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田中正造の遺徳しのぶ 佐野・浄蓮寺 95回忌に参列者100人
【東京新聞】2007年9月2日
足尾銅山鉱毒事件の解決に生涯をささげた田中正造(一八四一−一九一三年)の九十五回忌とカツ夫人の七十二回忌法要が一日、佐野市小中町の浄蓮寺で営まれ、地元住民や関係者ら約百人が参列して故人の遺徳をしのんだ。
法要は毎年、正造の命日である九月四日を前に、正造の旧宅を所有する財団法人「小中農教倶楽部(くらぶ)」(篠崎勝宏理事長)が、田中家の菩提(ぼだい)寺である同寺で執り行っている。
この日は、中井龍尊住職の読経の後、念仏講の女性らが正造をたたえる御詠歌と踊りを奉納。
続いて篠崎理事長が「田中正造翁は環境問題の第一人者。その生き方を誇りとし、遺徳を永久に伝えていく責務がある」とあいさつし、参列者らは墓参りをして偉業に思いをはせていた。
命日の四日には、正造の本葬が行われた同市金井上町の惣宗寺(通称・佐野厄よけ大師)でも法要が営まれる。
正造は同市小中町に生まれ、栃木県会議長などを経て一八九〇年に衆院議員に初当選。六期連続で務めて足尾鉱毒問題に取り組み、辞職後の一九〇一年に明治天皇に直訴した。その後は谷中村の遊水池化反対運動などに尽力した。遺骨は、栃木、群馬、埼玉県の鉱毒被害地など六カ所に分骨されている。 (小倉貞俊)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20070902/CK2007090202045807.html