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(回答先: 【通信不通で詳細不明ながら】サイクロンで死者350人超 ミャンマー国営放送【朝日】 投稿者 傍観者A 日時 2008 年 5 月 05 日 11:31:54)
http://www.asahi.com/international/update/0505/TKY200805050192.html
サイクロン被害、死者1万人以上か ミャンマー
2008年05月06日01時06分
【バンコク=柴田直治】ミャンマー(ビルマ)のニャン・ウイン外相は5日、同国を直撃したサイクロンによる死者が1万人を超す模様だと外交団に説明した。国営放送は同日、死者約4千人、行方不明者約2900人と伝えた。ヤンゴンの港で船が沈没したほか、被害状況が確認できていない地域が多く、死者はさらに増え、災害史上有数の被害規模となる恐れが強い。
新憲法案の賛否を問う10日の国民投票にも影響しそうだ。国民投票で国際監視団の受け入れを拒む軍事政権も支援の受け入れを表明した。
■強風・大雨、突然の直撃
【バンコク=山本大輔】ミャンマー(ビルマ)を襲ったサイクロンによる死者が1万人を超える見通しとなった。当初の予測では隣国バングラデシュを抜けるはずだったが、突然の直撃に、国民の多くが準備できないまま強風と大雨に襲われた形だ。新憲法案を巡る10日の国民投票にも影響が予想される。
サイクロンは2日から3日にかけて同国を直撃。国営放送によると、被災した5管区・州のうち、ヤンゴン管区とエヤワディ管区で死者3939人が確認された。だが、あとの1管区2州からは依然、被害状況が届いていない。
ヤンゴンに住む会社員の男性(35)は朝日新聞の取材に「記憶にある限りではミャンマー史上最悪の被害」と話す。男性の家は強風で屋根が飛ばされ、壁も引きはがされた。あちこちで大きな街路樹が根っこからなぎ倒されて道路をふさぎ、「修理に必要なものも買いに行けない」と肩を落とした。
電線は切れたままで、ヤンゴンは今も停電している。観光業の男性は「ろうそくに火をともして夜を過ごしている。電話も通じないし、不安が募る」。自家発電で電力を得ている市内のホテルは、避難してきた現地の人たちでいっぱいだという。
朝日新聞の現地通信員によると、営業を再開した商店には食糧を求めて長い列ができている。食糧や水が不足し、米や卵の値段が2〜3倍に跳ね上がっているという。「住民は買いだめに走っており食糧はすぐに売りきれる」という。在ヤンゴンの日本大使館は在留邦人約600人に被害がないか確認を急いでいる。
特に被害が集中したエヤワディ管区では、テレビを持っていない人も多く、何も知らないままサイクロンにのみ込まれた人も多い。河川からあふれた水につかり、ほぼ壊滅状態となった町や村がどれだけあるのかさえ、軍政はつかみ切れていない状態だ。
家を失うなどした10万人近い人たちを対象に、国連の現地事務所やNGOが水や毛布などの援助物資の配布を始めた。援助物資はミャンマー国内の倉庫などに常備してあるが、被害が大きすぎて不足することも予想される。そのため、軍政は普段は受け入れに慎重な国際支援団体の入国を認めた。タイ政府によると、軍事政権は食糧や医療品、建設器具の提供を求めているという。
サイクロンは10日の国民投票の1週間前に襲った。投票にかけられる新憲法案の制定を目指す軍政はいまだに国民投票の延期を決めていない。5日付の国営紙は国民投票を国民と一緒に成功させるなどとする軍政の声明を載せた。
自らも被災したヤンゴン市内の30代の男性は「被災者にとって何が大事か軍政は分かっていない。国民投票など今は考えられない」。