★阿修羅♪ > 医療崩壊1 > 402.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
---健康、病気なし、医者いらず から転載-------------------------------------
http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/
主治医が見つかる診療所1
http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/blog-date-20080108.html
2008年1月7日、午後七時からテレビ東京で放送された、
「主治医が見つかる診療所」って番組を見てみました。
基本的に、私は家でほとんどテレビを見ないのですが。
病院で新聞を見たら、ちょっとおもしろそうだったので。
家に帰って、この番組を見てみましたよ!
結論から言うと、このブログで1,2年前から言ってきた事を、
国会議員やテレビで有名な医師達が話し合う、
って感じの内容なんでしたね。
テレビのゴールデンタイムで、医師不足や医療費不足、
日本の勤務医の過酷な現状とか、
乳母捨て山制度とも言える、後期高齢者制度について
きちんとした形で放送されたことは、評価できると思います。
昨年までは、医師叩きのくだらない番組が多かったけど、
去年の後半位から、メジャー系のマスコミは、
少しは勉強したのか、医師不足や医療費不足、
勤務医の現状等について、
本当の事を放送するようになったような気がします。
2008年1月7日,「主治医が見つかる診療所」
番組内容のダイジェスト
いつもは一時間の番組らしいですけど。
今回は特番だったらしく、3時間くらい放送していました。
夜の7時からの放送って事で、最初の方は
見逃しちゃったのですけど。
HPを見ながら、わかる範囲で解説していきますね。
『主治医が見つかる診療所』のHPはこれっすね。
→ 『主治医が見つかる診療所』
議題1 外国人は見た!日本医療の不思議とは?
■スタジオに日本に住む外国人をゲストに招き、
自国の医療事情と比べて日本の医療に対する
疑問点を述べてもらいました。
◆日本の医療に対する外国人の意見◆
・多い患者
・長い待ち時間
・短い診察
日本では、病院に行っても3時間くらい待たされる。
それなのに、診察は3分くらいしかしてくれない。
っていう不満を、外国人が言っていました。
その原因として、日本ではフリーアクセスだから。
患者がどんな病気かに関わらず、
好きな病院に自分の意志で行けるから。
より専門的な安心を求めて、患者が診療所ではなく、
大きな病院に集中するから。
そして、1人当たりが病院にかかる回数が、
日本人は、他の先進国に比べて2倍くらいだ。
だから、患者が多くて、病院に患者が集中するから、
待ち時間が長いんだ、って話が出ていました。
○ある病院のアンケート調査
医師が1人で1日に診る患者は平均で45人。
診察時間を5.5時間とすると、
1人当たり7分って計算だ、って話も出ていました。
医師がカルテに書く時間も入れて7分だから短い、
っていう事を番組ではやっていましたけど。
はっきり言って、甘いですね、その勘定。
どんだけ甘い見込みか、具体的に医師の外来の仕事
っていうのを、ざっとあげてみましょうか。
○医師の外来の仕事
まず、患者を診察するのに患者の名前を呼びます。
患者の名前を呼んで、いなかったらまた時間かかるし。
患者が名前を呼ばれたら、診察室に入ったら、
その後椅子に座って、まずは名前をフルネームで確認。
老人が多いから、診察室に入るのもゆっくりの人が多いし、
車いすの人も多いですからね。
移動の時間だけで、相当かかります。
で、患者の話を聞く前に、医師はカルテを見て、
この患者がどんな病気か、どんな治療をしているか確認します。
だって、何百人もいる患者とか、全部頭の中で
把握できるわけないでしょ。
患者の病気や治療内容、薬に関してはカルテに書いてあるので、
患者を診察する前に、それを確認するのが基本です。
実際は、時間がないので、患者が診察室に入ってくる時の移動時間。
または、患者の話を聞きながら、平行してカルテを読む、
っていう事をしなきゃならないのですけどね。
勉強熱心な医師は、前の日に「予習」って事で、
予約された外来患者のカルテを見る人もいます。
そいで、患者が椅子に座ったら、話を聞いて。
内科なら血圧を測って、胸の音とか背中の音とか聞いて、
その他の診察もします。
耳の遠い老人も多いですからねー。
話を聞いて貰うのも、聞くのも一苦労です。
冬の場合は、たくさん着込んでくる患者も多いから。
服を脱ぐだけでも大変です。
循環器内科の場合、高血圧の患者も多いから。
そういう人は、できるだけ家庭での血圧を測ってもらって、
「血圧手帳」に家庭血圧を書いて貰います。
そいで、血圧手帳に書いてある血圧の値を
カルテにまとめて、場合によっては薬を調節します。
私の場合だと、1日の外来患者は平均で50人位。
その内、高血圧の患者は20人くらいですかねー。
半分くらいは、血圧測ってないとか、血圧手帳忘れたとか。
そういう患者が多いので。
1日に10人くらいでしょうかね。
実際に血圧手帳を見るのは。
話はそれてしまいましたけど。
そして、患者の診察の他に、検査があったら、
検査データーを確認して、その所見をカルテに記載。
検査データーは、ただ見るってだけではなく、
それが正常なのか異常なのか。
以前のデーターと比べて、上がっているのか下がっているのか、
それとも変わりないのか。
変化があっても、それは経過観察のままでよいのか。
それとも、更なる検査や治療が必要なのか。
他の科の専門医の受診が必要なのか否か。
それらを、その場で判断するわけですから。
一定の時間はかかりますよ、当然。
そして患者に、その検査結果の説明をします。
ちなみに私の場合、循環器内科なので。
糖尿病の患者もたくさんいます。
だいたい2割くらいの印象ですね。
50人の2割だから、1日に10人くらいでしょうか。
糖尿病の患者は、毎回採血、尿検査をして、血糖値や
HbA1cといって、約一ヶ月の血糖の平均値を見る検査をしますから。
最低でも、10人くらいは検査の患者がいます。
また、外来に通院している患者っていうのは、
全員病人ですからね、当たり前ですけど。
定期的に、採血やレントゲン、心電図などの検査をします。
病人じゃない人でも、一年に一回くらい健康診断で、
そういう検査をするでしょ。
だから、特に変わりがない人でも、最低でも年一回は
定期的な検査は必要だと思います。
もちろん、年一回じゃ足りないから年に何回も、とか、
糖尿病以外でも毎回採血などの検査が必要な患者もいます。
もちろん、それ以外に心エコーとか、CTとか。
別の検査が必要な人もいます。
そして、次回の外来をいつにするか、予約を入れて、
今度の外来でどんな検査が必要なのかを判断して。
必要なら、次回外来で検査を入れます。
もちろん、緊急性があると判断した場合は、
その日のうちに検査をします。
次回は一ヶ月後とか二ヶ月後とかって、適当に入れていると、
前の週の次の月が祝日とかだったりすると、
下手したら1日に60人とか70人とか。
ものすごい数の患者の予約が入って大変な事に
なる場合もあるので。
そこら辺も計算して、予約を入れなければなりません。
病院によっては、事務がやってくれるので。
そういう病院は助かるのですけどねー。
残念ながら、私の今の病院は全部自分で予約を入れています。
医師の外来の仕事の流れっていうのは、そんな感じなんですけど。
それ全部含めて、診察の時間に加えて、患者の移動、
検査データーを見て判断する時間、患者への説明、
カルテへの記載、次回外来、検査の予約。
全部合わせて、平均で7分ですからね。
正味、5分はないのじゃないですかね。
残念ながら。
そいで、話は元に戻って。
患者の待ち時間が長い。
その問題を『GP制度』というシステムを
取り入れて解消している国もあるって話が出ます。
■『GP制度』とは?
…『ジェネラル ・プラクティショナー制度』
= GP制度(主治医制度)
国民一人一人にGP、つまり主治医がいる、という制度です。
患者はどんな病気でも、
まずは決められたGP(主治医)にかかります。
診察・治療の結果、さらに専門的な治療が必要な場合は、
GP(主治医)が適切な専門病院を
患者に紹介する制度です。
イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、
イギリス、カナダで取り入れられているけど、
日本では取り入れられていませんね、この制度。
そいで、国会議員に聞いたら民主党2人だけ賛成。
自民党2人、共産党、社民党は反対でした。
医療崩壊の先進国イギリスでは、
GP(主治医)を受診するのに時間かかるし。
そのGP(主治医)から専門医を紹介されるのに、
また時間かかりますからね。
結局は、もっと時間がかかりますよ。(自民党平沢議員)
他の外国では、すぐになんか診てもらえませんからね。
かかりつけ医のような信頼できる主治医がいて、
何でも診ることができる医者がいる。
って事は賛成だけど。
GP(主治医)制度っていう制度ができて、
そのGP(主治医)を通さないと、専門医を受診できない。
というGP(主治医)制度そのものには反対。
っていう、共産党の小池議員のまともな意見も出ていました。
自分が納得できる医療が受けられるっていうのが、
一番患者に取っては大事だ。
合わないときにどうするか、っていうのがないので
今の段階ではGP(主治医)制度は反対。
っていうのが、社民党の福島議員の意見。
GP(主治医)制度でも、海外では
一度GP(主治医)を決めてしまったら、一生その先生。
とか、GP(主治医)1人が患者1000人とか、って枠を決めたら、
人気がある医者は他の患者が死ぬか他の所に行くまで、
その先生には診てもらえない、っていう制度もあります。
でも、こういうのではなくって、GP(主治医)のグループ
のようなものを作って、GP(主治医)グループに一度
診てもらって、専門医の受診が必要だ、って判断してもらったら、
病院を紹介する、っていう制度が良いんじゃないか。
っていう意見は、内科の秋津先生から出ていました。
そしたら、大学病院に風邪で来る、
とかって人がいなくなりますからね。
ここで問題になるのはGP(主治医)っていうものと、
GP(主治医)制度、っていう制度は全く別物なんですよね。
でも、そこら辺がごっちゃになっているんですよねー。
一部の国会議員やテレビで有名な医師は。
だから、話がややこしくなるというか。
自民党とか厚労省とか、やたら総合医とか、
家庭医、主治医っていうのを最近出していますけど。
そういう医者がいるのは、良い事だと思いますよ。
残念ながら、日本ではそういう「システム」「教育」が、
整っていない事は事実です。
でも、今回の番組でも民主党の山田議員が言っていたけど。
医者になってすぐ、3年間くらい研修を受ければ。
とか、って。
厚労省でも、そんな感じの事を言っていますよね。
だけど、医者歴が全くなくって、研修のみ3年の医師と、
医者歴30年でいろんな患者を診た医師。
どっちが患者の事を総合的に判断できる医師ですか?
