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http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001279273.shtml から転載。
教員採用汚職「兵庫は?」 試験を検証
1次面接の試験会場に集まった受験者ら=21日、神戸市西区、兵庫県立大
大分県の教員汚職事件を受け、選考基準の透明性など教員採用のあり方が問われている。十七年前には、兵庫でも、県立高校入試で、校長らによって答案が改ざんされた事件があった。不正の土壌は本当になくなったのか。兵庫県の教員採用試験を検証した。(社会部・霍見真一郎)
三〇度を超える猛暑の中、スーツ姿の受験者が連日約二千人ずつ集まった。十九-二十一日に兵庫県教委が神戸市西区で実施した、教員採用試験の一次面接。大分県の汚職事件を受け、複数の受験者から「兵庫もあるのでは」という声が出た。しかし、県教委は「大丈夫」と胸を張る。
「本県は公正・厳正・透明性を確保して実施しているので、ご安心いただきたい」。十七日にあった県会文教常任委員会。「大分県の事件を受け、疑心暗鬼になっている声を聞く」という委員の指摘に溝口繁美・教職員課長がこう答弁すると委員席から苦笑が漏れた。
大分県の事件発覚当初から同課は、基本的に静観の構えを見せている。文部科学省の指示で調査を始めたが、採点法を慌てて点検することも当初はなかった。
県教委が不正がないと信じる理由は多い。民間人を含む面接官▽百人を超える採点者▽受験番号が見えない形の採点方法▽読み合わせの徹底▽筆記問題と解答例の公開▽不合格者の得点レベルの簡易開示-などだ。他府県で問題となった結果の事前連絡は「一切答えていない」としている。
一九八〇年度からの受験倍率をみても、近年は五倍を切る低倍率であることも背景にはある。
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兵庫では九一年、県立高校入試の答案改ざん事件が起きた。入試当日の夜、校長ら三人が受験生十人分の答案を改ざんし、有罪判決が出た事件は、今の大分県と同様の大きな衝撃を兵庫県に与えた。合否通知を正式発表前に県教委が長年漏らしていたことも発覚した。しかし、改ざん事件から一年の節目に書かれた神戸新聞記事には「同様の事件が起こる土壌は今もある」という教諭の言葉が残る。現県教委幹部の一人も「最終的には(関係者を)信じるしかない」と話す。
一方、大分県の事件後、「約三十年前に口利きで神戸市に採用された」と元小学校教諭の男性が神戸新聞にファクスを送ってきた。男性によると「父親が市教委の幹部や元中学校長に金品を渡したことなどが功を奏し、中学・高校教員の採用試験に落ちた後、面接のみで助教諭として小学校に採用された」という。男性は小学校教諭の免許を持っていなかったが担任を持ち、通信教育を一年受けて免許を取得。翌年無試験で正式採用されたという。男性は今も罪悪感にさいなまれている。
市教委の教職員課にただすと、子どもが急増するのに対し、小学校教員が足りない時代で、中学・高校教員の受験者を予算措置して小学校教諭に養成していたという。
それを聞き、男性は言った。「ではあの接待や贈り物は何だったのか」
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面接試験を今年受験した大学生の男性は「口利きができるかもしれないと思わせる余地が問題では」と話す。出身地である他県の教育委員会関係者に「一次試験に受かったら何とでもなるから」と言われたといい、面接評価の不透明さを特に課題に挙げる。
県教委も市教委も厳に否定する口利きの存在。しかし、採用をめぐって受験者らの憶測を呼ぶ余地がないか再点検し、できる限り情報公開することが求められている。
(7/29 09:33)
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【資料】
兵庫県立農業高校入試改ざん事件の検討
http://osaka.cool.ne.jp/kohoken/lib/khk143a1.htm
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