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税申告書の金額、修正テープで消す 三重・菰野町【中日新聞】
2007年9月4日 10時43分
三重県菰野町が、同町の建設会社従業員の男性(35)が住民税の控除を受けるために提出した申告書の一部を、修正テープで塗りつぶす不適切な処理をしていたことが3日、分かった。町側は課税ミス隠しなどの意図的な改ざんは否定しているが、書類作業の過程で発生した可能性が高く、内部調査でもだれが何のために消したのか不明。町は、同様に申告書を提出した町民約2000人も、不適切な処理がなかったか調べる。
問題はテープで消されたため控除を受けられなかった男性が町に申し出て判明した。男性は3月に源泉徴収票と町県民税申告書を町に提出。納税通知書を見て国民健康保険料と医療費が控除されず課税額が算出されていることに気づき、8月下旬に町に問い合わせた。
町税務課が男性に申告書の原本を見せたところ、男性が記入した保険料と医療費の控除など全10カ所が修正テープで消されていることが判明。このため、男性の申告内容は課税額に反映されず、本年度の住民税が、少なくとも実際より数千円高くなったとみられる。
同課によると、町側が申告書を修正した場合でも、原本には申告者の記載を残し、申告内容を確認できるようにしておくのが通常だという。
同課はテープで消去してあったことについて「処理件数が大量で誰がなぜやったか分からない」と説明。「これまで同様の例は報告されていない」としている。
男性は4期に分けて支払う住民税のうち、すでに1期分の税金を支払った。同課は適正な課税額を算出、支払額を調整する。同課の高田良和課長は「住民に不信感を与えて申し訳ない。こうした行為がないよう指導を徹底したい」としている。
(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007090490104309.html