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2009/2/6 16:59
http://netallica.yahoo.co.jp/news/65264
警視庁の摘発第1号となったお笑いタレント、スマイリーキクチ(37)=本名・菊池聡=のブログ炎上事件。キクチはブログ開設前も、ネット上の掲示板などで「人殺し」などと約10年間にわたって中傷を受け続けていた。今回の摘発により一定の抑止効果を期待する声もあるが、「まだまだ被害は続出する」と危惧する専門家も多い。ネットの世界には深い闇が広がっている。
キクチは6日、警察に被害届を出したことについて「生命の危険を感じた」などと文書でコメントした。ある芸能関係者は「芸能人は顔を売るのが商売なのに、文書で回答した点に問題の根深さがある。対応を間違えると二次被害も起きかねない。それほどネットの“暴力”は恐ろしいということです」と語る。
ブログを持つ人なら多かれ少なかれ、心ないコメントに胸を痛めた経験があるはずだ。コメントする側はうっぷん晴らし、あるいは軽口のつもりでも、受けた側のストレスは大きい。実害が発生することもある。キクチも「私自身の生活・仕事に影響」があったと述べている。
ウェブコンサルタントの伊地知晋一氏はネットの暴力について次のように語る。
「とくに、イメージが大切な著名人や企業は深刻なダメージを受けることが多い。ブログが直接の原因ではないが、歌手・倖田來未の『羊水腐る』発言はネットで火がつき、仕事をすべてキャンセルする結果になった。毎日新聞が英文サイトに不適切な記事を載せた問題もネットで炎上し、多大な損害を与えた。韓国では、芸能人の自殺者まで出ている」
伊地知氏によると、「炎上」はターゲットを見つけて執拗に書き込みなどを行う「ネットストーカー」が扇動するケースが多いという。「今回書類送検された18人は、まさにそうした人たち」と伊地知氏。不気味なのは、18人の性別や年齢、職業、居住地にまったく共通性がないこと。逆に言えば、「誰でも加害者になりうる」(同)ということだ。
甲南大大学院の園田寿教授は「ネットの書き込みといえども、根拠の乏しい中傷には法的責任が伴うという判決が先月下ったばかり。炎上の被害にあった時は、すぐに警察かプロバイダーに連絡するべきです」とアドバイスする。ネット上の書き込みには必ず“足跡”が残るので加害者の特定は容易だからだ。だが、「それでも“ネットでは顔がバレない”と思いこんでいる初心者ユーザーは多い」(ITジャーナリスト)のが現状。「不用意な人たちによる稚拙な犯罪は繰り返されるだろう」(同)という。