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http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2008/03/08/20080308m_01.html
地域に住む高齢者を孤立させず、安心して暮らしていける仕組みとして、昨年12月に活動をスタートした室蘭市「高齢者たすけ隊・見守り隊」。異変に気づいたヤクルト配達員の機転が今年1月、市内に住む86歳男性の一命を救った。開会中の室蘭市議会定例会で柏木隆寿議員(公明党)の質問で分かった。
1月9日午前9時ごろ、市内母恋南町の86歳男性宅にヤクルト配達員が訪問したが、2日間分のヤクルトがたまっていたことから「何かあったのかしら」と不審に思い、マニュアルに沿って担当の藤田禮子民生委員に即座に連絡し、2人で玄関先で声を掛けるが反応がなかった。
駆けつけた益子博・市民生委員児童委員協議会長と3人で、カギが壊れていたドアから室内に入り探すと、布団の近くでうつぶせに倒れている男性を発見。「呼吸が止まっていたようだった」(益子さん)。
通報で到着した警察官2人とあらためて声を掛けるとしばらくして奇跡的に反応が戻り、急いで救急車で病院に搬送。「あと少しでも発見が遅れていたら助からなかった」(救急隊員)という危機一髪を乗り越え、一命が取り留められた。現在は回復しているという。
益子さんは「病院でも10日間ほど危篤状態だったようだし、当日の夜は氷点下9度まで下がるなど、思い出すとぞっとする。今回のケースで、たすけ隊は非常に有効な組織だと実感した。こうした事例が多くないのが望ましいが、今後も最悪のケースを防ぐ手だてになりそう」と功を奏した見事な連携プレーを振り返っている。
高齢者へのサポートは、これまでも民生委員や町会、社会福祉協議会などが目配りしてきたが、同隊は、日常業務で高齢者宅を訪問する機会の多い新聞や乳飲料、郵便、JR、バスなどの民間事業者を取り込んだ活動が特徴。9社1100人が登録している。