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(愛知)貧困、格差の問題訴え 非正規労働者がメーデー(中日新聞)
2008年4月28日
若い世代の非正規労働者らによる、従来の型にとらわれない独立系メーデーが全国的に広がっている。27日には名古屋市中区の繁華街で「貧困や格差は社会のあり方が生み出している問題だ」と訴えた。
2005年から独立系メーデーを行っている「フリーター全般労組」(東京都)によると、今年連携を図っている独立系メーデーは札幌、京都など全国13カ所を数える。名古屋のイベントはその皮切りで、「LOVE&ビンボー春祭り・アースデイあいち2008」と銘打った。
環境や貧困など分野が異なる20近い市民団体がかかわり、参加者の世代もさまざま。互いを結び付けるのは「社会的弱者が不安定な生活を強いられ、人間として生きる権利が脅かされている」との共通認識だ。
デモには奇抜な着ぐるみ姿の若者を含め、約100人が参加。「貧乏は悪くない」「再チャレンジはどうなった」「貧困は自己責任ではない」などと訴えた。運営に携わった中区のアルバイト男性(29)は「さまざまな人たちが楽しく参加しやすい運動が狙い。沿道の人が自分たちのデモに驚いてくれるだけでも意味がある」と話した。
独立系メーデーについて、県労働組合総連合の関係者は「非正規労働者は自分たちの考えを主張する場所が少ない。権利を主張できる機会が増えることはいいことではないか」と歓迎する。また、連合本部が初の「非正規労働メーデー」を開くなどの動きもある。
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20080428/CK2008042802007125.html