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http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2008/08/29/20080829e_01.html
活発な前線の影響で室蘭地方は29日朝から大雨に見舞われた。同日午前2時10分の降り始めから登別の降水量が110・0ミリ(午前10時)にのぼり、室蘭でも72・5ミリを観測した。冠水や住宅への浸水被害などが相次ぎ、通勤・通学客約2350人に影響が出た。登別の1時間降水量は53・5ミリ(午前5時50分―同6時50分)で、8月としては最多となった。
室蘭地方気象台によると、午前10時現在の各地の雨量は、登別市札内町が110・0ミリ、登別カルルス89・5ミリ、白老80・5ミリ、室蘭72・5ミリ、苫小牧57・5ミリ、伊達15・5ミリ、むかわ12・0ミリなど。
これに合わせ、室蘭土現と同気象台は29日午前7時50分ごろ、大雨による土砂災害発生の危険度が高まったとし「土砂災害警戒情報」を登別市と白老町に発表した。
室蘭市では、輪西町で床下浸水2件、JR室蘭線は東室蘭―本輪西間の上下線で運転を見合わせ、同線の母恋駅―御崎駅間で線路内に土砂が流れ出たため、一部運休した。
登別市では、市内5町で道路が冠水し、新生町1の道道の一部を通行規制し、若山町1―2丁目の市道約300メートル区間が通行止めとなった。美園町で1件床下浸水の被害があった。
また、富士町1の来馬川の水防団待機水位が上回り、登別市や室蘭土現では、河川のはんらんに備えて警戒態勢を強化した。
同気象台が胆振中部に発令した「大雨・洪水警報」は午前11時42分に解除されたが、「今後も土砂災害や河川の増水などに十分注意してほしい」と呼び掛けている。
(粟田純樹)
◆───JRダイヤ混乱、母恋駅付近土砂崩れ
大雨に伴う線路への土砂流入や冠水で、JR室蘭線は一部区間で不通になり、通勤、通学客に大きな影響が出ている。JR北海道によると29日午前11時半現在、部分運休を含め普通列車21本が運休、札幌―函館間を結ぶ特急列車などに遅れが出るなどダイヤは大幅に乱れている。道南バスに影響はない。
同日午前7時48分ごろ、登別午前7時18分発室蘭行き普通列車(3両編成)が、母恋駅の約500メートル手前付近で線路に流入した長さ約10メートルの土砂を乗り越え、土砂区間を通過したところで停車した。列車は脱線せず、乗客63人と乗員2人にけがはなかった。車両点検で問題が見つからなかったため、同列車は55分遅れで発車した。
室蘭線東室蘭―本輪西間では、南高平川に掛かる潮待川橋(市仲町)付近で線路が約100メートルに渡り冠水。東室蘭―伊達紋別間で同日午前6時47分から運転を見合わせていたが、午前9時15分に運転を再開した。
道道は道道室蘭環状線の鷲別アンダーパスにつながる測道で一部冠水したため、29日午前8時半ごろから通行止めになっている。道道倶多楽湖公園線は、土砂崩れのおそれがあるため、登別市登別温泉町―同市中登別町の約9・7キロ区間で29日午前8時から通行止めになった。
(野村英史)
◆───民家1棟床下浸水、登別
登別市によると、午前11時現在での被害状況は、美園町で民家1棟が床下浸水、鷲別町や若草町、新生町、桜木町などで道路が冠水し、消防などが対応している。
市内に土砂災害警戒情報が出されていることから、市職員が地域防災計画と防災マップに基づき、登別温泉、幌別、美園の各地区でパトロールに当たっている。
登別市教委によると、市内に13ある小中学校は通常通りの登校を行った。
(有田太一郎)
◆───室工高と海星学院臨時休校
学校関係では電車運休の影響で室蘭市内の海星学院高校と室蘭工業高校は生徒の登校に支障が出ているとして臨時休校にした。室蘭清水丘高校では体育大会の開始を1時間遅らせ午前10時10分からスタートさせた。このほか、胆振管内の高校では生徒の登校に遅れは出たが通常通りに授業を行っている。
(佐藤重伸)