絶対医者歴30年の医師にはかないませんよ。
30年も医者やって、それなりに地方の小さい病院とか、
いろんな病院でいろんな患者を診ているんだから。
自分の専門以外の患者だって、かなり診る事ができますよ。
医者歴30年のベテラン医師なら。
GP(主治医)のような医者を作るなら、逆に
医者になってすぐじゃなくって、医者歴5年とか10年とか。
それ以上くらいやって、それなりに専門ができるようになって。
最前線の病院でばりばり、専門ばっかやるより、
いろんな患者を診たいな。
っていう医者を、3年くらいかけて育てて行った方が、
良いGP(主治医)になると思いますけどねー。
個人的には。
まとめると。
■GP制度の利点
本当に治療が必要な患者だけが専門病院に行くことになり、
日本のように待合室が混み合うということはなく、
一人の患者にかける診察時間も長くなるといいます。
討論テーマ1 日本でもGP制度を導入すべき?
<日本にGP制度を導入する場合の問題点>
1.主治医となるべき医師の不足
2.患者が自由に病院を選べなくなるという弊害
3.医学教育の見直しが必要
→例えばGP制度を取り入れているイギリスでは、
GPになる為に専門的な資格が必要。
国会議員もテレビに出ている有名な医師も。
党とかによらず、だいたい考えている事は変わらないんですよ。
基本的には。
大病院に軽症患者がたくさん押し寄せて、
患者の待ち時間が長くなるのは反対。
っていうのは、みんな同じです。
ただ、GP(主治医)制度っていう制度を導入しちゃうと、
アクセスに制限がかかるんです。
だから、制度としては反対と賛成に分かれるんですよ。
だったら、制度は変えないで、大病院に来る
軽症患者を減らす事が出来ればよいんです。
このテレビでGP(主治医)制度を導入できれば、
それがなくなるかも、って事でメインの話題にしていましたけどね。
でも、今の制度でも、ある程度は可能ですよ。
軽症患者を大学病院とか、大病院から減らすのは。
答えは、これ!
大学病院や大病院の診察料を上げれば良いんですよ。
今の日本の診察代っていうのは、診療報酬で、
国で決まっています。
具体的には、これに書きましたね、つい最近。
『日米医療報酬比較』の記事 http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/blog-entry-274.html に書いた通り。
日本の診察料
○初診料
研修医でも専門医でも 2700円
○再診料
200床未満の病院 570円
200床以上の病院 700円
診療所 710円
前にも書いた事なのですけどね。
よーく診て欲しいのですけど。
診療所と病院だったら、
診療所の方が、再診料が高いんですよ。
日本医師会っていう、
開業医中心の団体が、昔は力が強かったから。
それで、診療所の再診料が病院よりも高くなっているのかな。
と、思ったら。
ちょっと事情が違ったようですね。
すいません。
以下、元ライダー先生のコメントからの引用です。
10年位前(もっと前かも?)、病院は入院、
診療所は外来と役割分担することで、
待ち時間の緩和、医療費抑制
(外来は病院の診療単価が高かった)に
貢献するものとして厚生省(当時)が政策を考えた。
「病院の外来診療料をペイしないところまで下げれば
病院は逆紹介の促進などで外来診療リストラをするだろう。
さらに病院が診察料に上乗せ料金を徴収することまで認めよう。
そうすれば患者の自己負担は病院>診療所となり、
患者を診療所に誘導することもできる。」官僚はこう考えた。
つまり
上乗せ料金徴収せず→病院外来赤字だろう
これを避けるために
上乗せ料金徴収→病院外来縮小
を狙った。
ところがほとんどの病院は
「上乗せ料金徴収せず→外来赤字だろう」を選んだ。
結果、病院と診療所の診察料格差だけが残った。
そして、今に至る。
本来は患者行動を直接コントロールする
制度変更にすべきであったのに、
供給側をコントロールすることによって
間接的に患者行動をコントロールしようとした。
しかし思ったように供給側が動かなかった。
ズバリ官僚の読み違えです。
って事だそうですよ。
専門医がいて、最新の設備があって、
他の科もたくさんあって、安心できる大病院。
それと、普通の診療所。
しかも値段は大病院の方が安い。
だったら、大病院に患者が行くのは当たり前でしょ。
診療所の再診料を下げる、って話が
今度の診療報酬改定で出ましたけど。
大幅に、大病院の再診料を上げれば良いんですよ。
そしたら、大病院に行く患者は減るから。
まあでも、数百円上げたくらいでは、
自己負担3割とか1割だから。
実際の患者負担は数十円とか、100円とか。
ほとんど患者の受診抑制効果はないと思うので。
再診料っていうのを、病院毎に
自由に設定できるようにすれば良いんですよ。
実際、今でも紹介状なしの初診料っていうのは、
病院の裁量でいくらにでも設定できますから。
今の制度の根本をいじらなくても、
そのくらいはできるんです。
もちろん、その分は自己負担になりますからね。
患者にとっては、負担が大きくなりますけど。
だからこそ、軽症患者で安心の為だけに、
大学病院とか大病院にかかる、って患者は減ると思います。
こっちの話も。
もう制度的にはできるそうです。
完全に私の勉強不足でした。
これも、元ライダー先生からのコメントです。
今でもできるようになっている(選定療養)のに、
病院管理者がそうしないんですよ。
勤務医の激務緩和に役立つのになあ。
うわっ。
今回、勉強不足ばっかで恥ずかしー。
すいませんでした。
大病院はそれぞれでも、まとまってでも良いけど、
病院受診時の再診料を、上げちゃえば良いんですけどねー。
そしたら、勤務医の疲弊を軽減するだけでなく、
病院経営的にも良くなる可能性があります。
やっぱ、どこも保守的だから、最初にやるって人はいないのかなー。
そこら辺の話が一切出ないで、GP(主治医)制度の話だけで
終わったのは、ちょっとがっかりでした。
そんなわけで、今回は「主治医が見つかる診療所」の
前半部分の内容と、私の私見でした。
コメント
結局は……
Dr.I様>
結局は、「いかにまともな経済原理を適用しつつ皆が安心できる医療を提供するか」というのが課題だと思うのですが最初から「経済原則を無視して医師に負担を押し付け、結果的に医療費を抑える」ことが目的となっているからややこしいのだと思います。GP制度でもその他の制度でも「いかにモラルハザード(「安いから不要なサービスでも受けちゃえ」的な行動ですね)を抑えるか」が論点なのであって「必要なサービスにもアクセス制限をかける」ための制度にしてはいけないと思います。
Lich[URL] 2008/01/08(火) 08:07
私は主治医制度そのものには賛成です。
本当に主治医となる医師がベテランで、総合的に
診察してもらえるのであれば・・・ですが。
そこが確立していない段階でアクセス制限がかかると
それは恐怖以外の何者でもないです・・・
診察料を診療所と病院で差をつけることも賛成です。
総合病院(専門医がたくさんいる。いわば、診療所が
1箇所にたくさんある)と、診療所であれば、診療所を
低く、総合病院を高く(専門医いくつ以上の病院とか)
していれば自然と診療所に行くと思います。
でも・・・医師会が反対するでしょうね〜
sam[URL] 2008/01/08(火) 11:53
家庭医
開業して、整形外科だけ診てればいいってわけにはいかなくなりました。収益を上げようというそういう下心ではなく、患者さんのほうが医者だからナンデモわかると思って見えるところがあります。なので、私も、間質性肺炎も診れば、狭心症も診るし、膵炎も・・(入院も入所系施設も持っているので)となるわけですが、呼吸器内科が専門の先生が、ほかの内科系疾患を診て専門医へ送ろうと思うレベルと、整形外科医の私が内科系疾患を見て専門医へ送ろうというレベルはまったく異なると思います。研修医同然です。私など。それに、開業医だとどうしても保身が入ります。個人で多額の負債をかかえているわけですから、訴訟云々になるのが真に恐ろしいのですね。総合病院勤務医の先生からみれば、こんなんで送ってくんなよって思うようなレベルでも、患者を送ってしまいます。すいません。
りん[URL] 2008/01/08(火) 16:15
ちょっと違いますよ
>はっきり言うと、日本医師会っていう、開業医中心の団体が、昔は力が強かったから。それで、診療所の再診料が病院よりも高くなっています。
これはちょっと違いますよ。本当は以下。
10年位前(もっと前かも?)、病院は入院、診療所は外来と役割分担することで、待ち時間の緩和、医療費抑制(外来は病院の診療単価が高かった)に貢献するものとして厚生省(当時)が政策を考えた。
「病院の外来診療料をペイしないところまで下げれば病院は逆紹介の促進などで外来診療リストラをするだろう。さらに病院が診察料に上乗せ料金を徴収することまで認めよう。そうすれば患者の自己負担は病院>診療所となり、患者を診療所に誘導することもできる。」官僚はこう考えた。
つまり
上乗せ料金徴収せず→病院外来赤字だろう
これを避けるために
上乗せ料金徴収→病院外来縮小
を狙った。
ところがほとんどの病院は「上乗せ料金徴収せず→外来赤字だろう」を選んだ。
結果、病院と診療所の診察料格差だけが残った。
そして、今に至る。
本来は患者行動を直接コントロールする制度変更にすべきであったのに、供給側をコントロールすることによって間接的に患者行動をコントロールしようとした。しかし思ったように供給側が動かなかった。ズバリ官僚の読み違えです。
余談ですが、上記のような経緯があるので診察料格差解消のために診療所の初再診料を下げるのは詐欺のような話です。
>再診料っていうのを、病院毎に自由に設定できるようにすれば良いんですよ。
今でもできるようになっている(選定療養)のに、病院管理者がそうしないんですよ。勤務医の激務緩和に役立つのになあ。
元ライダー[URL] 2008/01/08(火) 17:13
>Lichさん
きちんと、目的は何か。
その為の方法は、って考える事だ大事なんですよね。
基本に帰って。
でも、結局、一部の人にメリットがあるとか、デメリットがって事で、ぐちゃぐちゃになって。
何がやりたいんだか、わかんなくなっちゃうんですよね、こういうの。
