★阿修羅♪ > IT10 > 501.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200810281840
【Technobahn 2008/10/28 18:40】大手量販店ヨドバシカメラが今月20日前後に実施したサイトリニューアル以来、応答性能が極端に悪化するなどの不具合が発生していることが28日までに明らかとなった。 サイトにアクセスすると数十秒も待たされた挙句「画面表示に時間がかかり大変ご迷惑をおかけしております。改善に向けて修正を行っております。ご不便をおかけして、誠に申し訳ございません」とするメッセージが表示される状態が、既に1週間以上も継続しており、サイトリニューアルに伴う障害で被った機会損失額は既に数億円規模に達しているものと見られている。 関係者によると同社はオンラインサイト拡充のため、ウエブ業界では比較的名の知れた制作会社が開発を行ったCMS(コンテンツマネージメントシステム)を導入することでサイトの全面的リニューアルを実施。しかし、このCMSは日本有数の利用者数を誇るヨドバシカメラのトランザクションには耐えることができなかったことが、今回の遅延につながる結果となったようだ。 この制作会社はフラッシュなどを使った「見栄えの」する企業サイトの制作では定評があるものの、本格的な電子コマースシステムの開発を行える程の開発部隊を備えているとは言えず、今回のCMS導入決定を巡っては業界内でも「ほんとうに動くものができるのか」といった疑問の声なども上がっていた。 ヨドバシカメラとサイトリニューアルを行った制作会社は共同で事態の沈静化を目指してシステムの最適化作業を行っている模様だが、今のところ抜本的な解決策は見出せないのが現状。 多額のシステム投資を行ったのにも関わらず新システムが当初の期待通りに動かないといういわゆる「動かないコンピューター」を巡ってはこれまで、大手メーカーやSI業者などを中心に多数のトラブルが発生。案件によっては顧客から訴訟を起こされるという事態も起きていたが、分業体制の一旦を担っていただけのウエブ制作会社がこうしたトラブルの渦中に置かれるということはこれまで起きたことはなかった。 |