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日本を取り巻く環境の平和を考えるなら、何よりも東アジアの冷戦構造を取り除かなければならない。そのためには、日本のアジア侵略に端を発し、その構図を米国が引き継いできた朝鮮と中国の二つの分断統治の終焉、即ち2つの統一が必須となる。それによって初めて、真に東アジアの諸国民が対等な関係となり平和な協力関係が可能となる。逆に見るなら、他国の侵略干渉によって築かれた、この不自然で不正な利権構造が継続する限り正常な世界は望めないと言える。当然、平和と正義を求める事は、分断の上に自らの利権を築き維持していこうとする行為に決して与してはならないということだ。
狭隘で裏暗い情念によってこの国の習俗を席巻してきた感のある、所謂、北朝鮮問題の核心はどこにあるのか。
事の起源と経緯を振り返るまでもなく、上記の不正の実践がここにある。強制労働、アヘン専売を土台にして築かれた日本の軍国利権を引き継ぐ米軍・資本・やくざ・政界・公安の肥大化した安保利権と、それにしがみ付く形で寄生する庶民生活が、共に暗黒の一丸を形成して敗戦後の日本社会の基底構造となり、固着した。
戦争のなかった平和。
朝鮮戦争特需、ベトナム戦争特需と戦争経済を養分とし、数千万人のスラムの上に君臨する米国製/開発独裁政権の特恵支援国となり、東南アジア、パプア・ニューギニアの熱帯雨林をことごとく丸裸にしてきた、倫理なき貪欲の金稼ぎ。
世界に例のない賃金労働者の過労死を年間万人超の恒常とさせ、人が際限のない商品ではない事を示し、人の天与の尊厳を守る上で不可侵の「労働争議権」を、芥のように嫌悪する、目先の金銭的都合のみに鋭敏で、人間の尊厳の意味を理解しない社会集団。
投機経済に耽溺・喧騒し、歳入の2倍を超える歳出を求め、未曾有の国家財政破綻の中でも保守の幻想に浸る、品位・知性なき風俗。
そして何よりも、第二次大戦後、一度の軍縮もせず、ひたすら軍拡のみを行ってきた世界唯一の国。
それが、自称平和国家。豊かで平和な戦後。
実体は、戦前と敗戦後の本質に何一つ変わりは無い。地続きの体制は、漸くこれから自己処分の局面に入って行く。自覚、無自覚に関わらず。
この国は人に乏しく、社会はさらに貧しい。
冷戦利権の継続を意図した北朝鮮非難に積極的に参加し、労働者の管理と人権の抑圧を最大の目的としてきた天皇制を崇拝支持し、自己の無謬と絶対を口にする、外務官僚上がりの平和主義・護憲の議員候補者と支持者までがいる。