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御用マスコミによる『たらい回し』報道はますます激化していますね。政府は崩壊しつつある救急医療の現場に『救急は全件無条件に受け入れろ』と強制することを数年前から狙っています。
2008-01-05 初春の時限爆弾 http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20080105
2008-01-06 時限爆弾は炸裂していた http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20080106
2008-01-07 通達を嗤ふ http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20080107
2008-01-08 コーディネーターが救急医療を救う？ http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20080108
現場のキャパシティーを超えた救急患者さんの受け入れを強制されても、対応は物理的に不可能です。救急現場にも人と資金を投入する以外に解決方法はないのですが、政府もマスコミもその点を認めたくないようです。
御用マスコミのマスコミスクラムで『たらい回しけしからん』『現場は怠けるな』の世論を形成し、責任を現場に押し付けて救急医療を崩壊させ、SiCKOの世界を日本にも強制したくて仕方がないのでしょうね。
---勤務医 開業つれづれ日記 から転載-------------------------------------------
http://ameblo.jp/med/entry-10064446128.html
抗議文送りました 朝日再び”たらい回し” 急患対応に調整役 たらい回し対策 地元医師ら配置
毎回、
毎回、
本当に
日本の新聞報道は
どうなっているのでしょう？
救急を受けられないことは
いまや、物理的に不可能であり、
「受け入れ不能」（１）
というべきです。
新聞各社が、
”たらい回し”
といい続けることで、
逆にすべての救急体制の不備の原因を
医療関係者に押し付け、
医療関係者はその重圧に押しつぶされ、
日本医療は荒廃していくことでしょう。
過去に世界一を誇った
日本の教育現場のように、
世界一を誇った
医療現場は
国、マスコミと国民の
無理解の中で崩壊していくことでしょう。
ふたたび
朝日新聞の”たらい回し”記事です。
朝日新聞に抗議文を送りました。
今回の記事を読んで、
ご賛同いただける方は宜しくお願いいたします。
以下、最初に抗議文を載せます。
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件名
01月07日 急患対応に調整役 たらい回し対策 地元医師ら配置
内容
たらい回し”という表現は間違っています
現在、地方病院で勤務している一医師です。一連のマスコミの医療叩きに、日本医療が崩壊する相当な危機感を持っております。
貴紙では、”たらい回し”という表現をタイトルで使っており（１）、その表現に多くの医療関係者が疑問を投げかけています。
実際に、毎日新聞社では”たらい回し”という表現を昨年、大淀病院の妊婦死亡事件の際に使用し、”たらい回し”という表現が、読者に対して”誤解”や” 反論”を受けやすく、”たらい回し”という言葉を見出しに使ったことに慎重さを欠いていた、と総括しております（２）。
それにもかかわらず、貴紙は、”たらい回し”という表現をタイトルに使い、あたかも病院が受け入れられるのに拒否している、（人的な体制が整っていないにもかかわらず）ベットが空いているというだけで受け入れない病院がすべて悪いかのような印象を与え続けています。
これほどまでに医療に対する歪曲した報道を続けることは、マスコミの異常な医療バッシングです（３）。すべての病院が能力の限界で医療を行っている状況を報道せず、受け入れればすべてが収まる、というような報道は、すでに過重労働でぎりぎりの状況である日本医療を崩壊させる一因となるでしょう。
さらには”救急患者の搬送を巡っては、昨年夏に奈良県の妊婦が１１病院に受け入れを拒まれた末に死産するなど悲惨な「事件」が起きていた。”と述べていますが、実際は、まったく妊婦健診を受診していない妊婦の飛込みであり、すでに胎児は死亡しており、死亡胎児を病院で娩出したものと考えられています。これを”悲惨な「事件」”ということこそ、日本医療にとっては”悲惨な「報道」”であると言わざるをえません。
