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OITA見聞録:小学生に「選挙ゲーム」 県選管が出前講座 /大分
2月13日16時1分配信 毎日新聞
◇仕組みや意義知って−−若者の投票率アップ目指す
小学生に政治や選挙への関心を持ってもらおうと、公約の立案から投開票までを体験する県選管の出前講座が県内の小学校で開かれている。若年層の低投票率が指摘される中、未来の有権者は講座をどうとらえるのか。中津市立大幡小(同市大貞、佃日出雄校長)の6年生99人による「大幡市長選」をのぞいてみた。【小畑英介】
大幡小では架空の「大幡市」を舞台に「市長選ゲーム」をした。▽ごみ処理場の建設▽病院などの公共施設建設▽工場などの誘致――の三つが争点。農地主体のA地区▽住宅や学校が多いB地区▽商業施設や工業団地が近いC地区――にそれぞれ何を配置するか、9班に分かれた児童たちが公約を練り上げる。
公共施設は病院など5種類(10億〜50億円)、誘致は大学など3種類(10億〜40億円)から各1施設を選べる。ごみ処理場(15億円)だけは必ず建設する決まり。市の地図、公共施設の数や、予算規模などのデータも与えられる。
児童たちは「住宅密集地に、ごみ処理場はダメ」などと、地図を眺め知恵を出し合う。葉山智己君(12)を候補にする班は人口の多いB地区への病院建設を決定。ごみ処理施設の建設場所に悩み、最終的に道路の広さなどからA地区を選んだ。葉山君は「大人がどうやって選挙をしているか分かって、面白かった」と感想を話した。
公約を完成させると、立会演説会。各班の代表が立候補者となって「人にも環境にもやさしい町をつくります」「元気いっぱいで安全な町にします」などと、思い描く自治体像と公約を発表した。その後、本物の選挙箱や記載台などを使って投開票。投票総数94票のうち26票を得て御座(おざ)聡美さん(12)が“当選”した。御座さんは「いろんな考えがあって面白かった」と、約2時間の選挙戦を振り返った。
選挙ゲームは、沖縄県の市民団体「VOTE」が考えたものを基にしており、県選管は昨年度から出前講座を実施。今年度は小学校4校に出向く。江藤博邦主幹は「参加資格が18歳の国民投票法案も成立しており、政治参加は遠いことではない。選挙の仕組みや意義を知ってもらえれば」と話す。
昨夏の参院選の抽出調査で、全体の投票率65%に対し20代は37%と低迷が続く。選管は来月、政策によっては増税になるなど、ルールをやや複雑にした選挙ゲームを18歳以上を対象に実施し、現役有権者の投票率アップを目指すという。
将来、果たして若者の「選挙離れ」に歯止めが掛けられるか。県選管の模索は続く。
2月13日朝刊
最終更新:2月13日16時1分
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