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広島「原爆の地獄」を作曲 全ろうの被爆2世(中日新聞)
2008年4月2日 06時29分
広島市出身の被爆2世で、全ろうの作曲家佐村河内守さん(44)=横浜市=が「原爆投下後の20分間」の広島を描いたオーケストラ曲「ヒロシマ」を完成させた。「子どものころ原爆の曲は『祈り』のイメージだったが『地獄の曲』しかできなかった」と話している。
原爆さく裂後、土煙が収まり街の惨状が現れた場面から静かに幕を開ける曲は、不協和音を多用し複雑に展開する。
4歳でピアノを始めた佐村河内さんはクラシックの作曲家を志し上京。高校生の時から始まった難聴に苦しみながら作曲を続けたが、35歳で全く聞こえなくなった。「自分の曲を聴けない『死んだ作曲家』になった」。絶望に暮れたが、身に付いた音感を頼りに頭の中で楽器を鳴らし、組み立てていく方法で曲作りを続けた。
そんな苦しみの中、「ヒロシマ」に取り組んだのは、かつて口を閉ざしていた両親から少しずつ被爆体験を伝えられていく中で「2世として、作曲家としての責任を感じたから」と振り返る。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008040290062951.html