電話で受け入れを要請して断られることが”たらい回し”なら、ゴールデンウィーク中に、ホテルを探して断られ続けることも、貴紙では”たらい回し”と表記するのでしょうか？何軒かの有名なレストランで、週末の予約が一杯で断られることを、貴紙では”たらい回し”と表現するのでしょうか？
貴紙の医療報道に対する考え方、表現の仕方は医療関係者を傷つけています。貴紙の猛省を望みます。
（１）
急患対応に調整役 たらい回し対策 地元医師ら配置
asahi.com 2008年01月07日
http://www.asahi.com/health/news/TKY200801060150.html
（２）
毎日新聞 2007年4月21日 東京朝刊
開かれた新聞：座談会 医療現場に構造欠陥 さらに分析し提言を（その１）
”「放置」や「たらい回し」といった表現は、誤解や反論を受けやすい。本当に「放置」していたのか繰り返し確かめたほうがいいし、「たらい回し」の見出しは慎重さが欠けていた。 ”
（３）
奈良「産科たらい回し」報道 マスコミの異常「医療バッシング」 Ｊ−ＣＡＳＴニュース
http://www.j-cast.com/2007/09/03010907.html
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朝日新聞
お問い合わせフォーム
http://www.asahi.com/reference/form.html
こちらに全文を投稿できます。
私は、
”朝日新聞社へのご意見・ご要望”
で投稿しましたが、
幅広く投稿されても、
いろいろな担当の方が目にするかもしれません。
どうしても抵抗がある方は
ハンドルネームや匿名
でも可能かと思います。
捨てメールアドレスがあれば
それを使ってください。
当抗議文は改変可能です。
個々人の現状に合わせて
変えて投稿してかまいません。
さて、
以下が、狂った朝日新聞記事です。
一体どうなっているんでしょう？
朝日の脳は（笑）？
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急患対応に調整役 たらい回し対策 地元医師ら配置
asahi.com 2008年01月07日
http://www.asahi.com/health/news/TKY200801060150.html
救急患者のたらい回しが起きた時には「調整官」に対応させます――政府は４月から、急患の搬送先の医療機関が見つからず手遅れになるのを防ぐため、搬送先を探して、受け入れを依頼するコーディネーターを全都道府県に置く事業を始める。救急隊の手間を省いて、搬送時間をできるだけ短くする狙いがある。
コーディネーターには、医療知識に加え、地元事情にも詳しいことが必要なため、地元の医師を充てたい考え。平日の夜間（午後４時ごろ〜翌日午前８時ごろ）と休日（土・日、祝日）をカバーできるようにする。
実際の運用は各都道府県に委ねるが、例えば、救急隊が五つ以上の病院に受け入れを拒否されたり、病院探しに３０分以上かかったりした場合に、コーディネーターが受け入れの依頼に乗り出すことを想定している。
費用は、１県あたり年約３０００万円を見込んでおり、都道府県と国が折半して拠出する。このための厚生労働省の０８年度予算案７億円が、すでに昨年末の復活折衝で認められている。
救急患者の搬送を巡っては、昨年夏に奈良県の妊婦が１１病院に受け入れを拒まれた末に死産するなど悲惨な「事件」が起きていた。総務省消防庁の調べでも、０６年に産科・周産期の病院に救急搬送された約３万５０００件のうち、病院から５回以上受け入れを拒否されたケースが２２０件あった。
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”たらい回し”を
タイトルにしていること自体、
すでに「日本語分かっていません」という
事なのですが、
さらに奈良県妊婦事件を
”悲惨な「事件」”などと書くあたり、
全く医療関係に取材していない様子が
ありありと分かります。
抗議文にも載せましたが、
この奈良妊婦事件は、
実際は、まったく妊婦健診を受診していない妊婦の飛込みであり、
多分すでに胎児は死亡しており、
死亡している胎児を病院で娩出したものと考えられています。
これを”悲惨な「事件」”ということこそ、
日本医療にとっては”悲惨な「報道」”であると言わざるをえません。
さらに、搬送中の救急車が
交通事故を起こす、
というおまけがついていましたが、
情報提供の交換条件なのか、
まったく救急隊の過失は
責められておりません。
