「我々は福島大野病院事件で逮捕された産婦人科医師の無罪を信じ支援します」（天夜叉日記）忍

「我々は福島大野病院事件で逮捕された産婦人科医師の無罪を信じ支援します」（天夜叉日記）
http://www.asyura2.com/07/iryo01/msg/446.html
投稿者忍日時 2008 年 2 月 18 日 07:45:18: wSkXaMWcMRZGI

「我々は福島大野病院事件で逮捕された産婦人科医師の無罪を信じ支援します」
テーマ：医療崩壊
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日本の医療の崩壊を決定的なものにした「福島大野病院事件」を皆さんはご存知でしょうか？

私は、「新小児科医のつぶやき」　のYosyan先生と　「勤務医開業つれづれ日記」　の中間管理職先生が中心となって、「福島大野病院事件」で刑事告訴されている産婦人科医師を支援している運動に賛同します。

「産科医療のこれから」　の僻地の産科医先生、バナーをありがとうございました。なぜか、ぼやけているのですが....（汗）

米国からの参加は私のブログだけでしょうか？

少なくとも、この運動は太平洋を越えているということを全世界に発信したいと思います。

いまからちょうど２年前の平成18年2月18日、福島県の県立大野病院産科医師が逮捕されました。

癒着胎盤という非常に稀な疾患で妊婦さんが亡くなりました。

県立大野病院産科医師であったK医師は、主として、手術中、癒着胎盤をはがす際にクーパー（はさみの一種）を使用したことが誤りであり、そのことで妊婦を死にいたらしめたということで刑事告訴され、現在も裁判が続いています。

ところが、被告弁護側の証人として呼ばれた日本の産科を代表する医師は、「K被告のおこなった処置になんの問題もない。私も同じことをしたであろう」と証言しました。

ネット上でも医師の間で議論がかわされ、この逮捕が完全に「不当逮捕」であることが、私も含めた大多数の医師の間で共通認識となっています。

この妊婦さんは残念ながら「病死」であったのです。

一般の方のなかには「医師がミスをしなかったのならばどうして妊婦が死んだのか」と言われる方がいます。

そういうひとは「医療」というものが理解できていないのです。

医療というものは本来不確実なものであり、医療の力が及ばない病気は無数に存在します。

そういう医療を理解していない、医学に関して無知な警察、検察によりK医師は逮捕され、医学の専門家でもない裁判官によって断罪されようとしているところに、日本の社会の未熟さがあります。

私は断言します。

もし、彼が有罪になれば、日本から産科は消滅するでしょう。

残念ながら、依然として、医療というものを理解していない一般の方が大多数であると感じざるおえません。

とくに、与党政治家、官僚、マスコミ関係者の理解度には救いがたいものがあります。

医療を受け、その恩恵を望むのであれば、医療というものを理解することが医療者に対する礼儀であり、義務ではないでしょうか？

「医師がミスをしなかったのならばどうして妊婦が死んだのか」

とか

「医療は所詮、サービス業だ」

と思われる方は、全く医療が理解できていません。

左のブックマークにあるような医師のブログを読まれることをおすすめいたします。

私は、決して福島大野病院事件でなされた「不当逮捕」を忘れません。

そして、この事件で逮捕された産婦人科医師の無罪を信じ支援することを誓います。