★阿修羅♪ > 地域11 > 421.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2008/03/18/20080318m_04.html
市立室蘭水族館(松尾信明館長)を全国的に有名にした、トドの「ラン」=オス、30歳=が16日死んだ。死因は老衰。28年間、同館の人気者として、フラフープや縄跳びなど数々のショーを披露し、来館者を楽しませた。ファンから悼む声が上がっている。
ランは2歳のころ、紋別市内の海獣店からやってきた。職員の調教が実り、鼻で回すフラフープや文字書き、ラッパ吹き、鐘鳴らしなどの芸を次々とマスター。平成18年に死亡した妻の「サクラ」と一緒に「森のくまさん」の演奏や縄跳びを見せるなど、水族館の"アイドル"として子供から大人まで喜ばせた。
平成16年から体調がすぐれず、翌17年は目を悪くするなど体は年々衰えていった。16日午前5時ごろ、プールの中に沈んでいるランを警備員が発見。獣医師に確認したところ死亡と判断された。体長は2メートル57センチ、体重は530キロ。年齢は、人間でいうと80歳に達するという。松尾館長は「水族館を有名にしてくれた功労者だった。非常に残念です」と肩を落とした。
昭和60年4月から19年間、ランを調教した元水族館職員の相内博さん(57)=市土木課総務係技術専門員=は「ランは短気な性格だが、もの覚えがよく、閉館から翌シーズンまでに1つの芸をマスターしていた。このため、水族館がテレビで全国に取り上げられ、PR効果につながった。日中は一緒に過ごし家族のような存在。寂しい思いです」と話していた。