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(回答先: 【動画と内容説明文】戸田が語る府知事選挙総括3:「誠実な空理空論」に陥ってはならない 投稿者 ヒゲ-戸田 日時 2008 年 2 月 15 日 02:02:30)
(政治・選挙・NHK47への投稿にだいぶ修正・追加をして一通り完成させました。橋下打倒運動については、
今後は基本的にこの「地域」板に投稿していきますのでよろしく。)
ワヤクチャさん初め「橋下だけは絶対に当選させたくない!」と思って奮闘してきた各方面のみなさんに呼び
かけます。(転送大歓迎)
橋下府政が始まって、予想以上のデタラメぶり、公約違反ぶり、必要部門も切り捨てぶりに反発の声があちこ
ちから上がり、各種抗議声明や抗議記者会見などが展開されています。
私ももちろんそれら全てに賛同し、「橋下けしからん!」と気持ちを同じくする者です。
しかし、それだけでいいんかい?
ひとつには、
橋下出馬表明意以降の数々の人々からの警鐘乱打にも拘わらず、橋下落選に全然必死にならずに、「民主党=熊
谷候補じゃあねぇ・・」、「この3候補の中では推せる候補がいないから・・・」などとお上品な事を言って真剣
に運動しなかった「いつもの顔ぶれの活動家」の人々が、何ら真剣な反省や総括も無しに、「反橋下運動やってま
す、賛同して下さい」と万年1日的な「市民運動」の旗を振っている事に、非常に大きな違和感を覚えます。
ふたつには、
私は「絶対に共産党推薦候補がいい!」と梅田当選運動をした共産党の固い支持者には、取り立てて何か言う
つもりはなくて、「それ以外の広範な反自公の人々」の中の(ネット言論人も含めた)「意識的な人々」とその周
辺の人々に対して論議を提起したいのですが、
そういった人々の中で、「橋下ボロ勝ち」という現実に対する総括や今後の選挙戦・橋下打倒運動について真面
目に・善意で考えている人達の意見の中に、非常に鋭く参考になる意見も多いけれども、「その人の真面目さや善
意は疑わないけれども、その論理は現実と乖離した空論になっているのでは?」と思えるものも散見され(私の
動画の中で触れておきました)、そういった様々な意見をじっくり論議してすり合わせ、より有効な運動論に高め
ていく事が大事だと思っています。
(ネットでの論議は、私の場合はそうテキパキとはできないので(会って話をする方が楽)、非常にスローペー
スにはなってしまいますが・・・・)
みっつめには、
今の橋下の就任早々からのこれほどまでの得手勝手ぶりは、「熊谷99万9千と梅田51万8千を合わせても橋下
180万2千票に遠く及ばない」(約30万票もの大差!)が生み出したものだ、と考えるべきだということです。
選挙結果に現れた「今の」府民の「過半数の」認識の低さの度合いからすれば、「今回は反対陣営が何をやって
も橋下当選は阻止できなかった」、と言わざるを得ないとは思いますが、「他2者合わせれば橋下票に越えた・迫
った」のであれば、これほどまでの得手勝手には踏み切れなかったはずだ、ということです。
(これはあながち私の主観ばかりとは言えないでしょう)
共産党は、昨今の「不動の退潮傾向」の中で善戦したのですから、問題は「非共産党」の意識的な人々の動き
だったと思います。
ちなみに、私は物品費・人件費で20万円超をつぎ込んで必死に宣伝活動を行ない、小沢党首への公開メール当
の作戦で大阪の民主党に「左派・市民派」への間口を広げさせ、民主党の「右派手抜き議員」にムチを当てさせ、
公明党信者・議員比率日本一の門真市で、投票率が同じだった07年市議選比較で、
(府知事選投票率45.36%、投票者総数47,565人の中では)
@橋下票を市議選「自公票」より891減らした。
@熊谷票は市議選「民主票」に4618上積みさせた。
@熊谷票を、市議選「民主票」6929票+「戸田票」2959票=9888票よりも1659票増やした。
(門真市議会22議員のうち、社民党は不存在、公明党7、自民系7、民主系3、共産党4、左派1)
という「成果」を上げています。(それでもさすが門真市で、「橋下得票率府内!」ではありますが)
府内のいわゆる「市民派議員」数十人(非共産・非民主・反自公)の中で、「熊谷集中!」を訴えて演説・声か
け・名簿出しをしたのは、私と社民党議員以外にはほとんどいなかったのが実情です。
(HP・ブログに至っては私以外には皆無。)
もしこの半数でも必死に「熊谷集中!」を訴えていれば、「市民派」議員に投票した有権者の中から橋下に入れ
る人をかなり減少できたはずですからその周辺影響も含めてこれほどの大差は絶対に付かなかった(=橋下の今
ほどの暴走は抑制できていた)はずです。
「市民派議員」以外に様々な運動領域がありますが、あとひとつだけ例を挙げれば、女性運動団体・活動家達
の事です。
選挙戦途中で橋下が「ドーンセンター廃止」をブチ上げて報道された時、私は「これは女性達から大反発を受
けて途中で撤回されるだろう」、「抗議集会や橋下事務所への直接抗議が当然起こるだろう」と思ってましたが、
全然たいした事は起こらず、この件で「橋下落選・熊谷集中!」に新たに必死になる女性もほとんど現れなかっ
たように思います。
だいたい、橋下のようなあからさまな「フェミバッシング&ウソつき野郎」が「子どもの笑顔・子育て支援」
を掲げて出馬会見した時点で、多くの普通の女性達が騙されることは目に見えていたのだから、意識的女性達は
もっと橋下への怒りを燃やして、「こいつだけは絶対に通さない!」という必死さをもって選挙を考え、行動する
べきでした。
「熊谷は財界よりの人物だから・・・」等々と「えり好み」してる場合じゃなかったはず。
自分たちとの不一致点・不同意点を明らかにした上で、「それでも極悪橋下を当選させないためには熊谷に投
票を!」と決断して運動するべきだったと思います。
「口先」だけでなく行動に現す「認識」や「怒り」という意味で、全ての運動領域で、「極悪ファシスト」、「最
も悪質な大衆扇動家」として橋下の危険性を認識する人が少なすぎました。
橋下に対して「こいつだけは絶対に許せない!」という激しい怒りを持つ人が少なすぎました。
「橋下落選闘争への不熱心」(傍観射的態度)→「橋下落選闘争の不活発」は、岩国市長選の敗北にも影響した
と思いますよ。
「橋下敗北」の場合はもちろん、「橋下辛勝」だったら、橋下があんなに大きな顔をして岩国市長選に口出しで
きたでしょうか? 圧勝だったからこその大口ではないでしょうか?
