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凹面鏡状に加工されたような跡が見つかった岩を調べる吉田信啓さん(右)ら=阿蘇市の北外輪山で
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000000711160003
2007年11月16日
阿蘇市の北外輪山の絶壁で「正午ごろ光る」と地元で言い伝えられる岩を調べたら、凹面鏡状に磨かれたような跡が見つかった。史料や伝承などの裏付けはないが「有史以前に磨かれたものではないか」という説も出て、地元の地域おこしグループなどの間で「阿蘇に古代文明があったのかも」との夢が膨らみ始めている。
岩は切り立ったがけの下にある。地元で「日中坊主」と呼ばれ、農家が時計代わりにした。阿蘇市三久保の農業岩下西雄さん(68)は、岩が光るのを小さいころからたびたび見たという。
同市黒川の銀行員石本今朝治さん(58)も今年8月、岩が白く光って見えるのに気づき、9月に岩が光る場所にたどり着いた。垂直な岩壁の下に高さ約1・5メートル、幅約3・4メートルの横長なツルツルした部分を見つけた。凹面鏡状に湾曲し、やや上向きになっている。
石本さんから連絡を受け、10月27日には、岩石に刻まれた文字や文様(ペトログラフ)の研究者で日本ペトログラフ協会会長、吉田信啓さん(71)=北九州市=が現地調査に来た。
吉田さんは「光を集めるため人工的に磨かれたように見える。年代は特定できないが、風化やひび割れの度合いから、有史以前に造られたのかもしれない」と推論。古文書などの史料に関連する記述がないか、これから探すという。
石本さんは「壮大な夢のある話だ。観光資源にしたいし、保存もしなければ」と話す。
17日には阿蘇市の「阿蘇いこいの村」で吉田さんが講演する。阿蘇の文化資源を探す活動をしている「阿蘇ふるさと研究会」の主催。問い合わせは同会事務局の森哲郎さん(090・2132・3628)へ。(豊平行)