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2007/07/20-15:21 憲法と若者
1カ月あまり前、若い人たちの話を聞く機会があった。その中で「憲法改正の動きが進んでいる。何とかしたいと思うが自分には力がない。選挙で投票したい政党もない」という声を耳にした。若年層の間にナショナリズムや改憲の志向が強まっているといわれて久しいが、「戦争をできる国づくり」に歯止めを掛けたいと考えている若者の声を直接聞けたことは新鮮だった。
安倍晋三首相は年金問題に追われ、参院選の討論や街頭演説で持論の憲法改正に触れる時間は少なくなった。憲法への対応で党内が割れている民主党のリーダーや候補者も憲法に積極的には触れない。2年前の衆院選は郵政民営化をめぐる是非というシングルイシューが争点となり、幅広い政策論争は行われなかった。今回の参院選こそ、政策を競い合ってほしいと願うが、年金問題と安倍政権信任の是非が前面に出て、憲法問題など他の政策課題は後景に引いてしまっている感がある。
公示後、改めて若者に聞いてみた。「現実と矛盾している九条は改正するべきだ」「実際に自衛隊もいるし、米軍もいるのに今の憲法は理想論だ」「自国を守る意思を示す憲法にすべきだ」「改憲には反対。改正するならもっと方向性を議論してからにすべきだ」「九条は戦争を経験した人たちの血と汗の結晶だと思う。この反省から得たものを時代にそぐわないと言って改正するのは正しくない」。
意見は実に幅広い。憲法問題はもちろん冷静に議論する必要があるが、選挙の機会に今後を担う若い世代を含めて、幅広く国民的な議論をすることも大切なはずだ。