よっつめは、
「橋下打倒=次の知事選挙闘争をどう闘うか?」の具体方針無しには、現下の反橋下闘争は決して効果的に展
開できない、という事です。
「負けいくさ」を正しく総括する事無しに、次の闘いの勝利はあり得ません。
「総括とは次ぎに闘うための知恵」なのですから。
端的に言うと、大阪府知事選挙という大規模で、「自公民財界結託」の歴史が長い地域での選挙において、「ふ
つうの市民が担ぎ出した市民派候補が勝利する」、という事は非常に残念ながら絶対にあり得ません。
あくまでその時の政治状況と民衆世論との合体の中で、政党が担ぎ出してきた「よりマシ候補」を推して勝利
させる事ができるのみだと思います。(現状の日本・大阪の民度と運動状況では)
実際問題としては、橋下のスキャンダルと不正が表面化して知事退任の声が高まったとしても、今すぐの辞任・再選挙はあり得ませんから、奇跡的な超最短で1年後、普通にうまくいって2〜3年後、という所ではないでし
ょうか?
その間に絶対に衆院選挙があり、与野党逆転=自公政権打倒=よりマシ政権が問われます。
もちろん、選挙だけでは真に民衆的政権樹立にはほど遠い事を承知の上で、広範でラジカルな民衆運動の分厚
い展開こそが社会を変革させる力です。
それらを見据えた上で、「ポスト橋下」の、自公に打撃を与える「よりまし知事」をどう作るのか、それにどう
関与するのか、実際の選挙ではどの候補をどのように応援して投票行動を組織するか、が問われるはずです。
おおざっぱに私の考えを言うと、
1:「民衆主体で候補者選定をして支持拡大運動を継続する」という幻想は持たずに、
2:これから猛烈に始まる橋下府政による全方面での民衆生活の悪化政策について「橋下に幻想を持って投票し
た者と選挙に行かなかった者の責任」(「原因があって結果がある!」)を、あらゆる場で指摘し続け、
3:生活と権利の奪還・向上のためには、「これからは騙されない判断力を民衆が持つこと」と「橋下打倒運動」
が絶対に必要であることをあらゆる機会を捉えて訴え、
4:「広範でラジカルな民衆運動の分厚い展開」の具体として、市民運動・労働運動・住民運動・女性運動・反差
別運動・環境運動・ネットも含む言論活動、等々を実践する人を増やしていき、
5:橋下の不正・税金浪費・スキャンダル等々の情報や証拠を蓄積し(この点でネットの力は大きい)、世論に訴
え、裁判も大いに起こし、
6:「個々の動機は問わずに」(それくらい度量広く)、「反橋下」の勢力・人士を揃えて陣容を拡大強化していき、
7:もって何か決定的材料を得て、橋下を退陣に追い込む大運動を起こしていく。
・・・・というようなものです。
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最後に、橋下落選闘争で協同し、選挙後も橋下打倒のための「橋下監視運動」を自己のブログで継続している
ワヤクチャさん(http://ameblo.jp/wayakucha/entry-10068481290.html)は、神戸外大出身で78年三里塚闘争のあたりの年
代に一時期第4インターにいたんですね。(阿修羅掲示板で最近知りました)
私はインターとは無縁で(三里塚闘争の現場で初めて知り合った)、阪大でブントファン的なノンセクト黒ヘル
をやっていたんですが、非共産党左翼として、すごく親しみを感じます。
学生を終えてから「生協」的な共同購入運動の専従をしていた時期もあり、消費者運動、住民運動にも少し関わってきました。
どうかこの論議を、ワヤクチャさんの知人・友人・戦友達に積極的に広げてもらえないでしょうか?
私はブログ方面への伝達はあまり得意ではありませんし、「ネット市民」に多くの友人がいるわけでもありませ
んもので。
顔を合わせないネット(だけ)での論議は、ハレーションが起こってしまうかもしれませんが、ネット言論活動を含めた「自分自身の闘いを踏まえた論議」が自由闊達に展開される事が必要だと思っています。
それではみなさん、乱文失礼いたしました。
戸田HP http://www.hige-toda.com/
ご意見は「ちょいマジ掲示板」http://www.hige-toda.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=tre;id=
や戸田事務所 toda-jimu1@hige-toda.com にどうぞ