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--カーリング漬け から転載-----------------------------------------------
http://plaza.rakuten.co.jp/gaksuzuki34/diary/200802100001/
医学博士の価値 「★留学生活★(18683)」[ スウェーデン留学? ] February 10, 2008
先日、ご近所さんのリンさんのブログで博士号の価値 http://plaza.rakuten.co.jp/makibw/diary/200802090000/ についてお話があり、興味深く読ませてもらった。そのリンクの博士物語 http://www.geocities.jp/dondokodon41412002/ も面白い。誰が書いたのか知らないけど。
日本では医者以外の領域での博士号って、医者の世界以上に、価値が厳しくなっているんですね。医者の博士はどうもそういう博士の方々に比べると、ずいぶんとましらしい。
医者の博士は足の裏の米粒なんて比喩されちゃったり(取らなきゃ気持ち悪い)する程度で、彼らに比べて、自分を含め、なんちゃって研究博士も多いんじゃないかと感じるので、申し訳なくも感じる。
海外では博士の有る無しは、大きな違いである。研究者と同じように、医師の世界でも博士が無ければタダの人。博士があれば尊敬が集まるし、優遇もされる。
日本では専門医資格があれば、博士なんていらないやっていう風潮が強まっているが、海外に研究であれ、転出であれ、逃散であれ、海外で勝負を考えるのなら、博士号は必須アイテムである。いくら、臨床ができると主張しても博士の尊敬と優遇はえられず、悔しい思いをする。もちろん、初期研修から海外に出られるのであれば、当地での博士号取得はまさに夢の博士号と感じるに違いない。実は今すんでいるアパートも博士号が無いと入居できない。
こちらに来て、初めて学位の重さを実感した。まさに取らせていただいたお師匠様達に感謝する日々である。
日本の医師の研究環境は、当地に比べて、本当にきびしい。私などはそれこそ、高齢学位取得者だから、足の裏の米粒が取れたようなもんだが、若くて優秀で、研究の道に進めば大成するだろうなと思われる医師の大半は研究者としての道を歩めない。なぜなら、十分な給料がでないから、臨床をしなくてはならない。臨床医が不足しており、研究に人を回せないなどの理由が主なところか。
当地は研究でも臨床医と同じくらいの給料がもらえる。もちろん、オンコールが無い。研究に没頭できる。研究というのは自分で時間が融通できるので、あまり働きたくない人が研究に進んだりする例もある。それだって、給料はちゃんと出る。バイトをしなくても十分に人並み以上に暮らせる。要は国が研究も含めた医療というものをどう考えているのか、というところに行き着くのじゃなかろうか。
人の善意、ボランティア、やりがい、といった、本来あてにしてはいけないものに頼って医療と研究を立脚させようとする日本のやり方は異常なのだ。
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