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自民党
なし。
公明党
なし。
民主党
憲法記念日にあたって(談話)
民主党幹事長 鳩山由紀夫
日本国憲法は本日、施行から60年を迎えました。人間で言えば還暦という大変おめでたい節目です。民主党は、この憲法記念日を国民の皆さんとともにお祝いしたいと思います。
「公権力の行使を制限するために主権者が定める根本規範」というのが、近代立憲主義における憲法の定義です。決して国家がその伝統をうたったり、国民に道徳や義務を課すための規範ではありません。したがって、憲法を変えるか変えないかは、国会や内閣ではなく国民が決めるべき問題です。このことを、憲法記念日にあたって、ぜひ国民の皆さんの心に深く刻んで欲しいと願います。
安倍首相はいま、在任中の「新憲法制定」を叫ぶ一方、集団的自衛権の行使を認めるための解釈改憲の方針も示しています。憲法を、政権の都合で書き換えたり解釈を変えたりするという、およそ立憲主義とは無縁な、時代錯誤な考え方です。こうした安倍首相の前のめりな改憲姿勢のもとで、国民投票法案についても、公正中立なルール作りのための冷静な議論が失われてしまったことはきわめて残念です。残された問題点が参議院での十分な審議を通じて解決されるよう求めます。
民主党は、「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」という現行憲法の原理を大切にしながら、真に立憲主義を機能させるために、現行憲法に足らざる点があれば補い、改めるべき点があれば改めるという姿勢をとっています。一昨年秋には、このような考えを「憲法提言」としてまとめ、これをもとに昨年来各地で対話集会を開いてきました。国民の皆さんとの自由闊達な憲法論議を通じて、私たちの憲法に輝きを取り戻すことができるよう、民主党はこれからも積極的な役割を果たしていきます。
以 上
共産党
なし。
社民党
2007年5月3日
憲法記念日にあたって
社会民主党
1. 本日は、1947年5月3日に日本国憲法が施行されてから60周年にあたります。主権在民、平和主義、基本的人権の尊重を掲げた日本国憲法は、この60年間、国民生活の向上のために大きな役割を果たしてきました。また、この憲法はわが国が平和国家として歩むことを定めた国際的な公約であり、他の諸国とりわけアジア近隣諸国の人々から信頼をかちとるための支柱でもありました。
社民党は、憲法の掲げた目標をさらに具体化し豊富なものとしていくことを、憲法記念日に当たって誓うものです。
2. 今日の憲法をとりまく状況は、危ういものがあります。憲法改悪のための重大なステップである国民投票法が、4月12日に衆議院の憲法調査特別委員会で強行採決され、翌日には衆議院を通過しました。教育基本法の改悪や集団的自衛権行使の検討など、これら一連の動きは、安倍内閣が戦後体制を否定して、一昨年自民党が発表した新憲法草案の内容に基づいて日本を根底から作り変えようする意図を、顕著に示しています。
国民投票法は参議院で審議に入っていますが、国権の最高機関に集う国会議員たるものが、徹底的に審議すべき重要な事柄を、安倍内閣の意向を汲んで、審議を切り縮めていこうとすることに、社民党は強い危惧を覚えます。基本法である憲法を変えることは、私たちの生活のあらゆる面に甚大な影響を与えます。憲法尊重擁護の義務を定めた99条の規定を踏みにじることは、決して許されません。
3. しかし一方では、ここまで執拗に改憲の必要性を煽り立てるキャンペーンが続いているにもかかわらず、憲法を変えるべきではないとする人、とくに憲法9条を変えることに反対する人が増加しているという世論調査が発表されています。これは、改憲一般という漠然としたことではなく、平和憲法の根幹を捨ててしまおうという狙いが分かってきたことにより、人々が日本国憲法の貴重な価値を再認識しはじめた結果です。このまま流されていけば、日本はどこに行くのかという不安が募っています。私たちの生命と暮らしが憲法によって支えられ守られているという、これまで当然のこととしてあった前提を、絶対に譲ってはならないと考える人が増えています。
社民党は多くの人の思いを受けとめ、平和で豊かな日本を次の世代にも確実に引き継ぎ、他の諸国民とも更に良好な関係を築き上げていくために奮起することを、60年という節目の年にあたり宣言します。
以上