Dr. I[URL] 2008/01/08(火) 21:00
>samさん
それはありますね。
今度の厚労省の予定だと、四日間の講習で主治医を認定するって事らしいっすけど。
そんなんで、できるわけないんですけどねー。
何がやりたいんでしょうかね。
Dr. I[URL] 2008/01/08(火) 21:01
>りん先生
まあ、開業医はしょうがないですよ。
お互い様っすよ。
勤務医はそういうの、診れませんから、あんまり。
Dr. I[URL] 2008/01/08(火) 21:05
>元ライダー先生
うわっ。
診療所の再診料が高い経緯は、全く知りませんでした。
ホント、勉強不足ですいません。
選定療養の制度は知っていましたが、再診料にも適応できるとは。
だったら、早くやってくれよー。
Dr. I[URL] 2008/01/08(火) 21:19
指摘ばかりでは失礼ですね
>実際、今でも紹介状なしの初診料っていうのは、病院の裁量でいくらにでも設定できますから。
今の制度の根本をいじらなくても、そのくらいはできるんです。
まったくおっしゃる通りです。
しかし、大病院に軽症患者が集まって疲弊するのは勤務医であって、病院管理者から見れば、軽症患者であっても大事な収入源ですし、入院患者の供給源です。ですから外来患者減となるような行為は取りづらい。それでなくても赤字なので、総合的に減収となるのが分かりきっている上乗せ料金を徴収できない。今まではそれでも良かったけれど、目の前の赤字回避ばかりに対応して勤務医を疲弊させれば、今では勤務医の逃散を招き、もっと大赤字になる時代です。病院管理者も決断の時ですが、GP制度が導入されれば、時すでに遅し、外来患者減を恐れるあまりに上乗せ料金を徴収しなかったことで皮肉にもメリット(上乗せ料金)無く外来患者減(減収)となる制度を招き寄せてしまうことになります。
>ホント、勉強不足ですいません。
いえいえ、単に私のほうがこの業界に長く居るだけです。
40代後半にして早くも生き字引のように昔を語るとは、とほほ。。。。
30代の頃の私に比べたらDr.I先生は遥かにactiveですよ。
このブログは楽しみにしてますので、これからも話題提供をお願いします。
元ライダー[URL] 2008/01/08(火) 21:59
Dr.I様、皆様、ご苦労様です。
15年一般外科医、その後10年間ER医を勤め、昨年から地元で親の開業を引き継いでいる者です。
小生はGPを目指しています(ただ、日本では市井の開業医も科を標榜しなければいけない制度があり、仕方なく内科+外科と標榜しています)。
幸いERでおよそあらゆる疾患の初療をやらされたおかげで現在の診療に非常に役立っています(一生懸命やっていたACLSやJATECはあまり関係ありませんが)。
ER勤務時に感じていた事は、やはり全身を一応のレベルで診療できる医師が病院はもちろん開業医にも非常に少ないことでした。
厚労省や日医、マスコミがいくらGPの問題や必要性の議論をしても、実際にそれをこなせる医師数がその需要に対して少なすぎると思いますし、十分な数のGPを養成するのには10年以上かかるでしょう。
Bundo[URL] 2008/01/09(水) 08:27
>元ライダー先生
全然失礼じゃないですよ。
むしろ、間違っているって指摘していただける人がいるって事は、ありがたいことですから。
感謝しております。
>総合的に減収となるのが分かりきっている上乗せ料金を徴収できない。
必ずしもそうとは言えないと思いますよ。
大幅に値上げしたら、患者数も激減して減収になる可能性がありますけど。
小幅な値上げで、患者の数がそんなに減らなければむしろ増収になると思います。
まあ、それだと勤務医の負担軽減にはなりませんけどね。
今は薄利多売になっていますけど。
適正な利益を乗せて、製品を売る。
っていうのは、商売であれば基本的な事なので。
そういう事をやっている病院があっても良いはずなのですけどねー。
私は今のところ、知りません。
Dr. I[URL] 2008/01/09(水) 21:13
>Bundo先生
今の日本には、GPは必要だと思います。
ただ、本文にも書いたように、制度にしてしまうと、アクセス制限がかかるので。
また、問題はあるような気がしますが。
全身を診る事ができる医師は必要なのですが。
育成できる環境にないんですよね、残念ながら。
今の研修医制度は、目標としたら、全身を診られる医者を。
って事なのですが。
やってる事は半端なんで。
結局、専門医になるのが前と比べて2年遅れた、ってだけになっていますね。
そうではなく、専門医になる課程とGPになる課程で分ける。
もしくは、ある程度専門ができるようになった後、GPにもなれるような、教育システムができると良いのですが。
Dr. I[URL] 2008/01/09(水) 21:16
Dr.I様、
先生が「(GPを)制度にしてしまうと、アクセス制限がかかるので問題はあるような気がします。」
と仰るのは、英国の現状や、厚労省がかかりつけ医を利用してアクセス制限を企んでいることを踏まえて危惧なさっているのですね。確かにその危険性は高いと思います。
でも、GPが「総合科」とかいう標榜で開業していて、現在のフリーアクセス(すなわち患者さんが医師を選ぶ)システムを継続すればそれでいいと思うのですが。
色々な科から救急部に出向された医師を見てきた小生の感触では、ある程度消化器や循環器の修練を積まれた内科の先生が2,3年間1,2次救急を経験するとかなりのレベルのGPになると思います。
米国のような専門医と総合医のカリキュラムを分けるシステムは、我が国の各大学の「なんちゃって総合診療部」をみる限りでは困難ではないでしょうか。
Bundo[URL] 2008/01/09(水) 22:49
>Bundo先生
やっぱ、先生のところでもそうですかー。
総合診療部って、私の大学でも、なんかぱっとしないんですよねー。
きちんとしたシステムがないと、単にアクセス制限、医療費抑制の元になるだけで、全く意味ないですね、GP制度。
Dr. I[URL] 2008/01/10(木) 21:07 [EDIT]
大病院受診時には、施設使用料をとるといい。
空港を利用すると空港施設使用料をとられるように、
病院を受診するすべての人から一律に病院施設使用料をとるといいのではないかと思います。
外来1回200円とか、入院1日500円とか。
都会だともっと高くなるかもしれませんが。
収入がある人からも、生活保護の人からも一律で。
多少のアクセス制限になるのですが。
どうしても、そこの病院でなければならないときには、そこを受診するだろうし、そうでなければ他を受診するだろうし。
診療所では、今の日本だとそういう加算をとると患者さんが減るからできないだろうけど、病院ならできるだろうし。
病院施設使用料で病院の施設の充実をはかれば、国の支出する医療費を抑制して、医療に支出していただけるお金を増やせるから。
小幅な値上げは、値上げ分がすべて利益になるから、薄利多売の医療の場合かなり大きな収入になりそうなんだけど。
じゅん[URL] 2008/01/15(火) 12:52
>じゅんさん
病院毎に、自由に上乗せ料金を決められるのですから。
やはり、そうすべきでしょうね。
その結果、どうしても料金が上がっても、この病院にかかりたい、って人が多いのであれば、病院の収益にもなるしね。
収益を上げたいって病院は、ちょっとだけ上乗せ。
もうパンクしそうで、医師も疲れ果ててどうしようもない、っていう病院なら、大幅に上乗せとか。
実際には、そういう運用の仕方でも良いと思います。
Dr. I[URL] 2008/01/15(火) 20:23
===============================================================================
主治医が見つかる診療所2
http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/blog-date-20080126.html
2008年1月7日、午後七時からテレビ東京で放送された、
「主治医が見つかる診療所」って番組を見ました。
随分時間が経ってしまいましたが。
『主治医が見つかる診療所1』 http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/blog-date-20080108.html の記事の続きです。
『主治医が見つかる診療所』のHPはこれっすね。
→『主治医が見つかる診療所』 http://www.tv-tokyo.co.jp/shujii/back/onair/index.html
2008年1月7日,「主治医が見つかる診療所」
番組内容のダイジェスト2
主治医制度(GP制度)の話の後、デーブスペクターが
「神の手を持つ男」脳外科医・福島孝徳先生に質問して。
アメリカの医療の話をするんだけど。
「神の手を持つ男」脳外科医・福島孝徳先生が、
日本の大学の医師は月給10万―30万円。
日本の勤務医の待遇は最低。
韓国や中国よりも給料は低い。
日本の医師の待遇をもっと良くすべきだ。
って話をしてくれたのは良かったですね。
ただ福島孝徳先生は、日本の医師数自体は足りている
って話を根拠なくしていたのが残念でしたね。
脳外科医の数は
アメリカ 3800人
ドイツ 1500人
フランス 400人
ノルゥエー 50人
イギリス 120人
日本 7000人
だから、日本は多すぎる。
っていう話をしてましたけど。
まあ、日本の脳外科医が、他の国より多い。
っていう話は、私も1年以上前にしてますけど。
ちなみに、その時に書いた記事は、これ。
『新人脳外科医2割減少』 http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/blog-entry-39.html
他の国のように、脳外科医が脳の手術ばっかり
特化してやっている訳ではないんで。
日本の場合。
それ以上に、全体の医師数を比べないと。
脳外科医の数だけみて、日本全体の医師の数が不足してない、
っていう根拠にはならないんですよ。
それに関しては、「ゴッドハンド」脳外科医、上山博康先生が