そして、医療側だけが
「たらい回し」
と責められ、
まるで呪文のように
医療関係者を「悪」に仕立て上げる
マスコミの風潮に歯止めがかかる気配は
全くありません。
私はこのようなマスコミによる
医療関係者を「悪人報道」する
風潮を受け入れることは出来ず、
断固抗議します。
繰り返し、繰り返し言いますが、
マスコミに断固、抗議します。
ご賛同、宜しくお願いいたします。
よろしければ、
朝日新聞に抗議メールを送ってください。
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（１）コメントで紹介ありました。ありがとうございます。
「ぷにっと囲碁！なブログ」 〜囲碁とほっぺたが大好きな人の日々のつぶやき。〜
マスコミと国民の「医者いじめ」で医療が「自殺」する。
http://punigo.jugem.jp/?eid=438
（２）
当ブログにおける、朝日新聞参考文献（笑）。
クリックするとアマゾンに飛びます。
朝南 政昭
朝日新聞のトンデモ読者投稿 (晋遊舎ムック)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4883806162
コメント
■誰がコーディネータになる？
コーディネーターには、医療知識に加え、地元事情にも詳しいことが必要なため、地元の医師を充てたい考え。
⇒ 病院医療の実態と地元の事情を良く知っている医師ほど、コーディネーターなんぞにはなりたがらないと思いますけど・・・。
『ドコでもいいから早く探せ！』と言う救急隊と、『受け入れたくても、物理的に無理！』と言う病院のイタバサミになることは、火を見るよりも明らかです。 まさにブライトさん状態！？ 仮に双方に人脈があっても、早晩人間関係を悪化させるコトになりそう・・・。 ついでに、受け入れ先が決まるまでの救急対応の指示も責任問われたりして・・・（カレラはヤリかねン）。
そのような最低限の想像力が欠如した医師がコーディネーターになったら、大迷惑でしょう。
またその内、朝日聞に（小さく）『現在コーディネーターを募集しているが、応募は無い』とか載ることになりそうです。
おだまき 2008-01-08 08:35:49
■＞おだまきさん ”まさにブライトさん状態！？”
いつもコメントありがとうございます。
”まさにブライトさん状態！？”
…いや、ウケマシタ（笑）。
これからもよろしくお願いいたします！！
中間管理職 2008-01-08 08:46:57
■コーディネータと言ってもナチュラルと違いはないんだあ。
「たらい回し」抗議に賛同させていただきます。
でも、「病院探しに３０分以上かかったりした場合に、コーディネーターが受け入れの依頼」って、既に30分経っているのですね。その時点で受け入れ不能病院ごと連絡もらえなければ、２度手間になったりして。
かといって、最初からコーディネーターに丸投げなら今度はコーディネータが受け入れ不能ですな。
結局、救急問題の根本を解決せねば、いつまでたっても同じというものです。
トリビューン 2008-01-08 09:40:14
■こんなもの
救急隊が連絡をつけまくって「受け入れ不能」と言われたものが、コーディネーターが、たとえ医師であったとしても「よろしく頼むわ」と言ったら受け入れOKになるとでも思っているのでしょうか。
もしそれで、彼らが言うところの「タライ回し」がなくなるというのなら、確かに医療機関の怠慢があるといわれても仕方ないですし、たぶん厚労省の官僚やマスゴミはそう考えているからこんなことを言い出しているのでしょうが、現実には、たとえ総理大臣の命令であっても「受け入れできないものは受け入れ出来ない!」でしょう。
いっそのこと各都道府県、あるいは市町村の医師会長様にコーディネーター役をやっていただいたらどうでしょうかね。
そうすれば、医師会の偉いさんたちも現場がどうなってるか少しは理解するでしょうし。
Seisan 2008-01-08 10:09:33
■コーディネイターは中核病院
きっと中核病院の救急担当者かまたは当直医師でしょう。で、結局どこも無いときはコーディネイターの病院で受け入れろと言うことなんじゃないの。無理してでも。いくら報酬あるかわからないけどうちの病院でコーディネイター引き受けたら絶対騒いでやる。きっと院長あたりが救急外来に電話かけてきて救急隊から連絡着てるからベッド無くても引き受けてねなんてことになるに違いない。
優駿 2008-01-08 10:45:48
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