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http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20080520ddm041030017000c.html
サイクロンが直撃したミャンマーで支援活動をしたNGO「難民を助ける会」(東京都品川区)のスタッフ、野際紗綾子さん(31)が19日、都内で被害の実態を報告し、支援を訴えた。 野際さんは9日、ミャンマーの最大都市ヤンゴン西部のフラインタヤー地区に入った。15日までの間、身体・知的障害者の自宅を戸別訪問し、米などの食料品やせっけんなどの生活用品を500世帯(約3000人)に配布した。「初めて支援物資が届いた」と喜ばれたという。 野際さんによると米の値段が2倍、塩は10倍に跳ね上がり、多くの住民が食料を買えず飢餓状態に陥っている。軍事政権がNGOなど支援団体の物資の配給を制限しているため、野際さんは軍事政権の目をかいくぐりながら支援を続けた。 野際さんは「多くの被災者が絶望の中で生活している。わずかずつでも皆さんの援助が集まれば大きな力になる」と資金面での援助を訴えた。【神澤龍二】 ミャンマーを襲ったサイクロン「ナルギス」による高潮が、ヤンゴン川を65キロ以上逆流していたことが19日、土木学会災害緊急調査団の現地調査で分かった。河口から約34キロ上流にあるヤンゴン市周辺では強い南風の影響で、水位は最大3メートル上昇したという。 緊急調査団(団長、柴山知也・横浜国立大教授)は11〜15日まで、河口から21〜65キロの流域10地点を調査した。測量したり、サイクロンが通過した2日夜〜3日の川の様子を住民に聞き、水位の変化を推定した。その結果、調査した全地点で高潮が発生したと分析。調査していない上流部まで及んでいる可能性もあるという。高潮は各所ではんらんを起こし、人が流されたり、穀倉地帯に大きな被害を与えた。 柴山教授は「サイクロンによって強い南風が発生し、吹き寄せ効果が大きかった。高台がなかったことや、地盤が低く平らな地形の影響で被害が大きくなったとみられる」と話している。【関東晋慈】 毎日新聞 2008年5月20日 東京朝刊 |