人口当たりの医師数では、日本は先進国最低だ、
っていうデーターを出して。
いい加減な事言わないでって、怒っていましたよ。
まあ、その後に福島孝徳先生が言っていた、
「大病院に患者が行くっていうバランスが悪いんだ。
システムを法制化するより、患者の指導が悪いんだ。」
っていう、良い話もしていましたけどね。
序盤の番組の結論として、
「日本医療の長所 フリーアクセスを守るために、
私たち患者の意識改革が必要」
っていう事で、まとまっていました。
すごくまともな結論を出していますね。
今まで、医師叩きばっかして、医者や病院のせいに
ばっかりしてきたのに。
かなりの進歩が見られるようです
「神の手を持つ男」脳外科医・福島孝徳先生の提言。
人間の人生で大事なのは、金、名誉、地位ではなく。
健康である。
日本の医療の一番の問題点は、
世界でも医療費が最も少ない事。
イギリスでは1990年代にサッチャーが、
政府の財源確保の為、医療費削減して大失敗。
現在の日本は、その頃のイギリスに似ている。
って話の後、VTRが流れます。
「ゆりかごから墓場まで。」といわれる
平等に提供されていた、医療サービス。
それを支えていたのは、NHS(ナショナルヘルスサービス)
と呼ばれる、国営の保険制度。
世界で最も優秀な医療システムとして、以前は支持されていた。
1980年代以降、財政赤字を立て直すために
医療費削減政策を進める。
医療崩壊がその後起こった。
問題1,
医師不足
低賃金で長時間の労働。
現場の医師のやる気が低下。
医師が条件の良い国外に流出。
イギリスの新規医師数
1995年 1万1000人
2000年 8700人
にまで減少
問題2
入院待ち
医師不足の結果、入院待ち患者が100万人以上。
手術をするまでに、一年待ちが当たり前。
手術を待っている患者が死亡する事も。
問題3
医療事故
医師不足を補うため、過酷な労働となり医師は疲弊。
医療事故が年間84万件。
このブログでも良く出しているデーター。
日本の医療費は、先進国中最下位って表も出ていました。
医療費の国際比較(対GDP比)
2007年、OECDヘルスデーター
アメリカ 15.3%
フランス 11.1%
ドイツ 10.7%
カナダ 9.8%
イタリア 9.0%
イギリス 8.3%
日本 8.0%
いろんな所で、病院が閉鎖。
医師も足りない。
現実に日本で起きている事と同じ。
イギリスは医療だけでなく、他の分野に
市場原理を導入して失敗だったから。
日本も同じ徹を踏みつつある。
だから、それを直さないといけない。
って話を、自民党の平沢議員がしていましたけど。
全く、そんな気配はないんですがねー。
多分、今の自民党の政権では無理でしょう。
そいで、その後にまた、
「神の手を持つ男」脳外科医・福島孝徳先生の話
医療費の削減は、医療の質の低下と
医療従事者の困窮をもたらす。
ひいては、患者さんがみんな困る。
だから、医療費は維持していなきゃいけない。
今の厚労省のシステムでは、日本の病院は
全て破産する。
ブレアになってから、医療費を50%上げた。
イギリスの医療が見事復活した。
だから、私はブレアを尊敬している。
日本の医療の問題は、医療費が先進国で一番低い事。
医療費の話は良いのですけど。
ブレアは医師数も50%増やす、って言ってるんだけど。
医療費を上げる、医師の数を増やす。
っていう事を両方やって、イギリスの医療は
なんとかましになったんですが。
ここでも、医師の数は無視ですか。
医師数の事以外は、良い事言うんだけどなー。
福島孝徳先生。
なんで、その話はしないんだろう。
VTRでも、イギリスの医師の数も減った、
ってやっていたんだけどねー。
序盤から中盤までは、福島孝徳先生の独壇場でしたね。
内容も、日本の医師数は足りている。
って根拠なく言っている以外は、かなり良かったです。
特に、日本の医療費は少ない。
日本では医師の待遇も最低だ。
って事をきちんと言ってくれたのが良かったです。
長くなってしまいましたが、その後は、
後期高齢者制度について、「ゴッドハンド」上山博康先生の
独壇場が続きます。
上山先生の話に関しては、m3とかでも、
多くの医師から絶賛されていたようですよ。
コメント
I entirely agree with you!
サッチャー政権終焉当時にハウスという音楽ジャンルは英国で生まれたのだけど『The day after you』という曲が医療費のcut downを始めサッチャーの失政を皮肉る歌詞で今聴いてもカッコ良いの。(第3期目をかけた選挙キャンペーン中に流れちゃいかんとBBCが判断して放送禁止になったけど)
でもたぶん最先端音楽シーンが突っ込む程みんな大変だったのでしょう。
伯父も前に英国の当時の医療の窮状について教えてくれまちた。
1/7のこの番組、上山先生もご出演されてたとは見ればよかった(O_O)
トサカにくる番組だったらイヤと思ったの☆解説付ダイジェストをココア飲みながらここでゆっくり読むの方がいいのアプー。
Dr.Robert率いるブロウ・モンキーズが「君が愛や幸せをバカにし 金を掴み、希望を失ってるなら気の毒だ 笑われるべきなのは…君だ!」と伊達に歌い、破壊ではなく集結によって力を生み出したカッコイイ姿に重ねてあげまchu!
エビ[URL] 2008/01/27(日) 10:36 [EDIT]
規制緩和で医師は仕事の半分を失う
福島先生の「医師数は足りている」というのは、ある意味正しい。
一体、何をもって、足りるとか不足とか判定できるのか?
医師不足と騒ぐから、それを利用して看護協会は「医師の仕事をもらいましょう」と言ってきてます。
看護師以外の医療職が、医師は仕事を独占しすぎだから「規制緩和」しろ、という圧力がかかり、医師は仕事がなくなっていく一方です。
だから、そういう見方をすれば、医師は足りてしまう。
開業医レベルの医療は、看護師や薬剤師で十分という考えがあって、実際、そういう方向に法改正されそうだ。
近い将来開業医がなくなると計算すれば、医師は過剰になることだってあり得る。
海外の医師数を持ちだす人がいるが、海外は海外の話であって、それが正しいという保証はない。
日本は日本の人口構成から考えて、独自の医療体制を敷いたっていいわけで。
少子高齢化、若い世代が少ないから、多額の負担に耐えきれないと国民が判断すれば、医療はそこそこでいい、という話になっていくであろう。
実際、規制緩和で医師は仕事の半分を失うだろう。
死亡診断書も看護師が書けるように、という話が出ているのだから。
混合診療医[URL] 2008/01/27(日) 12:02 [EDIT]
医療制度は……
Dr.I様>
上記混合診療医様がおっしゃることにも一理あるような気がします。、医療については「医師の数」や「医療費」ではなく「医療サービスの質と量に比した医療従事者の数」で測るべきなのでしょうね。その意味で、国民が「コストパフォーマンス」の面から、「医療サービスの質と量」を選択し、それに対して「医療従事者の数」が適正であればいいのでしょう。ただ、現状の厚生労働省の政策では、そうした「求められる医療の質」と「必要なコスト」を開示せず、「選択」を国民に示すこともなく、ただ「国民が要求する」医療サービスを「医師や医療関係者の犠牲の下」に「低価格で無理矢理提供させている」ことが最大の問題なのでしょう。
そこのあたり、「まっとうな選択肢」を開示することは、政府の義務なのですが、厚生労働省は……(嘆息)。
Lich[URL] 2008/01/27(日) 14:56 [EDIT]
発想の基本が違いすぎるのでは...
>開業医レベルの医療は、看護師や薬剤師で十分という考えがあって、実際、そういう方向に法改正されそうだ。
>近い将来開業医がなくなると計算すれば、医師は過剰になることだってあり得る。
>海外の医師数を持ちだす人がいるが、海外は海外の話であって、それが正しいという保証はない。
混合診療医先生,
「開業医がいなくなる」ということは,今よりもとっても低い医療水準でよいということでしょうか?とても国民の納得は得られないでしょう.看護師や薬剤師が逆立ちしたって,研修医レベルの医療知識さえ持てないでしょう.だからこそ「医師免許」なんですよね.その発想はあり得ないのでは.
もし総合病院ですべての患者さんの面倒をみるとしてみましょう.少なくとも日本の医師は海外の医師よりも遥かに長い時間働いています.まあ海外うんぬんは別にしても医師もまっとうな労働時間になるためには医師数は今の3倍必要です.「何時でも最高水準の医療が受けたい」と国民が願っている現状が改善されない限りはこういうことになります.もちろん夜間は今よりもっと手薄でよい.救急で助からなくても仕方が無いと納得して頂けるなら,そんなに必要ないでしょうけど...
Level3[URL] 2008/01/27(日) 18:40 [EDIT]
今よりも低い医療水準になる
>今よりもとっても低い医療水準でよいということでしょうか?とても国民の納得は得られないでしょう.
では、「産科医不足、助産師に活躍を」という風潮ですが、それは今よりも低い医療水準を意味します。
院内助産院も同様です。
国民の納得など得ずとも、看護協会はどしどし業務拡大しています。
老人施設での処方や点滴、床ずれの医療処置を医師の管理下でなく看護師だけでできるように法改正が求められている。
つまり、医師は不要ということ。
レントゲンも医師の管理下でなくても撮れるように法改正されそうです。
医師以外の医療職は、医師でなくても問題ない医療行為の規制緩和を要求し、その法案は通る直前です。
無論、日医は反対していますが、利権にしがみつく医師という図で、国民の理解が得られると思えない。
さらには、医師は看護師が監督せねば、医療ミスを隠ぺいするから、医師を看護師が管理監督できるように法改正するつもりです。
それにしても、医師に、そういった危機感が欠落しているのはどうしたものか?
ある日、法改正をみてから「とんでもない!」と文句を言うのだろうが、その時には手遅れです。
混合診療医[URL] 2008/01/27(日) 19:23 [EDIT]
ダガシですが、
混合診療医さんは、頭いいですねえ。
人見知りがハゲシイ僕がそう思うんだから、そうですよ。自分独自の理論をもって現れるんだから、あっぱれですね、カッコイイ!
