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---がんになっても、あわてない から転載---------------------------------
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2008/1/13
「全国医師連盟 設立準備委員会 総決起集会」
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2008 年1月13日、東京国際展示場(東京ビッグサイト)にて「全国医師連盟 設立準備委員会総決起集会」がおこなわれた。まだ設立準備委員会の総決起集会と、本格発足の二歩手前という段階だが、小松秀樹先生と本田宏先生といういわば二大巨頭を迎えて、素晴らしい総決起集会になった。(全国医師連盟 設立準備委員会のホームページは→こちら)
http://doctor2007.com/
キャッチフレーズは「創ろう!医療新時代」。どのような性格の団体なのかはっきりしなかったこともあり、これまでこのブログで積極的にお知らせすることはしてこなかった。しかし今日の設立準備委員会総決起集会に参加してみて、日本の医療が真の崩壊に至らずに正しい方向へ向かうために、今日が大きな転換点になるのではないか、なってほしい、ならなければいけないと感じた。
この団体は、特定の政党とは一切関係がない。ましてや宗教などももちろん関係ない。医療を壊してしまう間違った国の方針や既存団体の動向などに対してさまざまな知恵を結集し、国民とともに正しい方向へ向かうための行動をしていく団体に発展することを目指している。
三輪高之執行部役員の開会挨拶で、会は始まった。
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「医療崩壊」などを書いておられる虎の門病院泌尿器科の小松秀樹先生は「全国医師連盟に期待する」と題して、日本の医療を壊滅的に破壊する危険の高い「医療事故調査委員会の第二次試案」問題を中心に、全国医師連盟がどのような団体になり、どのような活動をしていってほしいかを、ワープロでA4用紙7枚に綿密に準備された原稿を一気に読み切って、熱弁を振るわれた。
短い講演時間で伝えたいことを最大限伝えるために、全力で準備をされてきたのだろうと思う。頭が下がるとともに、小松先生の問題意識の高さと、問題認識の適確さを確認することができた。第二次試案問題を医療の現場にいる者が他人事として見過ごしていては自分の首を締め、ひいては国民の首を締めることになる。
この問題に関しては、現在非常に危険な状況にある。厚生労働省や司法、日本医師会などの間違った方向への誘導に沿った決定が成されてしまわないように、早急に医師が結集して行動する必要があると感じている。そのためにこの団体が正しい行動をできるのであれば、積極的に応援したい。
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続いて済生会栗橋病院副院長の本田宏先生の講演。本田先生の講演は「面白い」「ものすごい」と聞いていたが、これまで聞く機会がなかった。本当にものすごくて面白くてためになった。最近は医療関係だけでなく、患者団体などからも呼ばれて講演することもあるらしい。チャンスがあったらぜひ一度聞いてみてほしい。
以前見た本田先生の講演資料とは、相当中身が入れ替わっていた。何と今朝の朝日新聞の記事なども取り込まれており、常に最新の資料にアップデートされているようだ。
政府や厚生労働省が発表していることの中に、どれだけ歪んだ情報が混ぜ込まれているか、おかしな方向へ誘導しようとしているか、そのために日本の医療がどのような危機に陥っているか、ふんだんな冗談も交えてたたみかけるように一気に話された。
本田先生は、情報の出し惜しみは一切しない。講演も限界があるので、一般向けの本「誰が日本の医療を殺すのか」(以前この記事 http://air.ap.teacup.com/awatenai/410.html の後半で紹介)でも情報提供をしているが、この本の印税は本田先生自身の収入にはならず、すべて「医療制度研究会」の活動資金になっているらしい。また、今日の講演の様子はDVDになるようなので、聞いてみたい方は「全国医師連盟設立準備委員会」のホームページで申し込めるようになるんじゃないかな(勝手な推測)。
本田先生の講演内容は、日本の医療を危機に陥れているさまざまなデータや出来事が網羅されている。非常にサイズの大きいファイル(パワーポイント)だが、これもそれぞれの会場でほしい人にはタダで配布している。本田先生は自身の活動を「そういう運命なんだ」と受け止めているようだ。活動内容を聞いていると、ほんとに決死の思いで日本の医療を何とか立ち直らせたいと活動していることがわかる。この本田先生の活動を無駄にしてはいけない。
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最後に全国医師連盟設立準備委員会世話役の黒川衛医師(元長崎大学医学部神経解剖学准教授、長崎県真珠園療養所医師)の「準備委員会からの報告と、行動提起」がおこなわれた。日本や諸外国の医師団体の歴史的経緯などを示し、日本医師会は決して唯一無二の医師団体ではないこと、今の日本医師会のあり方が続くのであれば、勤務医のための団体が必要であること、しかし日本医師会と対立する会ではなく、医師会が正しい方向へ変われるのであれば合流も全く問題ではない、要するに日本の医療が正しい方向へ向かい始めるための行動がしたいということを述べられた。
会場からは、この会に期待し、一緒に行動するという意見がたくさん出された。会の方向性やあり方、足もとをすくわれないために何を考えればいいかなど、具体的な意見も多く出された。
はじめにも書いたように、この会は特定の政治団体に偏るものではない。会の後の懇親会でも「医療は政争の道具にすべきものではなく、超党派で考えていかなければならない問題だ」という発言が聞かれた。この会の活動はすべての人を幸せにする方向に、活動ができるのではないかと思う。
会がどのようなものであるか、ぜひホームページにアクセスして、賛同された医師は会に参加してほしい。このブログでも必要な情報があれば、積極的に載せていきたいと思う。