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【Japan.Internet.Com】は 2009年2月5日、利用メディアに関する調査の結果を発表した。それによると、インターネットを利用している母体がもっともよく利用しているメディアは「テレビ」で半数近くを占めているものの、「インターネット」も4割を示し、テレビに肉薄していることが明らかになった。また個別のニュース記事を閲覧する際にもっともよく利用しているサイトでは「Yahoo!ニュース」が大きな値を見せ、他のサイトを引き離している状態であることも分かった。
今調査は2009年1月30日から2月3日の間、全国の10代から60代以上の男女300人に対してインターネット経由で行われたもので、男女比は 1対1。年齢階層比は10・20・30・40代が20%、50代14.7%、60代以上が5.3%。インターネット経由の調査であることから、ややインターネット関連のデータに片寄りがちであることを配慮してデータを見る必要がある。
いささかばくぜんとした問いだが、「もっとも良く利用しているメディアは?」という問いには、調査母体の47.3%、半数近くまでが「テレビ」と答えている。
インターネット経由の質問でありながら、「テレビ」がもっとも多いのはやはり娯楽・メディアの王様たるゆえんであろう。ちなみに「既存4大メディア」と呼ばれている「テレビ・新聞・雑誌・ラジオ」をあわせた値はちょうど60.0%。6割が「もっとも使っているメディアは既存4大メディアのいずれか」と答えている。一方で「インターネット」と答えたのはちょうど4割。多いのか少ないのか、微妙な値ではある。
それでは実際に、インターネット上でニュース記事を閲覧するのにもっとも利用しているのはどのサイトなのか。これは「Yahoo!ニュース」が断トツで7割を超えていた。
海外では検索エンジンの利用率としてはGoogleが圧倒的なシェアを得ているが、日本ではYahoo!が優位に立っていることは既知の事実。ニュースサイトの面にもおいても、それが如実に現れている。実に3/4近くが「ニュースはまずYahoo!ニュース」と答えており、事実上のディファクト・スタンダードの立ち位置にあることが分かる。
一方Googleニュースに続き、一般新聞社のサイトと肩を並べる形で「2ちゃんねる・ニュースカテゴリー」が上位に来ているのが注目に値する。これは速報性という観点ではある意味一般新聞社より早いこと、読者の意見によって他メディアよりもスピーディーに有意義な情報を取得できる可能性があることなどが重視された結果といえる。ある意味究極のCGM(Consumer Generated Media、利用者が内容を創って行くメディアのこと)ニュースといえよう。
今調査は母体数が300とやや少なめのため、多少のデータのぶれが生じている可能性はあるものの、現状におけるメディア、とりわけニュースメディアの状況を知るには十分な結果といえる。果たして今後これらの割合はどのように変化していくのか。特に「利用しているニュースサイト」の値において、既存の一般新聞社サイトの立場が気になるところだ。
※グラフの順位に一部ばらつきがあります。本日中に修正を行いますのでしばらくお待ちください。
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2009/02/yahoo7.html
ヤフーニュースは大手新聞やITmediaといったタイプの商業主義的ニュースサイトを再配信していることで有名だ。