もしかして、あなたは、お医者じゃなくて厚労省の(いや財務省の)エリート役人ではないの? ハハ。
僕は今まで、医療費は減らせ減らせ、とあちこちで言いまわってきましたが、頭のいい、そして心根もよいんだろうあなたのような人には、旨いものを食ってほしいし、その旨いものを食う金と時間をもってもらいたいから(僕は好意を持った人には旨いもの食ってほしくなるんですよ)、あの…名前でてこない…『医療の限界』書いた医師を好きになったときの感情を思い出して、…もしかしたら、医療費を増やしても…いいのかなあ…じゃあ増やすのなら効果あるように、ドーンと増やすべきなのかな…、なんて思ってしまったりするのですよ、ハハ。
混合診療医さんは、ダガシにそう思わせる何かを持ってますよ。
頑張れ!(混合さん、この返信は要りませんよ)
ダガシ[URL] 2008/01/27(日) 19:52 [EDIT]
>エビさん
ちょっと、歌はわかんないけど(汗)
上山先生の話は、すごく良かったですよ。
前に見たときもだけど、あのメンバーの中では一番じゃないですかね。
Dr. I[URL] 2008/01/27(日) 20:02 [EDIT]
>混合診療医先生
医者が医者にしかできない仕事に特化する。
っていうのは、アメリカとかでもそうですから。
むしろ、好ましい事だと思いますね。
ただ、アメリカの場合は、人口当たりの医師数も、日本の2倍。
医療従事者に関しては、10倍近いですからね。
ちょっと規制緩和しただけで、そのレベルには達成しませんよ。
記事を貼るのは良いのですが。
URLが長いと、記事が落ちてしまうんですよ。
すいませんけど。
短縮にして、もう一度私の方で貼り直しますね。
Dr. I[URL] 2008/01/27(日) 20:05 [EDIT]
>Lichさん
医師ブログなんかでは、良く言われている事なんですけど。
基本的に、医療の質、アクセス、コストを全部満たす事はできないんですよ。
今のままの質を求めるなら、税金を上げるか保険料、自己負担を上げなきゃ無理だし。
金払いたくないっていうなら、アクセスに制限がかかるか、質が落ちるか。
それを覚悟しなきゃいけないんですよ。
そろそろ、国民がどっちかを選ぶ時期に来ているような気がしますね。
Dr. I[URL] 2008/01/27(日) 20:15 [EDIT]
>Level3先生
日本の国民は、医療の質の低下を甘んじて受けるか、って事になりますかね。
救急車で、病院に受け入れ不可能ってだけで、助かったはず。
って騒ぐ国民が、それを認めますかねー。
規制緩和が進んだとしても、開業医がいなくなる、って事はないと思います。
Dr. I[URL] 2008/01/27(日) 20:18 [EDIT]
>具体的には
>その発想はあり得ないのでは.
ということなので、違反かもしれませんが、記事を貼付けてみました。
http://tinyurl.com/2jokzw
答申は医師以外の医療従事者も医療行為ができるように医療関連法を改め、勤務医の負担を軽減するよう求めている。
http://or-nurse.seesaa.net/article/72888071.html
具体的には
(1)看護師による感冒、便秘、不眠、高血圧、糖尿病などに対する検査、薬の処方
(2)助産師による正常分娩時の会陰切開、縫合
(3)訪問看護における看護師による死亡確認や薬の処方
などの解禁を挙げた。
(一回削除して、貼り直しました)
混合診療医(代Dr. I)[URL] 2008/01/27(日) 20:21 [EDIT]
なるほど、看護師さんの業務枠拡大ですか。確かにこれなら人員を増やさずに勤務医の負担を減らせるといえますね。
でも能力的に足りてるのでしょうか?看護師が検査して症状を見逃しても納得してもらえるのならいいのですが・・・
お医者さん方からみて正常に機能できそうなんですか?
木霊[URL] 2008/01/27(日) 20:42 [EDIT]
本当は他人事ではない
>ちょっと規制緩和しただけで、そのレベルには達成しませんよ。
そう思う医師が多いから医師は危機感がないのですね。
厚労省も、さぞかし、やりやすい事でしょう。
実際に、開業産科医が分娩取扱を中止に追込まれているというのに、他人事。
分娩施設が3分の1はなくなったというのに、そんなの関係ねぇ、という理解しかないんですねー。
ベテラン産科医が、どんなに悔しい思いをして借金を返せないまま分娩を中止せざるを得なくなり、そのことで自宅を手放す憂き目にあっていても、遠い話なんですねー。
そんなだから、保険点数が下げられっぱなしでも、医師は団結できないし、下げられるままという事なんですね。
本当は他人事ではないんですよ。
ここまで保険点数を下げられて、さらに下がる。
もう新規に開業医にはなれないということですよね。
替わって開業医の仕事は、看護師がやるようになる。
それは、医師がアメリカのように医師は医師の仕事に特化できて、よかった、という話とは全然違う。
というの、どうすればわかってもらえるのだろう。
本当に、何やられているか、わからないというのであれば、厚労省の思い通りですね。
反対されることもなく新研修医制度がスタートしたように。
厚労省のやることに、やる前に反対する医師がいないんですから、厚労省は楽勝。
でも、医師は、やられてから厚労省の馬鹿という。
どうしてやる前に、厚労省に反対しないのか?
私は理解できません。
混合診療医[URL] 2008/01/27(日) 20:49 [EDIT]
医者を増やせば増やすほど,医療費は増えます。
診療報酬を必死にさげても医療費はそれ以上に増えてしいます,
受診機会が増えるからです。
だから最近,舛添さんも医者を増やすとは言わなくなりましたよね。
医者は足りないけど,大幅に増えることはないでしょう。
ワーキングプアになることもありません。
麻酔科医[URL] 2008/01/27(日) 21:22 [EDIT]
私は週4日のアルバイトで年収2000万強いただいています。現在は,週休3日,夜間に呼び出されることもありません。
奴隷のような生活に嫌気がさして常勤をやめました。
医者が医療費を増やせといっても説得力がありません。国民の理解,共感は得られないと思います。
医師は,ひたすら労働環境の改善を訴えるべきです,立ち去るのも一つの方法です。看護師団体を見習うべきです,彼らは決して医療費を上げろとはいいませんでした。
労働基準法を違反し,頑張れば頑張るほど労働条件は悪化します。できないことはできないといわないといけないと思います。
医者の人件費なんて,病院職員の全人件費の4分の1程度ですよ,常勤枠が増えないなんてことはありません。
国公立病院の掃除のおばちゃんは年収1000万です。
バイトのほうが労働条件がいいので私の周りでもフリーターが増えてますが,
私個人としても待遇が改善されれば,常勤に戻ってもいいと考えています。
やはり非常勤だとやりがいが少ないんですよね。
麻酔科医[URL] 2008/01/27(日) 22:17 [EDIT]
お久しぶりですー。
しばらくワーキングプアでブログどころじゃなかったけど、何とか再開しました。早速ネタに使わせてもらっちゃってます。
今後ともよろしくー。
最凶[URL] 2008/01/27(日) 23:03 [EDIT]
勝手に交代勤務状態にする!
>週4日のアルバイトで年収2000万強いただいています。
産婦人科もパートは、麻酔科医先生と似たような待遇ですね。
午後5時にはきっちり帰宅、仕事が残っていても、当番にまかせて帰る。
病院に、交代勤務を要求しても無理だから、個人個人で勝手に交代勤務状態にしているという感じ。
日勤、当直をした後は、丸1日休むとか。
自分で無理のない勤務を組んでいく、パートで。
週3日も働けば、公立病院常勤以上を稼げますからね。
手術主治医にもなれるし、常勤となんら変わらない働き方です。
病棟の看護師も、誰が常勤か非常勤か区別つかないです。
パートも常勤と同じように、外来やって手術主治医もやってますから。
患者にだって、どの先生がパートか常勤か、わからない。
事務員にもわからない。
ただ、勤務時間が常勤より少し少ない。
少しの違いだから、誰にも気づかれない。
それでいて、収入と休みは恵まれているから、常勤にこだわる必要はない。
常勤になれば、雑用を頼まれて断れないとかあるが、パートにはそれもない。
パートが残業した場合は、きっちり時給で手当を請求できるのもいい。
常勤はサービス残業させられがち。
割り切れる人は、パート医師になって、勝手に交代勤務をエンジョイして欲しいと願う。
みんなで、勝手に交代勤務をやれば、既成事実化して、交代勤務が当たり前にならないだろうか?
混合診療医[URL] 2008/01/27(日) 23:33 [EDIT]
混合診療医さんは辛口で
細かい部分には全面的に賛成できないけど、言いたいことには大筋賛成ですね。まえにm3で混合診療医さんのような意見があって祭りになったなあ。医療崩壊の犯人はマスコミ、司法、厚労省などでしょうけど、医療崩壊を長引かせて、いつまでも根本的解決を政府に取らせないでいる犯人は奴隷医ですね。「目の前の患者さんに尽くすのが本分」というのは思考停止です。ミクロの視点では正しいことでしょうけど、マクロの視点では医療制度の改善を妨げて患者さんのためにもなっていない。いくら忙しくても、そのくらい考えて欲しい。
麻酔科医さんの言っていることにも賛成。私は内科医ですけど、麻酔科医さんのようなことは以前考えたことがあります。内科医二人で僻地と交渉。ひとり年棒1500以下でいいけど、半年間は研修(実質休暇)、二人が半年交代で勤務。そういう生活もいいかなと思ってました。僻地に行かなくたって都会でも医師不足の民間病院は山ほどありますよ、しかも救急無しで。こちらは常勤になりますが、医局人事の病院より労働条件いいですよ。未だに医局人事で動くのって、バックに医局があるっていう安心感なんだろうな。でも、そんなの幻想だって医局を離れればすぐに判ります。看護師さんはその点たくましいですよ。自分の意思であちこち病院渡り歩きますからね。頼りになるのは自分だけです。
「奴隷医から解放された場合に不安なこと」と題して記事作ったら面白いかも>Dr.Iさま
自由を得ることは不安を背負い込むということで、
不安を克服しなきゃ自由は得られないだなあ。
元ライダー[URL] 2008/01/28(月) 01:10 [EDIT]
人間が壊れてる
根本的な話になりますが、
人間が壊れているんですよね。
そして社会も複雑化しすぎて情報も錯綜しすぎって感じがします。
自分達はどうして医療に携わっているのかをもう一度考えるべきだと思うし、患者も医療を受けている感謝を忘れてはならないと思います。
そして、国も医療を受ける側のことを考えるのなら、医療を施す側が幸せでないと満足な治療なんてできるわけがないということをわかって欲しいですよね。
会社経営も同じです。
顧客満足度を考えるのなら、まず社員満足度を上げないと満足のいくサービスはできません。
やな社長[URL] 2008/01/28(月) 10:37 [EDIT]
全ての病院に生き残りを・・・
というのは困難なのかもしれません。
国民が求めている医療を提供していくのには労働環境が
悪すぎて困難であり、それを打開するための費用がどこ
からも捻出できずにいますから・・・
ある意味国が行なおうとしている病院・診療所の役割
分担、病院の廃止というのが、残った病院の勤務医の
労働条件を改善させることなのかもしれません・・・
足りる、足りないではなく、「これしかありません」
考えるだけでも恐ろしいことですけど・・・
医師の仕事を他職種が行なうことは医師の労働環境を
改善する一つの手段だと思います。
看護師だけでなく、もっと様々な職種へ仕事を分配しても
よいのではないでしょうか?
