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□安倍首相の悲願「憲法改正」 肝心の憲法審議会が機能せず [週刊文春]
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070329-01-0702.html
安倍首相の悲願「憲法改正」 肝心の憲法審議会が機能せず
二〇〇七年度予算の成立を受け、国会は後半戦へ。当面の与野党攻防の焦点は、安倍晋三首相が「今国会で絶対に成立させる」と意気込む国民投票法案。国会が衆参両院それぞれ三分の二以上の賛成で憲法改正を発議した場合に、これを承認するかどうかを問う国民投票の実施方法を定める法案である。国民投票法制定を足掛かりに、夏の参院選でも憲法改正の是非を問い、改憲の機運を高めていくシナリオを首相は描いている。悲願達成に向け本格始動といったところだが、実はこれを支えるべき自民党憲法審議会で半年近くも会長ポストが空席の異常事態が続いている。
自民党執行部は昨年十月、安倍内閣発足を受け憲法調査会を憲法審議会に格上げし、「チーム改憲」の態勢強化を図った。憲法改正案を国会として発議するには公明党や民主党の協力が不可欠。今後の両党との協議に備え、一昨年秋にまとめた新憲法草案を見直す権限も審議会に与えることになった。
初代会長に決まったのは、憲法調査会長だった船田元氏。野田聖子元郵政相に抜かれるまで戦後最年少閣僚(三十九歳で宮沢改造内閣の経企庁長官に就任)の記録保持者だった政界のプリンスも、「出戻り組」に「政界失楽園騒動」という二重のハンデを抱え、その後は鳴かず飛ばずの日々を送っていただけに、審議会長就任には期するものがあったようだ。異変は「船田会長」が総務会で承認され、初会合を開こうとした矢先に起きた。中川昭一政調会長が「格上げする以上、やはり会長は首相経験者がふさわしい」と会長人事を撤回、船田氏の了解を得ないまま森喜朗元首相に就任を要請したのである。
普段は温厚な船田氏もこれには色をなし、「任期途中で会長を代えるのは病気や事故で職務を遂行できなくなった場合か、重大な誤りを犯した場合に限られる。私はピンピンしているし、重大な誤りを犯した覚えも全くない」と全面対決。にらみ合いが今日まで続いているという経過だ。
会長人事撤回を巡っては、調査会格上げを「俺は聞いていない」と森氏がへそを曲げて、中川氏がなだめようとして会長ポストを持っていったとの説や、加藤紘一、山崎拓両元幹事長を中心とするアジア外交研究会に参加するなど船田氏のハト派的体質を首相サイドが嫌ったとの見方も。いずれにしても御難続きで大変ですねえ、船田センセイ。