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枚方談合、大林組元顧問２人に有罪判決…大阪地裁【読売】
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20080112p201.htm
◆「構造的犯罪で悪質」
大阪府枚方市発注の清掃工場建設を巡る官製談合・汚職事件で、競売入札妨害（談合）の罪に問われた元大林組顧問・森井繁夫（６４）（贈賄罪でも起訴）、同・山本正明（７２）両被告の判決公判が１１日、大阪地裁であった。樋口裕晃裁判長は「関西の建設業界で長年続いてきた談合の一環で構造的な犯罪。非常に悪質だが、反省している」として、森井被告に懲役２年６月、執行猶予４年（求刑・懲役２年６月）、山本被告に懲役１年、執行猶予３年（同・懲役１年）を言い渡した。
樋口裁判長は、山本被告について「業界内の中心的地位で影響力は大きかった。社命とはいえ、常習的で罪の意識に乏しい」と指摘した。
大林組を巡っては、企業監視グループ「株主オンブズマン」が、談合によって損害が生じたとして、同社に対し、当時の役員らに計約３２億円の損害賠償請求訴訟を起こすよう求めている。同社が今月末までに提訴しなければ、株主代表訴訟を起こす方針。また、枚方市は２人の判決が確定し次第、同社に契約額の１０％にあたる約５億８０００万円の賠償金を請求する。
大林組広報室は「判決を厳粛に受け止め、再発防止と信頼回復に努める」とコメント。同社が負担していた山本被告らの保釈保証金については「全額返還された」としている。
（2008年1月12日 読売新聞）
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