医師同様、それぞれの職種で専門分野が異なりますか
ら、それぞれに合わせた仕事を分配していけば力不足には
ならないのでは?
それより、中途半端な知識や認識で処方している医師も
おられますし・・・
ただ、仕事の分配を行なえば、責任はその職種がとるように
してもらわなければ、ますます医師の仕事(管理・監督)が
増えてしまうのでそこははっきりしていただきたいですけど。
看護師に処方を、投薬を・・・とありますが、まずはどの仕事が
医師以外でも可能なのか、医師会の方から回答すべき
なのではないでしょうか?
看護師が「医師の仕事をください」と具体的に提示している
のであれば、医師からも「この仕事は医師以外で責任もって
行なってくれ」と提示してもよいのでは?
実際、医師の過剰労働の中には医師自身だって「どうして
ここまで必要なんだ?」と思うようなことがたくさんあるでしょ
う。
全ての医療が医師の監督・指示のもと行なわれる(責任
は医師にあり)なんてことが変わることも医師の労働環境
改善につながるように思いますが・・・
sam[URL] 2008/01/28(月) 11:40 [EDIT]
医療は看護師の監督下に行われる
>全ての医療が医師の監督・指示のもと行なわれる
看護協会は、全ての医療が看護師の監督・指示のもとに行われるように法改正したいようだ。
だが、実際に治療や検査の手を下すのは医師なので
>(責任 は医師にあり)
という図は温存される。
医師は、医療ミス隠ぺいをはかるなど、信頼ならない、だから看護師が上から監督するスタンス。
看護師は患者の味方であり、医師は看護師の管理・監督下に、医療をさせられる存在になる。
そのようなスタンスだから医事紛争は当然、増加すると予測される。
だから、医師の労働環境は悪化する。
看護師と医師では、今は医師が上位だが、近い将来逆転し、看護師が上になる。
どうも、それをイメージできない医師が多いようで、危機感が欠落している。
医療を管理・監督するのは看護師であり、看護師は医師の上司になるので、看護師が無理を押付けても医師は拒否できなくなる。
教授の命令に下っ端医師が逆らえないようなものだ。
看護協会は着々とその体制を固めている。
医師は、人がいいのか、ぼんやりしており、それに気が付いていない。
それで、医師の仕事を看護師らに割り振れれば、楽になれると勘違いしているようだ。
実際に、看護師が上司にきてから、後悔しても遅いのだが。
混合診療医[URL] 2008/01/28(月) 12:42 [EDIT]
それはネタかな?
ひとこと単純に言っておくと、
>看護師と医師では、今は医師が上位だが、近い将来逆転し、看護師が上になる。
そうなったら、今、医学部受験している奴らは看護学部や看護学校を受験する。
医学部は誰が受験するんだ?
怖くて日本で医療を受けられないなあ。
そういう世の中も面白いかも。
元ライダー[URL] 2008/01/28(月) 13:51 [EDIT]
「診療の補助」を削除
看護協会は、法改正して「診療の補助」を削除したいようだ。
看護師が診療の補助を絶対にやりません、と言うと、医師は研修医を診療の補助に使うしかないのかなー。
いずれにせよ、看護師が医師の補助はしなくなる模様。
だから、看護師が業務拡大すれば、医師は楽にはなりません。
それだけは、言える。
大学病院のナースを思っていただければ、想像しやすいかな。
大学病院では、看護も理想を目指してるから。
混合診療医[URL] 2008/01/28(月) 14:52 [EDIT]
>木霊さん
うーん、どうなんでしょう。
正直言って、かなり心許ないと思いますが。
Dr. I[URL] 2008/01/28(月) 20:42 [EDIT]
私はいわゆる施設系Nsと接触することが多いのですが、医師が常勤でいなくてもよい という施設基準のものもありますので、そういうなかで、鍛え上げられたプチDrみたいなNsたちです。我々医師のように、検査の指示は出すこともやることもできませんが、患者のバイタルサイン以外のさまざまな見る・聞く・触る・ことから、かなり的確におおまかな診断をつけてきます。でも、ウチが関わっているNsだけなのか、わかりませんが、これ以上は医師じゃないとダメな領域というのをちゃんとわきまえています。
一般病院勤務だけでは なんとなく、こういう人材を育てるには難しい感じがしました。
りん[URL] 2008/01/28(月) 20:46 [EDIT]
>混合診療医先生
先生のおっしゃる事も、かなりの部分は理解できますよ。
危機感がない、というつもりはないのですが。
ただ、看護協会は、自分たちの地位とか権限を上げたい、って考えているのは事実だと思いますが。
それが、全部現実になるって事とは別だとおもいます。
アメリカでは、ナーシングホームってのがあって、風邪とかそういうのは看護師が診ていますから。
そういう方向に行く可能性はありますけどね。
でも、だからってアメリカでは医者がいない、ってわけではないし。
医者の方が、やっぱり専門的知識とか技術もあって、仕事してるわけですから。
Dr. I[URL] 2008/01/28(月) 20:47 [EDIT]
>麻酔科医先生
麻酔科の場合は、そういう事ができますからねー。
でも、やっぱり常勤より非常勤の方が給料も良いし、変な責任もない。
って事になると、非常勤を選ぶ人が増えるのは当たり前なので。
そこも、なんとか改善すべき所だと思います。
正直、医者を増やせ、って私は言っていますけど。
その通りになるとは思っていません。
残念ですけど。
Dr. I[URL] 2008/01/28(月) 20:50 [EDIT]
>最凶さん
どーも。
お久しぶりです。
なんか、大変だったみたいで。
おおざっぱに、あらすじだけ書くつもりだったんですが。
なんか、やっぱりくどくなっちゃってw
早く、次も書きますね。
Dr. I[URL] 2008/01/28(月) 20:56 [EDIT]
>元ライダー先生
>医療崩壊を長引かせて、いつまでも根本的解決を政府に取らせないでいる犯人は奴隷医ですね。
これはありますね、確かに。
そこでやめちゃえば、別の対策を練ってくれるのに。
変に頑張るから、一向に改善されない、みたいな。
>「奴隷医から解放された場合に不安なこと」と題して記事作ったら面白いかも
たしかに。
ちょっと、某サイトで、アンケートでもとってみましょうかねー。
Dr. I[URL] 2008/01/28(月) 20:59
>やな社長さん
>顧客満足度を考えるのなら、まず社員満足度を上げないと満足のいくサービスはできません。
全くおっしゃるとおりで。
患者が来ない病院って、医者のやる気もなくって、やりがいもなくって。
それが患者に伝わって、別の病院に行く、って構図もあるんですよ、実は。
特に、公立病院なんかそうですね。
でも、彼らはそれがわかんないで、人のせいにして、国や自治体が何とかしろ、って叫んでる。
Dr. I[URL] 2008/01/28(月) 21:02
>samさん
やはり、病院の集約化は進めるべきでしょうね。
それと、今は医者がやっている仕事を、責任と共に、別の職種に移すって事も大事だと思います。
そうでないと、本当に日本の医療は崩壊しますね。
医者の数も増やすべきだとは思いますが。
時間がかかるし、多分そんなに多くは増えないので。
Dr. I[URL] 2008/01/28(月) 21:04
>りん先生
Nsもピンキリなんですよねー。
まあ、医者もそうなんですけど。
権限を拡大しても良いけど。
やっぱり、これは医者しかできない、って事はあって。
医者はそれに特化する、って事でも良いと思いますけどね。
Dr. I[URL] 2008/01/28(月) 21:06
週休3日
パートではなく医局派遣の常勤ですが、土日休みで研究日が週1日あるというのが普通でした。
どの科でも。日赤、国立、市立、済生会、どこでも。
事実上、週休3日です。
多忙だと言うけど、研究日にバイトに行く医師が多かった。
研究日は、もともと学位を取るための研究をする日として与えられていた。
それで週休3日です。
仕事がきついなら、研究日は家で寝ていればいいと思うが、バイトしてましたね。
土曜もバイト行く医師が多かった。
過重労働っていうけど、確かに平日はきついし、夜間休日も呼び出されるけど、基本的に週休3日です。
それで、組合員が「医者だけずるい」と言いだし、今はどうなんでしょうか?
既得権を手放してしまったのでしょうか?
医師も労働者というからには、週休3日というわけにはいかないということで。
医師は自分で自分の首を絞めているように思えてならないのですが。
混合診療医[URL] 2008/01/28(月) 21:46
スタンス
どうにも理解に苦しむのですが、
医療は「社会的共通資本」であるというスタンスなのか?
