003), for a period of twelve months beyond 13 October 2007;"。
^ ISAF公式サイト『What does it mean in practice?』の説明
^ ISAF公式リーフレット(2006年度)
^ ISAF公式サイト『International Security Assistance Force (ISAF)』
^ William M. Arkin, "CODE NAMES: Deciphering U.S. Military Plans, Programs, and Operations in the 9/11 World," Hanover: Steerforth Press (2005), p.67
^ 『Assessing ISAF: A Baseline Study of NATO's Role in Afghanistan』(2007年3月)p.11
^ 注:フランスは従来はNATOの政治機構にのみ参加しており軍事機構からは1946年に公式に脱退している。1993年より段階的に軍事部門へ復帰しているが完全には復帰していない。(参考:Wikipedia英語版のNATOのエントリ)
[編集] 関連項目
アフガニスタン戦争
国連アフガニスタン支援ミッション
国際連合安全保障理事会決議1776
国際連合憲章第7章
北大西洋条約機構
集団安全保障
国際平和活動
[編集] 外部リンク
公式サイト(英語)
ブロンソン連合統合軍司令部(英語) - NATO
DIAGに関するプレスリリース - 外務省
国際連合憲章(日本語)(国際連合広報センター)
国際連合憲章(英語)(国際連合)
この「国際治安支援部隊」は、平和に関連した書きかけ項目です。この項目を加筆・訂正して下さる執筆協力者を求めています。(P:平和)
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