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「新聞報道の転載について」
この問題は、「著作権」の問題であると同時に「知る権利」の問題だと思います。
「権利」は、「法律」が先にあって「守られる」ものではないと思います。
「権利」を主張するものと、その主張によって「不利益」を受ける者との「争い」の結果
として「法的整備」が確立するのだと思います。
インターネットにおける新聞報道の転載については、「新たな問題」だと思うのですが、
「裁判」などで争われたことがあったのでしょうか。
「判例」などで「確立」された問題なのでしょうか。
「新聞」は、「国民の知る権利」を「旗印」に取材しています。
「知る権利」で取材し、「報道の自由」の名の下に広く報道しているのです。
これらの「権利」は、「新聞社」固有の権利というよりも「国民の基本的な権利」であって、「新聞社」は「国民の知る権利」を代行して「取材」しているのですから「国民に知らせる義務」があると思います。
インターネットの中で「転載」という行為は、「広く知らせる」という「新聞社」の任務を「補完」するものであって非難されるべき問題ではないと思います。
もう一つの視点、「新聞社の利益」に対する「侵害行為」に当たるかということです。
「新聞社」の「バランスシート」を研究したわけではありませんが、一般的にいわれていることでは「購読料」だけでは「赤字?」で、利益は「広告収入」によるものだ、ということだと思います。「新聞販売店」もまた利益は「折り込みチラシ」に依存しているように思います。
「広告料」の基礎は「新聞社」においては「発行部数」、「販売店」においては「配布(購読)部数」で決められるのだと思います。
日本の新聞は各戸配布が主流で、その人件費だけでも大変だろうと思います。
こうした「新聞業界」の「購読者獲得競争」が、強引な「勧誘」、採算を無視した「景品」「無料購読(発行・購読部数の拡大)」に現れているのだと思います。
こうした中で、インターネットの「新聞社のホームページ」をみれば「報道」と同時に「新聞社の広告宣伝」でもあるわけだと思います。
「著作権法」http://www.cric.or.jp/db/article/a1.html
「著作権法」については、「転載問題」が提起されて急いで目を通したもので私の理解は「誤りあるいは不十分」であるかもしれませんが、おおむね次のように理解しました。
「著作権法」において「保護されるべきもの」は、「個人の創意」による「作品」であって「事実」の報道等は基本的には「保護」の対象とはしていない。が、しかし、「転載・複製・再配布を禁じることが明記」してあればこの限りでない。として、「保護」されるようだ。
「新聞協会」http://www.pressnet.or.jp/info/kenk19971100.htm
「朝日新聞」http://www.asahi.com/policy/copyright.html
これらは、私の理解では、「新聞協会」「朝日新聞」などの「著作権法」に基づく「主張」であって、法的に「確立」された「判例」などが「有る?」訳ではないということでしょう。
「新聞社」が「著作権」を「主張」し「著作物」を「保護」したいのであれば「著作権」に対する「侵害」から「守る」手だてを講じればいいのだと思う。「有料コンテンツ」「会員制(ID発行)」等方法は色々あるだろう。それらを破ってまでも「侵害」行為をするのであれば、はじめて「違法行為」というのではないでしょうか。
以上のように理解するならば、仮に「新聞報道(インターネットによる)」に著作権があるとしても、「転載」による「新聞社の宣伝」効果による利益と「相殺」され若干の不利益があったとしても甘受すべきものだと思います。
「新聞社」など「報道機関」は何よりも「真実の速やかな報道」にこそ、その「存在意義」を求めるべきで「真実の報道」を切り売りする「商売人」になってはいけないのではないでしょうか。
だが、しかし、「新聞社」が本来の使命を忘れ「著作権」を主張している以上、何らかの対応は必要だと思います。
「新聞社」の要求を受け入れれば、その「主張」の正当性を認めたことになり、「慣行法」としても認知されることになると思います。
これは、単に「阿修羅」の問題ではなく、インターネットを享受しているすべての人たちの問題でも有ると思います。
もちろん、「訴訟問題」となれば真っ先にその矢面に立たされるのは「管理人」であるわけですが、「管理人」一人の力ではどうにもならないことは明白でしょう。
であるならば、「管理人」の「連帯組織」を結成しその周りに多くのネットサーファーを結集し戦うしかないのではないでしょうか。
「阿修羅」の「管理人」さんはどうお考えでしょうか。「リスク」の多くは「管理人」にかかるわけですが、他の「管理人」さんに「呼びかけ」てみてはいかがでしょうか。
また、「阿修羅」の読者には「支援体制の確立」を、特に読者の中に「法曹」関係の方がおられるのでしたらご意見を賜りたいと思います。