一方、「アメリカでは、アメリカでは、・・・」とよく出てくることからみれば、医療とは「利潤追求の市場原理主義」とみなしているのか?
あるいは、医療を社会的共通資本か競争市場原理かの区別なく良いとこ取りできれば、と思っているだけで具体的に考えているわけではないのか?
医療を社会的共通資本とみなしつつ、競争市場原理主義下にしかあり得ないアメリカの例を出されても、それでは意味がないように思えてしまう。
皆保険は社会主義的だと言われている。
医療は、お上が配給するもの、というスタンス。
お上が配給してくれるものだから、配給が少なく不満なら、医師は、お上に「もっとくれ」とお願いするしかない。
一方、アメリカでは、医療は配給ではなく、競争原理に基づく市場経済で形成される。
医療を買う患者がいて、売る医師がいる、と言う感じだろうか。
所得によって、買える医療の質に優劣があるという。
効率よく売りたいなら、独自の工夫も可能だ。
お上は、最低限のことは保障するが、それ以外は自由だ。
お上相手に、配給を増やせ、という必要はない。
勝手に、やればよいのである。
国民は、医療はサービス業だと言う人が多い。
医療者は、どう対応すればいいのだろうか?
混合[URL] 2008/01/29(火) 15:36
>混合診療医先生
私は研究日のある病院に行った事がないので、そこらへんはあまりわからないのですが。
研究日にバイトに出ないと、食っていけないような給料。
というのが悪いのでしょうから、常勤医の給料を上げて、きちんと休む事ができる体制を整えるべきだと思います。
それと、私のスタンスは、
「医療はサービス業ではない」
という事で、以前から一貫しています。
大量にありますけど、もし良かったら前の記事も読んでみて下さい。
ただ、先生が看護師の権限が拡大したら、医者の仕事はなくなる。
という例を出されたので、すでに看護師の権限が日本より広いアメリカの例を出したまでで。
それが、私が医療は市場原理主義だ、という事にはなりません。
日本の医療は、コストパフォーマンスの最も悪いアメリカを真似ることによって、更に崩壊に近づきつつある。
だから、それを止めなければならない。
というのが、このブログのスタンスですから。
アメリカの例は、今までに何回も出していますし、これからも出すと思います。
Dr. I[URL] 2008/01/29(火) 20:18
休もうと思えば、いくらでも休める
>研究日にバイトに出ないと、食っていけないような給料。
日赤、済生会病院など常勤であれば1200万円はもらえます。
バイトに出ないと食っていけないような給料ではありません。
嘘だと思う人は、求人サイトをみればいい。
1200万円の年収でも、バイトに行きますよ、みなさん。
自治体立病院で厳しくバイトが制限されているのでなければ。
実は休もうと思えば、いくらでも休める体制です。
土日は休診という病院が多いです。
無論、当直医も必要ですし、呼出されることもあります。
もし当直も呼出しも嫌なら、仕事のきつい基幹病院をやめて、個人病院に勤務する自由だった許されています。
個人病院なら2000万円近くというのも昨今では珍しくありません。
なぜ、待遇の良い病院に移動しないのでしょうか?
基幹病院で、収入は1000万円前後でも、高度医療を行いたいとか、医局仲間と仕事がしたいといったメリットを優先させているのでしょうか?
バイトに行かねば食べていけないのは、好き好んで所属している大学医局員や大学院生だけではないでしょうか?
それはごく限られた立場の医師だけで、それ以外の医師は、年収1000万円前後稼いでいます。
それに、大学医局も絶対に所属せねばならないというものではありません。
混合診療医[URL] 2008/01/29(火) 21:33
>混合診療医先生
なるほど。
それなら、医師の側にも責任ありそうですね。
Dr. I2008/01/30(水) 21:25
===================================================================================
主治医が見つかる診療所3
http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/blog-entry-287.html
2008年1月7日、午後七時からテレビ東京で放送された、
「主治医が見つかる診療所」って番組を見ました。
『主治医が見つかる診療所1』
『主治医が見つかる診療所2』
の記事の続きです。
『主治医が見つかる診療所』、1/7分のHPはこれですよ。
→『主治医が見つかる診療所』
2008年1月7日,「主治医が見つかる診療所」
番組内容のダイジェスト3
後期高齢者制度について、「ゴッドハンド」上山博康先生の
独壇場が続きます。
上山博康先生の話に関しては、m3とかでも、
多くの医師から絶賛されていたんですが。
実は、秋津内科の秋津先生、っていう先生も
地味に、結構良い事言ってました。
討論テーマ2 日本の国民医療費を上げる方法は?
◆《討論のキーワード》
▽医療費とは? (現在の日本の医療費は33兆円)
私たちが病気やケガをした時に、
病院での診察や治療にかかる費用の事。
医療費の主な内訳は…
1.私たち(患者)が病院の窓口で直接支払うお金
2.月々収めている保険料
3.国の財政から出る予算
▽医療費削減政策
ここ数年で国は医療費を削減する政策を推し進めてきました。
(医師や病院に支払うお金 = 診療報酬を大幅に減らし、
療養ベッドの数も23万床も削減するなど)
近年の高齢化により病院にかかる人が急増し、
その為に医療費が膨れ上がりこのままでは
国の財政が破綻してしまうとも言われます。
しかし、国の財政は圧迫されなくなるが、
医療現場や患者の負担は大きく増える事になりました。
こんな感じのVTRがまず流れて。
福島孝徳先生のお話。
手術には、お金がむちゃくちゃにかかる。
手術室を作るのには大変なお金がかかる。
人工呼吸器も特別で、光熱費もかかる。
看護師の人件費もかかるし、材料費もかかる。
アメリカでは手術室使用料を取る。
一時間1500ドル。
厚労省は、一切そういうのをとらない。
日本では、ただ。
手術には、材料も使う。
針、糸、特殊な綿、高い物もたくさんある。
厚労省は一切払わない。
厚労省の役人が来たら、木綿の糸を使って、
ガーゼ使わないで、紙でやってよ。
っていう位、厚労省は金を払わない。
必要な薬剤、酸素は原価で請求しろ、と言う。
そんなビジネスが成り立つはずがない。
日本の政府にやっていただきたいのは、
各国とも医療費が上がっている。
アメリカは医療費GDPの16%、
ヨーロッパは12%。
日本は8%で、先進国中最下位。
日本も10−12%に上げられないか。
病院に入る金は、むちゃくちゃに少ない。
その後、「ゴッドハンド」上山博康先生が
表を出して、詳しく説明。
GDPの伸びは1998年から2006年まで、
112.7%に増えている。
でも診療報酬は、改訂、改訂で93.5%まで減っている。
同じ比率で上がるのが当たり前だが
減り続けているのが現状。
これで、すでに破綻している。
このままでは、医療は崩壊する。
内部で医療機器を安く買うとかの工夫は必要。
でも、そういう工夫をしても、もう限界。
与党は、医療改悪法案に、賛成した、けしからん。
っていう議員の話があって。
与党の議員も医療費削減による医療現場の
辛さを理解している。
っていう、テロップが流れますが。
ホントでしょうかねー。
少なくとも、行動には表れていないようですね。
んで、循環器内科の金先生の素朴な疑問。
「誰が邪魔して予算くれないのか、
医療費削減の元凶は?」
で、与党議員の苦しいいい訳。
今まで、厚労省に一貫したものがなかった。
我々も厚労省の言い分に従ってきたのも事実。
もっと政治主導になるべき。
厚労省は、本当は医療費を増やしたいんだ。
やっぱ、財務省。
なんとか、2011年。
借金の元利払いを除いて均衡させたい。
今から14兆円抑えて、
その上で医療費の抑制が必要なんだ。
その後またVTR
診療報酬改定
介護報酬改定
医療制度改革
その結果、5年で1兆1千億円、社会保障費削減。
与党議員は、金がないから、しょうがない。
の一点張り。
内科医、秋津先生
「借金をこしらえたのは、医療のせいではないのに、
医療にしわ寄せされるのは、おかしいんじゃないか。
霞ヶ関埋蔵金ってどうなの?」
与党(田村)議員。
埋蔵金の話はやめましょうよ。
今までの借金には、与党に責任があるけど。
金がないんですよ。
民主党議員の話。
金はあるんだ。
医療費削減による「弱者切り捨て」の現状に
脳外科医の上山博康先生が言っていました。
日本は安い医療費で、必死に頑張って、
今までは維持できてきた。
そこから更に安くする。
そこから、高齢者を見捨てるような医療に、
金がない、って言ってやってきたんだ。
またVTR
少子高齢化社会
高齢化を対象にした医療制度改革(改悪)
2000年
介護保険制度スタート
2002年
老人医療 定額負担導入
自己負担限度の増加
老人医療対象者を70歳から75歳に引き上げ
2003年
介護保険料13%引き上げ
2005年
公的年金控除の切り下げ、老年者控除の廃止
老年者非課税枠の廃止
定率減税の半減及び停止
2006年
介護保険料24%引き上げ
2012年までの介護型療養ベッドの全廃、
及び医療型療養病床削減の決定
70歳医用の療養病床の食住費の全額自己負担
高齢者の負担は、年々増す一方。
高齢者にとって、大きな問題になっている。
その後、北海道の室蘭で、
年金暮らしの老人のVTR
食べたいものを我慢してやっている。
戦前、戦後を思い出す、悲しい。
年金しか収入がないのに、
国の医療制度改革の後、また負担が増えた。
いつかは生活が楽になると思っていたら、
前立腺ガンになっちゃって、心臓病も悪化。
月11万円しか収入がないのに、
年間21万円も負担が増えて、
節約しなければやっていけない。
気温が氷点下なのに、ストーブもつけられない。
若いときは国の為に働いて、年を取ったら
乳母捨て山の様に捨てられる。
勘弁してほしい。
なんでこうなったの
脳外科医、上山博康先生
ベッド削減とか、年寄り早く死ねって事。
乳母捨て山医療、医療費削減で、
