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【ビジネス&企業News】
2008年4月15日 掲載
くいだおれに「4、5億円」の呼び声 ナニワで起きた争奪戦
老舗が閉店するときは“にわか常連客”が急増するものだが、ここまで盛り上がるのも珍しい。
大阪・道頓堀の大型食堂「大阪名物くいだおれ」が、閉店を発表した9日から賑わっている。
「くいだおれは49年の創業。店頭の人形を見に来る人は多いけど、最近は古くさい雰囲気が若者に敬遠され、お客は少なかった。昨年5月期の売り上げは7億1000万円で、ピークだった91年の半分。9500万円の赤字でした」(事情通)
その店に客が押しかけ、看板の人形「くいだおれ太郎」と記念写真を撮り、食事のために長蛇の列をつくっている。
この人気に注目したのが通天閣観光、創業者・山田六郎氏の出身地の兵庫県香美町で、くいだおれ太郎を引き取りたいと名乗りを上げた。
さらにここにきて阪神球団の南信男社長が「(甲子園)球場に検討してみてはどうかと言ってみる」と関心を示した。同球団広報は「社長は記者さんの質問に“面白いなぁ”と言った程度。正式に名乗りを上げたわけではありません」と説明している。
また、くいだおれの店名商標権とセットで買いたいというオファーも殺到し、その数100件以上だとか。同社は弁護士や公認会計士らによるプロジェクトチームを設置して売却先を決定するというから随分話が大きくなったものだ。
それにしても、いまのくいだおれにそれほどの価値があるのか。
「十分にあります」とは不動産投資ファンド「アセット・マネジャーズ・ホールディングス」取締役の古川令治氏だ。
「買いたいと手を挙げた会社は全国のフランチャイズ展開を考えているはずです。その場合、1店舗あたりの入会手数料が500万円。月々のフランチャイズ料は1坪あたり5000円は取れる。100坪で50万円だから年間で600万円。入会手数料を合わせて1100万円。全部で100店舗になれば11億円に上ります。いまの人気なら店の商標と人形がセットだと最低でも1億円の値がつくでしょう。私だって買えるのなら、いますぐ1億円出したいほどです。最終的に4、5億円までいくんじゃないですか」
捨てる神あらば……。