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憲法改正論者には基本的には2種類の人がいるだろう。
ここでは、Aタイプ、Bタイプに分類しておこう。
Bタイプは「現実的に不都合になってきたから、修正が必要」と考える人
まあ、経年疲労がある、ないは意見の分かれる部分ではあるが、憲法とて、時代の流れに取り残されるという事はないとは言えない。
そのような意味では、修正が必要になる可能性はあるだろう。
将来、天皇(皇室)制度の維持コストが国民の負担感の限度を超えれば、当然ながら、憲法の天皇の項目は「修正」される議論がされるだろう。Bタイプは「存在して当たり前」の考え方をしている。
対してAタイプは「成立過程」を問題視している。
「国産憲法でないから改正が必要」とか「GHQの押しつけ憲法だから改正が必要」という意見である。
この意見は「差別主義者」の意見である。
旧帝国憲法においては憲法を改正するには
【第七十三条
将来此ノ憲法ノ条項ヲ改正スルノ必要アルトキハ勅命ヲ以テ議案ヲ帝国議会ノ議ニ付スヘシ
此ノ場合ニ於テ両議院ハ各〃其ノ総員三分ノニ以上出席スルニ非サレハ議事ヲ開クコトヲ得ス
出席議員三分ノ二以上ノ多数ヲ得ルニ非サレハ改正ノ議決ヲ為スコトヲ得ス】
となっている。これを素直に読めば「必要と認める」のは天皇であろう。
帝国議会に勅命できるのは天皇くらいしかいないだろう。
つまり、発議権は天皇になってしまう。
しかし、仮に天皇が発議をするとして、天皇は憲法学者ではないので、基本的には誰かの助言を求めるだろう。
一般的には「憲法学者」の助言だろうと思うが、これは、何も「日本人」でなくとも良いだろうと思う。
仮に天皇が海外に多くの親交があるなら、外国の著名な「憲法学者」を数名呼んで、原案を作らせる事だって十分にあり得るだろう。
「日本の憲法」は「日本人製」が良いとは言い切れないのである。
むしろ、日本に住む者は「多少の利害関係が発生するから、公平性に問題がある」とも考えられるだろう。
で、日本国憲法であるが、この憲法、どこかに「戦勝国のエゴ」が押しつけられているのだろうか?
日本制ではないから「無条件に改正」というのは差別主義でしかないだろう。
外人が作ったとしても「良いものは良い」のだし
日本人の作った方が「優れている」というのは根拠のない思い込みでしかない。
そもそも、日本国憲法が「実は日本製」というのは捏造だという意見もあるが、改憲論者は「GHPは一週間で憲法を作った。そんな憲法は出来損ないだ」と主張してきた。
その魔法にタネがあったと判明したら、今度は「捏造だ」と言う。
自分の主張が矛盾している事も分からないのだろうか?