高齢者にしわ寄せきている。
今のVTR見てもらえばわかる。
民主党議員
500万人の人が、健康保険も払えない。
病院にもかかれない。
もうやっていけないとこまで来ている。
脳外科医、上山博康先生
国保の比率は高い。
でも、過去の分まで保険料を払わないと、
保険証を取り上げられる。
今までも払えない人が、過去10年払えるはずない。
高齢者に死ねといっている。
銀行のローンは自己破産したら、ちゃらになる。
これから保険料を払う人には、
今までをちゃらにして、保険証を交付すればよい。
保険証取り上げられて、過去全額保険料払ったら
保険証をやるってのは、死ねと言っているようなもの。
またVTR
国民保険料の滞納約500万世帯。
負担率の大きい国保、払えない
国保 負担率11.8%
組合保険 負担率5.1%
現在の保険制度では、高齢者の負担大きい
脳外科医、上山博康先生
同じ10万円でも、価値が違う。
保険料も、いっぱい稼いでいる人に、
いっぱい払って貰えば良い。
その後、民主党山田議員の試案。
国民健康保険、組合保険。
政府管掌保険共済組合保険。
これらの保険を全部一律にしてしまうっていう案。
これをやれば、所得の少ない国保の人達の
負担が減って、負担の格差がなくなる、って案です。
まあ、悪くはないんですけど。
これやると、企業の負担が増えるから。
どうなるか、わかんないですね。
平沼(自民党)議員
警察官だけは、過去3年間で1万人増員。
医療は、最も必要な安全保障。
財源はどこかから捻出しなきゃだめ。
田村(自民党)議員
若い人に比べ、高齢者医療費は年間5倍。
だから、高齢者にも負担してもらう。
我々、参議院選で負けたから。
財源、税金、保険料、自己負担。
とりあえず、1年間は今までのままで。
内科医、秋津先生
高齢者の伸びが増えるの、どこが悪いの。
なぜ、それを下げるって発想なの。
老人福祉法、第2条(基本的理念)
老人は、多年にわたり社会の進展に寄与してきた者として、
かつ、豊富な知識と経験を有する者として敬愛されるとともに、
生きがいを持てる健全で安らかな生活を保障されるものとする。
高齢者の方っていうのは今まで、日本を作ってきて、
我々の為に頑張ってきたのに、今になって負担を強いられる
っていうのは、ちょっとおかしいんじゃないの。
脳外科医、上山博康先生
2007年の4月に、後期高齢者医療制度が始まって。
公園に死体が転がる日が、このままいけば来ますよ。
VTR
後期高齢者医療制度
1,
75歳以上の全ての高齢者を対象に
創設される新たな保険制度
全国で1300万人が対象
2,
負担する保険料の平均(推定)
月額6000円→年額7万2000円
(厚労省調べ、2007年12月3日)
3,
原則的に年金からの天引き
4,
扶養家族として、保険料が免除されていた
高齢者200万人も、新たに
保険料を支払わなければならない。
5,
保険料を滞納すると
保険料が取り上げられる(段階的に)
2008年4月から施行
脳外科医、上山博康先生
一度決まったら、間違っていても始まるのは何故。
国会が決められるんなら、国会で止められる。
間違っているなら、国会で覆せる。
医療費削減の方向で、これを決めている
これ別枠。
若い人と同じ手術を75歳以上の人に手術した時、
総枠が決まっているから、
保険が同じ額を、病院に払ってくれない。
若い人手術したら100万円、75歳以上なら30万円。
だったら、同じ医療を病院がしますか。
国のやり方は、いつでも国民を見捨てるのは
病院を窓口にする。
悪魔って言われるのは、医者側。
しかも、国がやらないで、都道府県にやらせる。
福島(社民党)議員
医療費適正化計画、保険料も全部違ってくるから
あんまり頑張らない都道府県が酷い目にあるかもしれない。
厚労省は答弁で、診療の中身は変わらないと言っているが、
診療報酬体系は、75歳以上と以下で変わる、
という事は、はっきり認めている。
小池(共産党)議員
75歳以上は病気になりやすいし、治りにくい。
しかも、年金収入しかないのだから、
破綻するのは目に見えている。
松原(民主党)議員
乳母捨て山のような気がするのが率直な意見。
脳外科医、上山博康先生
この制度を施行、40%国庫負担。
凍結はしたが、先延ばしだから。
いつかはやる。
選挙終わったらやる。
政府からは、老人を別の枠に入れたのは
病気の形が違うから、
っていういい訳が出る。
削減が問題ではないのなら、今までと同じでよい。
なんで、75歳で切るのか。
75歳以上は、まともな医療は受けさせませんよ。
って事で削減しようとしている匂いがする。
高齢者がいっぱい病気して別枠でとるんなら、
40歳以下だったら病気しないんだから、
安くすればよい。
おかしいでしょ。
平沼(自民党)議員
医療費全体で考えなきゃならない。
医療費は、聖域があっても良いのではないか。
年金だけで生きている人だけではなく、
資産がたくさんある人もいるんだから。
一律はおかしい。
小池(共産党)議員
今度の制度は年金暮らしの人の懐に手を突っ込んで、
強制的に天引きするシステム。
75歳過ぎたら、病院がやればやるほど
赤字になるような仕組みを作られたら承伏できない。
心臓血管外科医、南淵先生
後期高齢者制度は、別の審査なの?
75歳以上なら、こんな治療は必要ない、
って切られるかもしれない、って事。
上山先生、福島議員
その通り。
田村議員
2つ議論があって、
年寄りの負担が減る
病院の実入りが減るんじゃなくて、規制が入る。
必要な医療ができなくなる。
何故この制度になったか、っていうと。
国保がもたなくなった。
国保があったから、国民皆保険が成立していた。
これを潰すわけにはいかないって事になった、
じゃあ、分けようって話です。
全体として医療サービスが低下したら、ゆゆしきこと。
制度がおかしいなら、直さなければいけない。
一方、老齢者は、控除、減らしてきた。
若い人たちばっかいじめて、
老人の方が生活楽なんじゃないの?
っていう声があって、小泉が規制緩和をやった。
でも、やりすぎ?
草野アナウンサー
多くの国民はやりすぎと感じている。
間違っていたら直す、って事を自民党は、
今までやってきていない。
間違っている制度なら、ブレーキかける事も必要。
脳外科医、上山博康先生
日本の保険制度が破綻にあるのは事実。
老人がなぜ医療費高いか。
老人がたくさん病院にかかって、薬もらって
サロン的にやっているのも事実。
抑制できる部分は、内部でもある
医療器械は異常に高値。
アメリカの為に、患者が金を払っている。
無駄な投薬をしない。
医療側での自粛も必要。
憲法25条(生存権)
すべて国民は、健康で文化的な
最低限度の生活を営む権利を有する
ホントにお金が少ない人を救えない医療なら、
医療をやっている意味がない。
困っている人達を見捨てる医療は止めて頂きたい。
という感じで、番組が終わります。
ホント、脳外科医、上山博康先生は
後期高齢者医療制度の事とかも、
良く勉強していますよね。
国会議員、特に与党の議員なんかも、
たじたじでしたから。
脳外科医、上山博康先生が、いっぱい良い事言ったので。
私が書くことは、あんまりないっすわ。
それにしても、このVTR見ると、
2000年から2006年まで。
医療保険改悪が続いて、特に高齢者など、
お金のない人達の負担がすごく増えているんですねー。
その中でも最悪なのは、これから始まる、
この番組の後半に話題になっていた、
「後期高齢者医療制度」です。
制度の内容は、VTRに書いてある通りの内容なんですが。
2,
負担する保険料の平均(推定)
月額6000円→年額7万2000円
(厚労省調べ、2007年12月3日)
これ、あくまでも、今の時点の試算です。
これって、都道府県によって違うから。
この倍くらい払う県も出てくる、って事ですよ。
それと、一番問題なのは、これが
「現時点」の見込みって事です。
厚労省(財務省)の医療費の見込みっていうのは、
1992年位の予想だと、2025年には
医療費が140兆円になる、って言っていたのに。
今の予想だと56兆円位なんで。
はっきり言うと、全くあてにならないんですよ。
厚労省(財務省)の医療費の見込みっていうのは。
その当てにならない厚労省(財務省)の医療費の見込みを
そのまま鵜呑みにして、5年で1兆1000億円、
医療費を削減する。
っていうのが、内閣で決まっちゃったから、
今の医療崩壊が加速しているっていうのもあるんですよ。
実は。
そいで、全く信用できない厚労省(財務省)の
医療費の見込みなんだけど。
一応、そのデーターを見ると。
→ 『財務省主計局:社会保障(2)』
http://www.mof.go.jp/singikai/zaiseseido/siryou/zaiseib191105/01-2.pdf
医療費
2006年 2025年
33兆円 56兆円
高齢者(70歳以上)医療費
2006年 2025年
13.3兆円 30兆円
と、高齢者の医療費は、2.25倍に増えます。
一方、
高齢者(65歳)の人口の割合は
2025年 2025年
20.2% 30.5%
と、約1.5倍になります。
65歳と70歳だから、厳密には違うんだけど。
高齢者の総医療費は2.25倍になるけど、
人口は1.5倍にしかならないから。
1人当たりの負担は、
2.25/1.5=1.5倍
になる、って事なので。
今は、年間約7万2千円の負担だけど、
2025年には、約10万8千円の負担になる、
って事ですわ。
あくまで、おおざっぱな計算ですけどね。
共産党の小池議員の言うとおり、
>75歳以上は病気になりやすいし、治りにくい。
しかも、年金収入しかないのだから、
破綻するのは目に見えている。
って制度ですわ、これ。
ほんと、この後期高齢者医療制度って、
別名「乳母捨て山制度」って言われるのも、わかるわ。
コメント
結局は……
Dr.I様>
厚生労働省・財務省ともに「生産性の低い(産業等に貢献して税収をもたらさない)人間は苦しんでも仕方がない」と言わんばかりの政策をしていますが、そろそろそういう政策は終わりにしてほしいものです。
そのあたり、どうやった改まるのでしょうか?それとも、改めることはできないのでしょうか(嘆息)。
Lich[URL] 2008/02/03(日) 12:02